2017年 紅白歌合戦

やっぱり紅白が好きだ~。と思った2017大みそか。今年はTLなんか見てたらすごく評判いいけど、視聴率は(去年よりも!)悪かったみたいでなんかよくわかんない。要はテレビを見る人自体が減ってるのかもしんない。

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私が紅白を好きなのは、何度も書いてるけどやっぱり「ごった煮」感。よく「選出基準がわかんない」なんて言われるけど、「ごった煮を作る」という明確な目的意識で選ばれてるように思いますが? バンドも弾き語りも、若手もベテランも、演歌もダンサーも、ヤンキーもアイドルも優等生も一緒に出てきて、祭りだワッショイとみんな浮かれてる、そんな番組は紅白しかない。もちろんすべてを網羅することはできないけど、多様性のひとつの実現だと思うよ。私は大衆文化を愛しています。

でもそうやってたくさんのものを詰め込もうとすると当然の帰結ながらまとまんないよね。そして日本人お得意の予定調和に流れる。同調圧力も匂ってくる。そこに紅白の、宿命的な葛藤があるわけです。たぶん、昔の人(私の親世代とか)が「昔の紅白はよかった」というのは、昔は歌手も視聴者側にもここまで多様性がなかったから、番組ももっとまとまりがついてたんじゃないかな?

その葛藤を克服すべく投入されたのがウッチャンですよ! 結果としてウッチャンは今回のMVP(選者・私)を手にした。むしろ、なぜ今までこの鉱脈が掘りあてられなかったのか?と激しく疑問に思うほどの有能さ! いやむしろ万能感!

ウッチャンの強みは

●アイデア(三津谷寛治プロデューサーのコーナーがすべってない!)
●体力(三津谷コーナーあり宇宙人総理あり欅坂ありで相当忙しかったよね?!)
●キャリアに裏打ちされた人脈(若手ともベテランとも違和感なく絡める)

●そして「紅白=NHKにツッコめる」こと

楽屋裏で登場したサンシャイン池崎の芸のあと「あいつ、あの一瞬に賭けたな…」とか、スタジオオケでのブルゾンちえみの歌に「ちょ、えらいこっち(司会)に投げるなあ」とか、歌い終わった三山ひろし本人に「けん玉チャレンジが気になりすぎて歌が全然入ってきませんでした。でも一生懸命な姿勢、NHK的に大変好感がもてます」とか、そーゆーことを言ってくれると、見ててすごく、すわりがいいのよね。いつもは、いろんな芸とか企画を詰めこんで、やりっぱなしだから、テレビの前で「タハハ・・・」って苦笑いするしかなくて。

坂本冬美の「男の火祭り」のとき、舞台の照明は煌々と明るくて、バックに、アイドルとか三浦大知とかいろんな人がハッピ着たり太鼓もったりして大挙して出てきて盛り上げてさ。はっきり言ってダサいっつーか、無意味で無節操で無思考なお祭り騒ぎ、バックで踊ってる若いやつらは年長者や大衆やNHKという公権力に迎合してるようにも見えるわけ。

でも、この歌が終わったあと、ウッチャンは感に堪えたように

「これぞ紅白だよ!」

と言ったのよ。「ウッチャン、わかってる!!」と思った。そうなの。これぞ紅白なのよ! 美しいとか面白いとか、ニッポン人の絆だとかじゃないの。ダサいの。でも、それが紅白の良さなの。あー、あの一言が、あのダサくてすばらしい紅白パフォーマンスをぐっと締めたなあ。ウッチャンの言葉にはシャープさと優しさが同居してるよなぁと感心しきりの大みそかでした。


●オープニング
めっちゃ豪華! 楽しい! 宮川彬良の音楽に乗せて次々と出演者が登場するVTRからステージへ。司会3人のダンスは短かったけど、冗長じゃなかったからこそ痺れたのかも! 息子(小1)に「紅白、どこが好きだった?」と聞くと、「さいしょの、みんなが出てくるうた!」と言っていた。ウォーリーならぬ、「椎名林檎を探せ」VTRでしたねw

●Little Glee Monster
女の子たちのコーラスグループ。遅れ遅れながら『陸王』の録画を追っている我が家、「ジュピターはこの人たちが歌ってたのか!!」と、このとき初めて知るの巻。しかも私、今の今まで「リトル “グリーン”モンスター」だと思ってた。

●SHISHAMO
女の子たちのバンド。ウッチャンの「かわいい姪っこが遊びに来たみたい」という迎え方が優しい。かわいい彼女たちもステージに立つと危なげない演奏。タイトでかっこいいスリーピース。バックの吹奏楽の高校生たちも楽しそうでいい。紅白では高校生とのコラボってよくやるが、プロのアーティストがここまで若いのも珍しい感。若さ×若さ、めっちゃいいやん。

