文月の十六 / 別府旅行その2 高崎山のサルA群の謎

●7月某日: 朝日が差し込んできて目が覚める。サクも早起きして、さっそく温泉。半露天になっている広いバスルームは部屋と全面ガラスで仕切られていて、様子がどちらからも見える。それが、妙なラブホテルみたいなのではもちろんなくて(笑)、とても清潔感のあるつくりになっていて、開放的。リゾートっぽいというか。私も風呂に入る。

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朝食は部屋まで運んでくれる。とても豪華! 「ひよっこ」を見ながら。いつもながら、旅先で見る朝ドラも趣深い。みね子が恋を失い、20歳になって、人生初めてのお酒を飲んでいた。

今日はまず「うみたまご」へ向かう。別府は海の町なんだなーと思う。ここ10年近く、大分といえば湯布院とか日田とか玖珠とかにしか来ていなかったので忘れかけてた。

パノラマ水槽をゆっくりと回遊するトビエイとか、底のほうに溜まってるネコザメとか、小さな水槽にいる小さなエビたちとか、照明を受けて次々に色を変えるクラゲとかを見てサクがはしゃぐ。付き合ってる時代に一度も水族館デートなんぞしなかった私たちだが、子どもができてからもういくつの水族館に行っただろうか。マリンワールド、天草、品川、下関。ちょっとした通だ。「あー、水族館って癒される」としみじみ言う夫に癒される、鬼の声音がブーム中の妻、私である。

ここではイルカショーのほかに「あそびーち」というコーナーでイルカと触れ合える。小さな砂浜つきの真水の浅いプールに、イルカもろとも、人間も裸足で入れるのだ。タッチはできないけどイルカが足のすぐそばまで・・・キューキュー泣いたり、ハァハアいったり、ビシャッと跳ねて水しぶきをかけてきたりする。超かわいい。そして子どもは砂の中の貝殻探しに夢中になるという・・・w 

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そばの木には、なぜか、種類の違う立派なカメレオンが2匹もいた。しかも放牧状態w 妙な感動だったw 

うみたまごを出たあとは高崎山へ。私は初めてで、完全放牧しかもめっちゃ足元まで来るって知らなくてけっこうびっくり面白かった。

モノレールを待っている間に、高崎山のちょっとした歴史や伝説のボス猿等について展示で知識を仕入れる。今はB群とC群で合わせて千数百匹の猿がいるらしいんだけど、A群について「平成14年以降、えさ場に姿を見せなくなった」っていう記述が超気になる! ネットリサーチしたら、どうも群れの争いに負けて数が激減したらしい。そのまま全滅したのか、本当の野生の猿になったのか、BとCにしれっと混じってる子もいそうで、ミステリアスな話だ。

 

雨がザーザー降ってきたので早めにホテルに戻り、私はスパでフェイシャルのトリートメントを受ける。至福。夜ごはんは、地元の居酒屋へ。鶏天、鱧の湯引き、関アジなど食べる。鱧って、さばくのがどんなに大変か、つい最近「みをつくし料理帖」で見たばかりなので、家族に説明しつつ、ことさら味わったよw でも鱧って確かに、福岡の居酒屋でも見ないなあ。

サクが「たべすぎるなよ!」と親にくぎを刺す。ホテルでの2次会も楽しみにしているらしい。いっちょ前な子どもに育ててしまったw