稲富修二さん質問@内閣委員会:「社会保障税一体改革」「人づくり革命」について

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家にいたのでPCでネット中継を見て、ざっくり実況してみました。

「ママじゃな」で、録音を起こす作業にはけっこう慣れていますが、録音でなく中継の文字起こしなので、かなりざっくりでございます。

あ、たまにタメ口になってるのは、私のタイピングが追いつかないからで、ほんとは双方、とても丁寧な口調での、約40分間の質疑でした。

面白かったので、今度、別の人の質問も聞いてみようと思いました。そんなふうに思えたことが大事なんだよね。そのためにはやっぱり何か政治(政治家)を身近に思えるきっかけが必要なんだよね。

衆議院インターネット審議中継

リンク先、「2017年11月24日内閣委員会」で検索できます。

ということで以下、実況です。

・人づくり改革について、まだ確保できていない2000億あまりの予算の財源をどうやって調達するか質問している。恒久財源でなければいけないだろうと

いなとみ かなり厳しい状況だけど、絶対確保しなきゃいけないよ! 大臣、どうするつもり?

大臣   「たいへん厳しい状況ですが全力でがんばります」

・人づくり改革の中身について話は移ります

いなとみ 今の消費税というものは、消費税を納めた生活者にリターンが少ない。そりゃ日本は借金返済が大変なわけですが、受益感がなければ、納税者としては抵抗感が増す。これは政治ががんばるべきところ

大臣「人づくり革命は国民にお約束しているので案を今月中にまとめる。消費税を10%に上げる段階で、社会保障費の充実と子育て支援に半々に分ける

いなとみ そういう消費税(アップで得た)税を具体的にどう使うんですか?

大臣 「まさに今議論していますが、すべての子どもたちに開かれた教育を提供。3-5歳の幼稚園保育園は無償化。0-2歳は待機児童が問題。子ども子育て新プランを前倒しで実行、待機児童解消につとめる。低所得家庭は0-2歳も無償。意欲のある低所得家庭では高等教育も無償化、授業料の減免、生活費も給付型の奨学金で対応していきたい

大臣 「さらに介護、保育の人材確保のための処遇改善をさらに進めていきたい。そして現在の社会保障を全世帯向けに改革していく」

いなとみ 3-5歳の無償化について。子育て世代には歓迎と心配の声がある。待機児童には何のメリットもない。格差が大きくなる。この辺はどうですか?

大臣 「3-5歳、すべての子どもたちに無償。3歳以上は9割以上は幼稚園保育園に通ってる(待機児童はあんまりいない)から大丈夫。「子育て安心プラン」として2020年度までに整備するが、今の女性の70%の就業率より10%高い80%の就業率を見越して保育の受け皿を確保するよ」

いなとみ 9割といっても、認可外に通ってる人もいますよ。そこが対象外ということになれば、不公平です。わずか1割だからいいって話じゃないですよ。すべての子ども、というポリシーでぜひお願いします。

いなとみ それから低所得の家庭についてだが、低所得ってどこらへんですか?

大臣 「すべての幼児教育ということになると、家庭教師までやるの? ネイティブの外国人教師も?とか、そういうのはたぶん無理です。保育園は自治体の認証保育所は含みます。かなり専門的な分野になるので、専門家にも入って検討してもらって、どちらちにしても税率アップというときまでにはちゃんとやる。来年春から実行というわけにはいきません」

大臣 「低所得家庭については、最終的に与党の提言も含めて判断していきますが、住民税非課税世帯とか、一定の基準で考えていくだろう」

いなとみ 2019年10月に消費税上げるんですよね。無償化もそのときからやるのか、2020年以降なのか、どっち?いつ?

大臣 「財源が前倒しで確保できれば前倒しでやりますが、2020年からは確実にできるように努めます」

いなとみ いつからか、というのは子育て当事者にとってはめちゃくちゃ大きな話。前倒し含めて、できるだけ早い時期に決めて示してほしい。

いなとみ 2兆円規模の政策ということですが、その財源は?

大臣 「消費税の使途の見直し。産業界にも拠出をお願いしている。」

いなとみ 産業界から、というけど、産業界はどういう反応なんですか?

大臣 「直接、総理からも私からも話をしている。丁寧にお話、説明をして、ぜひご理解いただきたいと思い、検討してくれてるはず」

いなとみ かなり大きな額ですよ。どういう形で産業界から拠出してもらうの? 現ナマってわけにはいかないし、当然、法に基づいて拠出してもらうんですよね?

大臣 「0-3才未満への児童手当や企業主導型の保育のためにも今まで拠出してもらってるので、そういう仕組みを使うのも手かなと思う」

いなとみ 約4000億の拠出を今もらって当てているみたいですけど、今この制度ってほんとにいいの? 今はそれなりに好景気だからいいけど、企業(事業主)にとって保険料の負担って、かなり重いです。特に中小企業にとっては。そもそも、なんで企業がこれを負担しなきゃいけないのか、疑問に思う向きもあるのでは? 年金なら、負担-給付の関係がはっきりしてるからいいけど。

いなとみ それから産業界への3000億の拠出負担のお願いについて議論したい。

いなとみ 総理が「人生百年計画を踏まえて産業界にも負担を」とお願いしたらしいけど、違和感ある~。総理が会議の場で直接、金額を明示して、拠出をお願いするって、聞いたことがない。要請を受けたけどできない、って、産業界側は言えない。断れないんじゃないですか?

いなとみ 言っとくけど教育無償化には大賛成ですよ。そのうえで、政治と経済って、超えてはいけない一線があると思う。その意味では、総理が直接、産業界にお願いして、断れない。っていうのが先例になったら、長期的に見て、ほんとに自由主義経済って言えますか? この政策は本当にいいの?大臣どうですか?

大臣 「人生百年時代の制度設計。これは急に始まった議論じゃないんですよ。その中にはこども保険とかいろんな議論があったわけですが、子育ては一義的な責任は家庭にあるとしても、少子化社会だから社会全体で負担、支えていかなきゃいけない。そういう議論を党内も経済界も含めてやってきたんです。だから、まずは税金でまかなうとしても、経済界も日本を支える主体としてがんばらないといけない。という議論の積み重ねで決めたわけで、我々が勝手に3000億をちょっと経済界に頼もう、とかそういうもんじゃないんです」

いなとみ それって、結局、断れないって話ですよね。先ほど申し上げたように政治がどこまで財界に介入(言葉がきつくてすみません)するかって、すごく問題です。税であれば、制度として、国民に意思を問うこともできる(選挙で、という意味?) でも、産業界に3000億も要請するって、やっぱり自由主義として異常じゃないですか? もう1回大臣応えて。

大臣 「率直なご意見を受け止めたいと思います。でも経済界も含めて日本の未来、社会をどうしていったらいいか、という話をしているわけです。こっちから一方的にいってるわけじゃない。双方向で、丁寧にすすめていきたい」

いなとみ しつこいですけど、賃上げの要請を総理がやるのにも私は違和感を感じてます。現政権の、財界への介入のスタンスは、いま好景気で短期的にはいいかもしれないけど、長い目で見るとよくないんじゃない?

いなとみ 人づくり革命本当にがんばってね。子どもたちに目を向けてね。よろしくお願いします。以上です。ありがとうございました。

(おわり。)

 

追記:「総理(政権)が経済界に対して介入しすぎじゃない?」というのは、”今これだけたくさんの与党議席をかさにきて” ってところがあるんじゃないの?という意味合いだったようです。つまり、産業界も、圧倒的多数の与党を敵に回せないから。そういうのフェアじゃないよねって