文月の九

●7月某日: 夫(ゴルフの練習)と交代でランニングしたら、開始が10時になっちまった。超暑い。30分ちょいが限度ね。サクと夫が、なぜか黒砂糖を買って帰ってきたなーと思ったら、サクが図鑑で仕入れた情報をもと、カブトムシをおびき寄せるための特製ジュースを作るんだって。

「俺が子どものころは、こんなことせんでも、朝早く木をユサユサ~っと揺すったら、ボトボトボトって落ちてきよったけどね~」

と言いながら、ビールと焼酎と黒砂糖とかなんとかを鍋で煮詰める夫。(と、当たり前のようにとーちゃんに頼むサクさん。) 

夕方、じぃじのうちに着くと、さっそく山をのぼってクヌギの樹皮に特製ジュースを塗りたくる。6時前から夕ご飯をいただきはじめ、酒を飲むわけでもない子どもは30分もしたらお腹いっぱいになってそわそわ。

「まだくらくならん、まだぜんぜんあかるい、あーっ」 

庭で花火をするべく、調達してるんである。しかし夏至から1か月未満の福岡、日の入りがまだまだ遅い。7時半になってようやく日が落ちはじめ、準備。そこからは暗くなるの早いんだよね。花火。炎ってやっぱり、心奪われるものがありますなあ。人間。

星座に凝ってるサクは、星座を見る盤(なんていうんだっけ、丸いの)も持参してて、星空観察も。じぃじに言わせれば、バイパスが通ってからはこの辺も明るくなって見にくくなったらしいが、やはり今でも市内とは比べ物にならないくらいたくさんの星が見える。

 

●7月某日: 朝4時半に目覚ましをかけていたサク、それより5分ほど早く目を覚ます。君は、ほんっとに、そういうとこあるよね。おかーさんはふとんの中から激励し、パパとじぃじと一緒に暗い山に昨日のクヌギを見に行ったが、残念。「いなかった」と言って帰ってきた。「自然やけん、しゃあないぜ」とじぃじに慰められる。しょんぼりという感じで、泣いたり地団太を踏むようなことはない。でも、ぜひとも二度寝を薦める私にそういう気分にはなれないらしく、なんだかんだで起きていて、早くに朝ご飯をいただいていた。

日が高くなってくると、ボートに空気を入れ、裏の川へ。毎度、魚とりへの意欲がすごい。これは人間の狩猟本能? ボートに乗っても優雅に揺られるとかなく、ボートから魚を狙う。

畑の夏野菜がすごい!

そしてカエルや虫の数もすごい!!

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夕方前に辞去。掃除や洗濯。川遊びなんかもあったので、一泊しただけで洗濯の量がすごい。夜ごはんは、牛肉ピーマンたまねぎの炒め物、冷ややっこ、きゅうり、トマトなど。

『直虎』28話。浅丘ルリ子!!! ビール飲みながら大河を一人で見た興奮を、焼酎レモンソーダ割を飲みながら『居酒屋ふじ』を夫と2人で見て冷ます。続いてウィンブルドンの決勝フェデラー vs チリッチに入ったが、1ゲーム終わったところで「はっ、 やばい明日がある」と我に返り、寝る。よかったー。