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『おんな城主直虎』 第11話 「さらば愛しき人よ」

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えーっと、「答えはひとつではない」って言ったよね。言いましたよね? 初回から繰り返していますよね?!

思いきり、ひとつの答え(破局)に向かって突き進んでるやん!!!(泣)

次郎は大丈夫じゃない?って感じだし、おまえが決めろと言われた政次も嫌な顔するどころか「俺だって共倒れはごめんだ(キリッ」なんつって即断だし、それで直親はすっかりその気になっちゃって、おまえら「三人集まれば文殊の知恵」じゃないのかよー! 三人そろった途端にこの始末かよ!!

キム兄のときだってうまくいったから、ほっしゃん程度は余裕かなって思ったらこの展開だよ!!

しかし浅丘ルリ子だからしょうがない・・・寿桂尼だからしょうがない・・・ここは戦国・・・

若く未熟な者たちのひとつの失敗が、命に直結してくる。

自分が行けばそれで済む話(直親)
自分は今川の目付です(直次)

井伊を守るにはそれしかないとわかっている。

もう見送るのはイヤじゃ(直平)
(息子を)ごらんになりたいかと思って(しの)

周囲も全員、直親の死をもう受け止めかかってる。違う道はないのかよー!!

あれだけヒステリックで激情家のしのが、夫との別れに際して、取り乱さない。
また、あれだけプライドが高く夫の尻を叩いていた瀬名が、すっかりしょげていて、「今川をとるため」と口では言ってるけど、自己肯定感ゼロみたいになってる。

傾いてるはずの今川が怖い。松平はもっと怖い。これから信長も出てくる。海老蔵やし! 柳楽くんまで出てくる。戦闘能力高そうでなー!

直親の死を前提とした人々の中で、経を唄うのこそ断ったものの、「一緒になろう」には頷いていしまう次郎が悲しい。抱きしめられると思いが飽和するよな。次郎にとっても、直親はたったひとつの甘美な思い出。

この2人、思い出といえば子ども時代だけだし、逢瀬を重ねるとか苦楽を共にするとか愛憎渦巻くみたいな、男女の生臭さとは無縁だった。恋に恋して、はかない面影を支えにして。直満の死という重さ、禍々しさが横たわっていても、や、だからこそ? 思いは甘美で綺麗なままだったのだなあ。

遠ざかる背中に、「どんなことをしても戻ってこい!」と叫ぶ次郎。こうして為すすべなく直親を失った次郎は、井伊の難局を双肩に背負い、「ひとつとは限らない答え」を必死で探し求めてゆくことになるのかなあ・・・。

井伊谷に帰還した時は「なんか怖い」と思えてならんかった直親のクシャッとした笑顔が、泣き顔のように見える日がくるなんて。脚本演出の確かさよ・・・!

先週の、馬のいななきで終わった「動」の、少年ジャンプ的なラストとは対照的に、一陣のつむじ風のあと敵に囲まれている、という静的な、しんと背筋が冷えるようなラストだった。