長月の八 / 『世界の女性を知る会 ~台湾編~』

●9月某日: 王さん主催の「【世界の女性を知る会 (2) 台湾】に参加。会場は西新の「ビエント」2F。駅から迷った迷った、ちゃんとわかってたつもりだったのに…。最後はグーグル先生につきっきりで教えてもらって、やや遅刻し到着、ゼミみたいな光景に驚いた(本当に王さんの教え子の女子大生たちもいた)。王さん、パワポとレジュメを使って豊富な資料でゴリゴリ進めていく。そのパワーと明るさにすごくエンカレッジされた~。しかも優しい。

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(『千と千尋…』の湯屋のモデルになったといわれる場所にも、過酷な歴史の経緯があるそうです。)


(facebook投稿より)

現在のことだけでなく、歴史的な経緯についても教えてもらえて、すごくみなぎりました(笑)。

日本史オタクの私としては、日本統治時代、つまり1895~1945年の台湾には多少知識があるのですが、それ以前、またそれ以後については、蒋介石が共産党との内戦に敗れて台湾に逃れた・・・くらいしか知らなかったのです。

1978年生まれの私が台湾を認識したときは既に李登輝総統の時代で、中国と違って民主化された自由な国というイメージでした。

しかし、1947年の二・二八事件を機に発せられた戒厳令は1987年までなんと40年も続き、その間、ちょっとでも怪しまれれば(冤罪も含む)国家転覆罪のような罪に問われ投獄されていた・・・。2万人もの人が弾圧されたといわれているそうです。

その間は、国会の選挙も凍結されて、議員は死ぬまで議員だったんですって!(死ぬと補選がある。) でもその件について、台湾の中で話すことはできなかった。そんなこと話してたら捕まっちゃうかもしれないからね。

王さんも全貌を知らずに育ったそうです。今やっと教科書に載るようになったとか・・・。

「台湾は国ではない」
日本を含む世界の多くの国が、中国(中華人民共和国)の手前、そのような扱いをしている。だからオリンピック等も「国」としてではなく特別扱いで出場してるんですよね。

「中華民国の臨時の首都、台北」という意味での “チャイニーズ・タイペイ” として。

そんな難しい、複雑な歴史を持つ台湾も、李登輝の総統就任後は民主化をすすめ、2000年には既に呂秀蓮という女性副総統が誕生し、2016年には蔡英文が女性で初めて総統に就任して現在に至ります。

同年の国会議員に占める女性の割合は38.1%!
2014年の“ひまわり学生運動”に代表されるように学生運動も盛んだということで

「日本に比べて台湾の学生は政治意識が高いのでしょうか?」と質問したら、

「政治というより生活意識ですね。政治が自分たちの生活に直結してくるので」
というお答えでした。

日本だって本当はそうなんですよね。
議員や首長の女性比率
子育てや介護の現状
私たちが「しょうがない」「こんなもんだろう」と思っていることは、海外では全然ちがっていたりする

その国でも昔は日本と同じような状況だったのが、人々の声と行動で変化していった歴史があったり。視線を外に向けたり、歴史をさかのぼってみるのはとても有用ですね。

会はとても盛況で、王さんの教え子の学生さんたちや、王さんと一緒に地域の委員をしている方、お子さん同士が同級生で知り合ったという方などなど、いろんなつながりの方が来ておられ、みんなでいただいたホットサンドイッチもすごーく美味しかった!

王さんにエネルギーと元気をわけてもらった気持ち~

夜ごはんは、さんま、味噌汁、にんじんしりしり、野菜の煮物の残り。サクが寝た後、夫と『植木等とのぼせもん』の録画を見たり、会社の話を聞いてだらだらしゃべったり。ちょっと一杯のつもりで飲んで・・・と、まさにスーダラ節を地でいきながら。