葉月の十五 / コクワガタとの邂逅、怖いおはなし会
●8月某日: サク的に盛りだくさんの1日。まず、ラジオ体操に行こうと家を出たところで、地面を這い歩くコクワガタを発見! 急いで家に戻り虫かごを持ってきて確保に成功。この夏、特製ジュースを木肌に塗り付けたりしてカブトムシ・クワガタの捕獲にいそしんできた(そしてことごとく実らなかった)彼への神様からのプレゼントだろうか?
体操からの帰り道に枯葉や木の枝を拾い集め、土と一緒に入れて環境を整え、この日はまったく10分~20分に1回というくらい頻繁に、「コクリくん みてくるー」と虫かごチェックしていた。あ、コクワガタのオスだから「コクリくん」と彼が命名。
そのあと、午前中は公民館の子ども教室へ、今日のプログラムはバルーンアート。昼、ピンポーンとチャイムが鳴りドアモニターに映ったのは、色とりどりのバルーンアートを両手に山と抱えてニコニコしている彼の姿。「ぜんぶじぶんでつくった! もう、もってかえってくるの、めっちゃたいへんやった! のどがかわいてもすいとうものめんし、あたまがかゆくてもぼうしもとれんし!」と、そういう障壁すらテンションアップのガソリンにしながら友だちと盛り上がって帰ってきたことが察せられる。
パリパリ麺の皿うどんを食べて、夜はどんぐり文庫の夏休み特別企画、小学生以上限定の「こわいお話会」デビュー。
- 作者: トミー・ウンゲラー,たむらりゅういち,あそうくみ
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1977/09
- メディア: 大型本
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こわいお話会のプログラムメモ。いつもどおり「おてぶしてぶし」で始まり、詩集「のはらうた」からセミオくんの詩とタヌキさんの詩。続いて絵本『ゼラルダと人喰い鬼』。表紙を見た瞬間「ぜんぜんこわくない!」と叫ぶ子たちもw
次に、おはなしのろうそくに火をつける。いつもは1本だけど、夜のお話会は特別に、ありったけのろうそく(6,7本)に火をつけて、照明を落とす。「こわーい!」「もっと、もっと暗くして!」など子どもたちの反応いろいろ。
暗くなったところでストーリーテリング『元気な仕立て屋』。アイルランドの昔話だそう。これはお話会でもレアなプログラムだと思う、私も初めて聞いた。語り手がすごーく上手。怖い。でもなんせ仕立て屋が元気なので救われる。あとで原典(日本語訳のね)を見たら、おばけの絵めっちゃ怖かったw
終わって息をついて、いったんじゃんけん遊びで小休止、おばけとか警官とかいろいろ出てくる。さあ次のストーリーテリング、また怖いのかな…?と思いきや、「お化け学校の3人の生徒」これ、爆笑モノw こちらの語り手も迫真で、子どもたち大いに盛り上がり、あとで真似する子たち続出。
お話の最後は、絵本『お化けの真夏日』。全然こわくないw 一つ目小僧が宿題するところで「えらーい」と感心する子がいたり、「三つ目入道は、人間の前に出るときどうやって隠すんだろう?」と疑問を口にする子がいたり。URL
お話のあとは、この文庫の草創期に通っていたという大学生のお姉さんがピアノ演奏、ショパンの「ノクターン」とトトロの「さんぽ」。
サクはそんなに怖いもの知らずな子ではないので、私は正直、「直前になって“やっぱりいかない”」と言い出すかも、ぐらい思っていた(それはそれでいいと思っていた)のだが、一度も逡巡せず敢然と(おおげさw)参加したことにちょっとびっくりした。
実際はそんなに怖い話はなかったのだけど(年によって怖さ度は違うみたい)、「こわがらずに参加して、やりきった!」という解放感、充実感を漂わせる、終了後のサクだった。大事よねw が来ていて、いつものお話会より読み聞かせ、語り聞かせの数も多いし時間も長いのに、前のめりで聞けるんだなーとも実感。来てる子どもたちも常連さんがほとんどだから、緊張しすぎず集中できるんだろうな。8時半ごろ帰宅し、ハイテンションでアイスを食べて、歯磨きしてパタッと寝た。夫とだらだら飲みながら桑田佳祐の『SONGS』をリアタイする。
SONGS、夫とだらだら飲んでしゃべりながら見てた感じでだけど、なんかすごくよかったと思うー。朝ドラクラスタではない夫が「紅白の予行練習感すごいな」と言ってたけどw
悲しい気持ち、ってほんと久しぶりに聞いてうれしかった。乙女寮の面々について夫「波乗りジョニーすら、リアルタイムでは知らんのだよな、この子たち、、、」