文月の十五 / 別府旅行その1 「おまえは地獄に耐えられるか~」

●7月某日: うー、ゆうべも遅くなってしまったので眠い。しかしサクにたたき起こされる。早々に旅行の準備をしているようだ。そして私にも早く準備しろしろしろしろとうるさい。家をあけるとなるとね、直接的でない仕事もいろいろあるのだよ、大人には・・・。

早め・軽めの昼ごはんを食べて出発。高速道路から見ただけでも、朝倉・杷木の惨状がわかる。とりあえず今は通り過ぎる。途中、くすSAで休憩を挟むと、ちょっと目を離した隙にサクと夫がソフトクリームを買っていた。地獄ソフトクリーム食べようと思ってたのに・・・。いいけどさ。

途中、断続的な雨と激しい霧の中を別府に到着。サクにいきなり「今から地獄をめぐる」と言うと、「え? え? どゆこと?」と本気で驚く。そうだよねw 本当の地獄ではなく温泉を利用して作られた観光施設である旨、簡単に説明するが、「さあ~最初は、う~み~じごくだ~」とか「つ~ぎ~の地獄に~おまえは耐えられるか~」とか「か~ま~ど~地獄」とか、地底から蘇った鬼をイメージした声音で喋るのがツボにいっちゃって(私が)、いつまでもいつまでもしつこく言ってたら、サクに「かーちゃん、やめろ」と本気で嫌がられたw それにしても地獄、暑いね・・・。ソフトクリームも一瞬ででろでろになりそうだったから早々に辞去したよ・・・w 

ホテルにチェックイン。例によって夫にすべて任せているのだが、今回、彼、ちょっとはりこみました(沖縄旅行がダウンサイズしたからだろうw) リビングとベッドルームが分かれていて、専用半露天風呂とシャワーブースを備え、別府湾のオーシャンビュー。あー、いいね、いいね。のんびりできるねー。部屋でだらだらするのも旅の楽しみ。自宅でもできるだろ!って思われるかもしれないけど、違うの。なんか違うのよ。旅用の本もちゃんと持ってきたよ、2冊。

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(部屋を物色)


さっそくひとっ風呂浴びて、ホテルの中を散歩したりもして(1Fにいい感じのライブラリーがあって、そこで新聞読んだり)、今日の夕食はホテルの鉄板焼きのお店。カウンターに並んでコースをいただく。焼き物は目の前でシェフがやってくれる。牛肉はもちろんだけど、イカと何かの貝もめっちゃ美味しかった・・・。さつまいもの冷製スープもびっくりするほど美味しかった・・・。部屋に戻って、2次会。サクは8時を過ぎると「もうねようぜ」と言う。疲れてたんだね。

夫とワイン飲みながら3次会。「プロフェッショナル仕事の流儀」に宮沢りえ。おもしろかったー。対話だね。やっぱり、一流の仕事に大事なのは対話の力だね。それはものすごくエネルギーを費やすこと。それをできるかどうかって、結局、人間力が問われるような・・・。と思って見てたら、最後の「プロフェッショナルとは?」という質問に、「“対・相手”が生まれること。そこに誠実であり、身を削る覚悟がある人」という答えで、おおおお~その通り!と思った。