『風雲児たち 蘭学革命篇』

f:id:emitemit:20180108174430j:plain

まーったくわかんないオランダ語の医学事典を前に、「くつわ十字」の付箋を山ほどつけながら、参照と想像と閃きを繰り返して「よみわけ=翻訳」していく。一歩ずつ、一歩ずつ。その愚直な歩みの苦しみと喜びとがきちんと描かれていて、人の生活や仕事をエンカレッジしてくれるドラマだった。

でも、その途方もない「一歩ずつ」が、たった3年半かそのくらいの道のりで出版までこぎつけたっていうんだから、やっぱり優秀な奴らは異次元だなw 鎖国中にロシアの脅威について本を書いたり、ちょっと見てさわっただけでエレキテル作っちゃったり、異次元なやつはいっぱいいるなw

でも、配されているのが、新納さんとか迫田さんとか村上さんとか、実力は確かでも知名度はスター級じゃない役者さんたちだから、とても親しみやすいんだよね。「この人がいなければ新しい日本は生まれなかった」と、しょっぱなからモロに英雄史観をぶちあげた『西郷どん』とはある意味対照的だったかなと思う。