衆議院解散して希望という闖入者きたる

民進党の件、残念だ・・・と思ってたけど、これはこれでいいのかもッスね。

首相の「やっと臨時国会ひらいたかと思ったら冒頭解散」、
「国難突破解散」という、戦時中か何かみたいな説明にもびっくりしたけど、
希望の党とかいう羞恥心のない名前で結党する小池百合子にもびっくりなら、
対等合併でもないのにそこに合流するという前原誠司にもびっくりだ。

「リベラル(な候補者)は排除する」って、すごい言葉だな。
仮にも政権を担当しようと期す党が、リベラルを排除するって…皇国か何かですか?

でも、憲法と安全保障政策で相容れなければ公認しないっていうのは、
まあ、わかりやすくていいのかもしれない。
小池百合子は日本会議のメンバーでゴリゴリの大日本帝国憲法派のはずだ。
「リアルな安全保障」ってのがよくわからんので、ぜひ具体的に説明してほしい。
(どうせしないんだろうな)

民進党は安保法案にも共謀罪法案にも反対してたけど
実際には当時から、右から左までいろんな人がいたんだろう。
結局、政権もない・議席もない、甘い汁のない状態で考え方が違いすぎる人たちが一緒にいたから、今までずっとゴタゴタしてたわけよね。
お別れは必然よね。

安倍自民は右派。
小池百合子は極右。
だったら “極右が排除する” リベラルな人たちで連合勢力を作ってほしい。共産党も入ってよし。
それがもっともシンプルでわかりやすい構図。

その三つ巴でリベラルが大敗するなら・・・
それがこの国の意思なら、また戦争やって一億総ざんげするしかないのかもしれん。

「とにもかくにも安倍政権を終わらすために、いったん小池と結ぼう。
 希望が政権をとってから、小池に反旗を翻せばいい」
という論も散見するけど、うーん・・・。
やっぱり頷けない。

選挙って青天白日のもとで行われるもので、18歳の子たちも投票する。
若い人たちや、いずれ選挙権を得る子どもたちに、
選挙とは、政治とは、そういう「腹芸ありき」「大人の事情」なものだと教えたくない。

そりゃ実際は、腹芸や大人の事情がなくなりはしないよね。
でも、その前提が当たり前になっちゃいけないと思う。
堂々と自分の政治信条、政策を主張して、
それをそのままシンプルに受け取って、投票できなければおかしいでしょう。
選挙のときの言葉が、その後、変節したらおかしいでしょう。

そこがテキトーになってるのが、根本的な問題なんじゃないだろーか。
そのテキトーさを私たちが許してるから、
政治家の側もどんどんエスカレートしていくわけで。

安保や共謀罪法案のときの政権与党の国会運営はおかしかった。
モリカケも問題だけど、私が怖いと思うのは、議事録や日報の扱いがずさんだったり操作している可能性があること。「戦闘」を「武力衝突」と言い換えるような欺瞞。
「丁寧に説明する」と言いながら何の説明もなく解散したのもおかしい。
「選挙は最大の論戦の場」いや、議論ならまず国会でやれよw

都知事選、代表選は何だったの?という希望の党周辺もおかしい。
日本会議は怖い。

と、私は思う。
「いや、政局というものはね…」なんて知ったような顔はしたくない。

だいたいね、小池さんとゆー人は、
選挙のときは反・安倍で票を集めといて、
選挙が終われば、改憲とリアルな安全保障に関して自民党と連帯する
・・・ぐらいのことは、平気な顔でやってのけるんじゃないですか? 

改憲が悪いって言ってるわけじゃないんだよ。
改憲も安全保障も結局たいした議論はされない状態のまま決まりそうだから怖いの。

今、リベラルの旗印になるようなカリスマ政治家はいない。
頼りないっちゃ頼りない。
でも、票が集まれば、おのずと有能な人が現れると思う。
リベラルをちゃんと主張する議員の議席を少しでも多く確保しておきたい。
今は多少頼りなくてもいい。

右派と極右の政党が議席の大半を占める・・・
そのうえで、改憲案に盛り込まれるだろう「緊急事態条項」が発令されれば、
与党がOK出すまで、もう選挙は実施されない。
今すでに「国難」って言ってる首相だよ。
改憲が成れば、すぐに「緊急事態条項」適用しちゃうんじゃないの。
昔、そういう時代が日本にあったのよ。
大政翼賛会・・・。

残念なのは、自分の選挙区では民進党の候補の方に投票できそうだったのに・・・って部分。たぶん、前原さんについていかれると思う。
霞を食べて生きていけるわけじゃないし、議席は大事だもんね、、、。昔から、前原さんとのご縁があるようだし。一人の政治家の人生を思えばしょうがないんだろうな。
でも、うーん。希望から出るなら投票できない気がする。ギリギリまで迷うとは思うけど。

で、facebook見てて思うことは、
2年前、安保法案のときは、ものすごーくたくさんの政治的な投稿(賛成も反対もどっちもあり)が流れてきてたのに、
その頃に比べて、倍以上の「facebookのお友だち」がいる私のタイムラインには、
今はほとんど、解散選挙についての投稿がない…。
みんな、興味をなくしてしまったんだろうか。
わかる、わかるよ。
選挙結果を見る前、解散の状況の時点で、もう目を逸らしていたいくらいうんざりしてるもん、私も。

・・・ということで、安西先生を召喚。
みんなはどう思ってるの?

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追記:友だちからのコメントの返信を記録

改憲も安全保障も、確かに小池さんのいうとおり「リアルに」考えなきゃいけないと思う。(当の本人は選挙前には当り障りのない説明しかしないだろうけど)

改憲するか・しないかという二択の答えを出すより先に、どういう国でありたいか、どういうやり方で国を守るかの議論をもっとしてほしいんだよね、政治家主導で。

右派は説明不足だったり過激な言葉で扇動したり、今のずさんな政権運営・・・
左派は具体策に乏しい、正直お花畑感はあると思う
そんな右と左が対話するにあたって前提となる知識が国民全般に不足してる感がある(自戒を込めて)。

20世紀のうちは、何かっちゅーと「軍靴の音が聞こえる」的な発想に鼻白んでたけど、今はこれだけ世界のあちこちで分断が深まってるからなあ…。戦争を知らない私たち、戦争になる想像も、戦争にならない想像もあてにならないわけで。