葉月の十六 / 大人のための絵本・読み聞かせ講座 by わたくし

●8月某日: 「大人のための絵本・読み聞かせ講座 @ マミースマイル保育園10周年わくわくフェスタ」の遂行日。10冊近い絵本・本とささやかなレジュメ等をリュックサックに詰め込み、サクと姪浜駅に降り立つ。そこからはバスで行くつもりだったんだけど行ったばかりで次までに20分以上あったので、歩くことに。1kmちょっとあったかな、けっこう暑かったけどサクもそれぐらいは余裕なのでね。

雁瀬さんが10年前にひらいた、(主に)専業主婦の休憩や用事のときのための一時託児所(月ぎめにも対応)。10年前ってことは年子のお子さんたちは当時サクと同じくらいの年頃だったのだ・・・と思うとあらためてすごい。中に入ると、さっそくグリーンコープのガチャポンやら、ココナッツオイルを使ったスイーツの試食やらさせてもらう。11時から不肖わたくしが一区画を陣取ってお話会開始。

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(facebook投稿より)

唐突ですが、村上春樹が小説家になる前、8年くらいジャズ喫茶の店をやっていたのをご存知ですか? 
なんと早稲田大学在学中に結婚して、借金をして、自分の店を開いたのですから、起業家スピリッツあふれる話ではありませんか。

その頃の話は彼のエッセイのあちこちに出てくるんだけど、私の印象に深く残っているエピソードのひとつは、
「店というものには、いろんな客がやってきて、みんながみんな僕の店を気に入ってくれるわけではない。というか、むしろ気に入る人は少数派である。
でも、たとえ10人のうち1人か2人しか気に入ってくれなくても、その1人か2人が “本当に” 気に入ってくれたら、店ってけっこう成り立っていくものなのだ。
むしろ、大部分の人に気に入られず、1人か2人が本当に気に入ってくれたほうが、かえって良い結果をもたらす場合もある。」
と書いていたこと。

今日、私たぶん50分近くしゃべったと思うんですけど、私の話が目的というわけではなく、マミスマフェスタに来てたら(しかもお子さん連れで)、たまたまその場でお話会が始まったから・・・という感じの方がほとんどだったと思うんですね。
なのに、最後まで聞いてくださった方が何人もいたんです。アンケートも思った以上に回収できて。

細かいことを思い返すと反省点は多いのですが、基本的にお気楽な人間なので、上記の村上春樹のエピソードを思い出して、とりあえず自分を褒めています(^^) (村上春樹を自分に置き換えるおめでたさよ)

話し手としての私は何かちゃんとした資格や経験値を持ってるわけじゃないうえ、
私の話って、
「こうしたらお子さんが伸びますよ」
「こんな得することがありますよ」
みたいな、ダイレクトな実利とは遠いので、ピンとこない人もいると思うんですよね。
でも、興味を持って聞いてくれる方もいる。
感動でした~!

自分の話を聞いてもらえた喜びもあるんですが、
こういうテーマもイケるんだ、興味をもってくださる人もいるんだなぁってのがうれしい。

10周年の大切なイベントの中で、こんな機会をいただいて、雁瀬さんに感謝です。
マミースマイル保育園にもうかがってみたいと思っていたので、うれしかった。
ここで10年。歴史だなーと思いました。
赤ちゃんや小さい子たちの姿には、笑顔だけじゃなく泣き顔にもきゅーんときますよね
雁瀬さんご夫婦やスタッフさんたちのそういう気持ちが伝わってくる感じがしました。
ココナッツオイル(うちで使ってるのと同じブランドでした!)のスイーツや、
エスプレッソや、
グリーンコープの牛乳、
デコルテマッサージ(講座での緊張がほぐれました~最高)、
手作りパンもいろいろ購入して、
いろいろ楽しませていただきました。
同伴して、私の話も聞いていた息子(小1)の感想は
「かーさん、はなし、ながすぎて、おれ、かーさん きらいになるかもしれん とおもった」
って(笑) あぶねー、あぶねー。
でも、
「えほんと れきしの つながりなー。すだまさき、すきだよなー」
って、何となく理解したようです(笑)

天神で、サクに絵本『すばこ』を買って帰る。サクに・・・というか、私がしばらく前からほしいなと思っていた絵本。絵がすばらしい。

夜ご飯は、夫によるたこ焼きパーティ! オクラ、ポテサラ、トマト。タコをまだ好まないのサクは「おれのは、たこやきじゃなくて、ただの“やき”だな」と言って悦に入っている。ソーセージやチーズを入れて焼いたよ。