『西郷どん』 第2話 「立派なお侍」

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「貧しさにもレイヤーがある」ということが描かれてた。
借金だらけの財政をようやっと立て直したけれど、基本的にカツカツの薩摩藩。
正式な禄だけでは食べていくのが難しい、下級武士の大家族。
米を食べたこともなく、娘を売らざるを得ない百姓。

家老や役人は半ば公然と賄賂をとり、百姓は隠し田を作る。という「抜け道」もある。

若い吉之助は、貧しさにも、抜け道にも納得がいかなくて懊悩するが、そこで「斉彬様に訴えたい」になるのが、若さっちゃ若さなんだろうけど、これらの諸問題を今後どう描くのか、不安にさせるところでもある。
今回、吉之助は斉彬に会えなかった。それは、劇中ではふきどんを助けに行ったからだが、メタ的には「1話で斉彬に言われた“強くなったらまた会おう”の要件をみたしていないから」ということになる。

であれば、強くなったとき(吉之助が何らかの成長を遂げた時)斉彬に会えるんだろうけど、「会える=解決の道がひらける」になりそうな予感が・・・。

ほんとうは、ツイートもした通り、斉彬がすすめたい軍備拡張には莫大な予算がいるわけで、そのためには基本的に、年貢の取り立てをゆるめたり、下級武士のお給料アップをしたりなんてできないわけで、つまり斉彬に会って彼の考えを知れば、さらに袋小路になるはずなのだ。そこまで踏み込む作風の作品じゃないだろうなー、とは思う(それが悪いわけではない)。

みんな薩摩弁がいい! ずっと聞いていたい! 鈴木亮平は英語も堪能(らしい)し、耳がいいのかな。キャラ設定上、朴訥としゃべる西郷に比べて、ずっと早口でしゃべるので、瑛太の薩摩弁はさらに耳に心地よい。そしてユッキーヤの美声が入る豪華さ。西郷と大久保の三角関係はイラネって思っちゃう私です。

仙厳園ロケ、場所がわかるだけにすごく楽しい。西郷の家のセットもいいし、赤山先生の家のセットも! セット自体大きいんだろうし、広く見せる撮り方をされていて、すてきだ。そして、西郷どん、オープニングテーマがとてもいいよね。曲も、タイトルバックの映像も。

鹿児島、仙厳園などに行ったときのログ。もう5年前ですか。

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