●三山ひろし
若い演歌歌手、けん玉大使。言いたいことは、三津谷の部屋で三津谷が全部言ってくれたw

●AI×渡辺直美
ソウル&親しみやすさ系歌姫。この歌を初めて聞きましたが、渡辺直美の堂々たる歌いっぷりもすばらしければ、自分の持ち時間に彼女と2人で立つことにきめたAIの度量もすばらしいなって。

●竹原ピストル
男性弾き語り。息子いわく「ラーメンやのおじさんみたい」系。小1も惹かれるものがあるみたいでよく聞いてた。「わけーの、っていってる」と何度も。うんうん、そこが引っかかりどころなのだよ。うんうん。

●SEKAI NO OWARI
不思議系バンド。小沢くんと一緒に「フクロウ」やったので彼らのトークとかも見たんだけど、今回、SAORIさんが産休で、Nakajinさんがピアノ弾いてる姿を見ても、とてもまっすぐで気持ちの良い人たちだなーという感じがする。

●TWICE
女の子たちのK-POPグループ。かわいいし、やっぱりK-POPだな~っていう独特の味をもってる。

●三浦大知
三津谷Pと同じくらい、「プレミアム」とか「マーベラス」とか「グレート」とかいっぱい形容詞つけたいダンサー&シンガー。前半のハイライト! すばらしい実力を持った人のステージを見る喜びと楽しさを存分に味わわせてくれる。『EXCITE』もっと尺がほしかった~!

●WANIMA
男性スリーピースバンド。若い人に人気なんですね。とっても健やかなやんちゃさなので紅白が似合う。

●島津亜矢
なぜベット・ミドラーなのかわかんなかったけど、この歌、好きなので、大みそかに聞けて僥倖でした。どーでもいーけど、私が初めて自発的にレンタルして聞いた洋楽アルバムって、ベット・ミドラーだったんです。当時中2。

●郷ひろみ
with 登美丘高校ダンス部。郷ひろみには年々感心するばかりだ。すばらしい喉とすばらしい体のキレ、そしてショーの中央に立つにふさわしい華! もはや紅白に欠かせない存在。彼なら何してくれてもいいよ! 登美丘高校とのコラボも何の違和感もなく、途中ジュリアナ風音楽を挟む謎のアレンジも難なくこなすヒロミ・ゴー。サイコー!

●紅白ハーフタイムショー
去年に引き続き、イントロにニノ。ぜひ来年もお願いします。あの声質の最高の生かし方の1つだと思う。渡辺直美とブルゾン。メインが2組とも女性って、とても珍しいんじゃなかろうか。でも納得の人選! 2人ともきれいよ~!

●欅坂46
こういう番組でもなければなかなか見る機会のない欅坂さんたちのパフォーマンス。魂の入った「僕はイヤだ!」見られてうれしかった。。。と言ってたら、だ、だだだ大丈夫?! なぜ? 緊張? 疲労? いつもこういうギリギリ感なの? 現場の環境ハードだったの? なぜ?

●関ジャニ
いいよね。肩の力の抜けた空気感。生歌なのも、とてもいいよね。

●福山雅治
なぜ、紅白での福山は、あまり印象に残らないの? NHKホールに来ないからか? 徹子が来たの、よかった。

●TOKIO
Twitterで、「2017年の音楽番組出演・山口達也まとめ」ってのが流れてきて、何かと思ったら袖のあるなしをまとめたものでしたw できれば違う歌が聞きたかったなー。

●乃木坂46
いいの!? レコ大受賞曲なのに、日村しか入ってこなかったよ!? 日村よかったけどw

●全員で「いつでも夢を」
マイクを持ってる人の顔ぶれを見てうんうんと頷く。YOSHIKIのアレンジにうんうんと頷く。みんなでこうやってシンプルに合唱する企画、好きです。

●松田聖子
郷ひろみのパフォーマンスを見た後だと、「聖子・・・がんばって・・・・!」とハンカチ握りしめる気持ちに。あなたもすばらしい喉をもっているのに!

●平井堅
with 大前光市さん。息子が「あ!この人、まえ、みたね」と言う。リオ・パラリンピックの閉会式のパフォーマンス、見たもんね。平井堅。もうちょっと、歌に恵まれないもんかな。でも多分彼に音楽性というものが…(ぼそぼそ

●椎名林檎とトータス松本
大好きなこの歌なのに、惜しい、惜しすぎる! トータスのイヤモニが聞こえてなかった? P.A.の問題? あー残念。Mステでやったパフォーマンスは最高だったのにな。ホールだから難しいのかな。

●X JAPAN
YOSHIKIのたたずまいがすてき。小っちゃいXポーズとか小っちゃいピースとか。もともとものすごく凶暴な人だと思うけど、テレビの前でのこのかわいさというか品の良さは何なんでしょう。

●エレカシ
宮本さん、前に出てくる出てくるw ギターの扱いがww エレカシこそ、Xに対抗して「今宵の月のように」でほっこりさせたあと、『ファイティングマン』とか『奴隷天国』とかでめちゃくちゃやってほしかったw 

●松たか子
すっばらしい!(ドラマが混ざってるw) このさりげない歌にこれだけの熱量! ドラマで聞くよりずっと楽曲の良さがわかった。シンガーだなあ。心意気を感じる。毎年出て、お願い!

●星野源
私はね、この歌が、今や『恋』より好きです。聞くたびに良さが、するめのようにじゅわーとあふれだす。PVも含めて大好きなので、あのかわいらしい女装・・・は無理だとしても、バックは最初から真っピンクにしてほしかった。

●ひよっこ特別編&桑田さん
乙女寮、元治、宗男おじさんまでいてこその「ひよっこ」! ありがとう。ドラマ、桑っちょの混じり方に違和感がないw 「涙くんさよなら」とともに、「見上げてごらん夜の星を」も聞ければベストだった。でもぜいたくは言いますまい。半年間楽しかったひよっこ。ありがとう。

●Superfly
すっばらしい!(2回目) 当時もこの歌好きだった。なぜ、今年、出ることになったのかわからないけど、もちろんもともと上手だったけど、なんだか少し歌い方が変わったような。とてもとても深い思いというか「歌える喜び」のようなものを感じた。

●嵐
誰か一人が司会がんばってるところに嵐の仲間が登場、っていう流れはいつも軽くぐっとくる。「ガッツ」も紅白にぴったりの歌だと思う。でも、この前後の流れの中に入るとさ、やっぱり、口パクはつらいのよ。ところどころ、生声のフレーズ、あった?かな? 詳しい人教えて。もち個人的意見だけど、嵐さんたち、これから年齢を重ねれば重ねるほど、生で歌うことが求められるのではないかしら・・・というか生で歌ってほしいと思う。ダンスは犠牲にしてもいいから。あと、衣装~

●氷川きよし
中堅には中堅の風格があるなあ! すてきです。

●安室ちゃん
アムロちゃーーーーん!! と、私の心の中のイモトが叫んだ。なんか、画面がすんごい白かったけどw ダンスナンバーはやっぱり無理か~。紅白でやってやる義理もないもんね。でも、歌い終わってから大きく胸をなでおろして、声を詰まらせながら、笑顔でお手振りする安室ちゃんに、私の心の中のイモトが号泣しました!

●石川さゆり
紅白40回目! 津軽海峡と天城越えの永久ループを忠実にこなる、求められているものがわかっているさゆりさん。今年は津軽海峡のターンだったわけですけど、毎回、お衣装とバックの美術や演出、そして曲のアレンジで楽しませてくれます。

●ゆず
栄光の架橋って大仰すぎてそんなに好きじゃないんだけど、紅白の大トリで聞くとドンピシャな歌だなあと感じ入りました。なんか、歌に格がある。歌唱力もすばらしいし。歌い終わった後、2人が本当に満足そうな、大仕事を終えたという顔つきをしていたのも、ぐっときました。こういうのはやっぱりライブの醍醐味ですよね。

これでよし、と。

ウッチャンMVPですね!
準MVPは高橋一生! 終始笑顔が映りこむのが、予想以上にハッピーな空気感をかもしていた。一生と吉岡里穂の前が司会の定位置なの、あざといけどわかってるよ!!!

ところで、亮平さんのみならず林真理子までそろって出てたのに、『西郷どん』紹介コーナーやった? なかったよね? なぜ?! 

ま、やっぱり紅白のログは残しておくと、あとで楽しめるよね。
去年は書いてないんだよね。よっぽどショックだったんだと思う(笑)一生に一度かもしれない相葉イヤーだったのに・・・!
でも、録画は、MC部分を中心に編集して保存して、今も時々見ております。今からでも書こうかなw

2013年紅白歌合戦 (1) - moonshine

2013年紅白歌合戦 (2) - moonshine

2012年紅白歌合戦 - moonshine

2011年NHK紅白歌合戦 - moonshine

2010年 NHK紅白歌合戦 - moonshine