『ごちそうさん』 第15週 「今日で おわカレー」
昨日の #ごちそうさん 。悠太郎のやってることがかなり最低の部類なんだけど東出くんのキョドりっぷりがいちいち面白くてホントうまく作ってあるなと。そして口は悪くてもめ以子に対しては暖かみを感じるぬか床ナレーションが悠太郎には芯から手厳しくてすごくいいw
#ごちそうさん うま介の面々の「白黒つけないほうがいいんじゃない?」も一理あるけど、このまま何となくやり過ごしていくことなんてできっこなく、かといって対峙すると最悪な展開になる夫婦だよな、うんw 「ええやん浮気くらい」の源ちゃんに会心のニヤニヤの室井、どっちもゲスなのも良いw
何の連絡もなく来なくなればそりゃ亜貴子も不安になろうに、悠太郎は「不本意ながらも、度を外れて怒ってる妻を慮ってそうした」ぐらいに思ってて、自分のお子様ぶりに無頓着なまま妙な罪悪感を募らせてる。俺だけ幸せになっちゃって…みたいな。結局どちらとも中途半端な向き合い方。 #ごちそうさん
直前に「2対1はイヤでしょ」と言った通り、め以子は本来フェアで気持ちいい人間なんだけど、浅はかさと自信のなさが「妻だから権利がある」「ずっと好きだったんですか」なんて、上から目線でしかない言葉選びになっちゃう。亜貴子がちゃんとキレてくれて、なんかホッとする。#ごちそうさん
「今日は家で食べんでええの?」「うん。今日はな…」悠太郎、切ない表情するんじゃないよw 潰れたカレー屋の前で再会って、駅で終わった駆け落ち同様、しょぼくれてるな。当事者たちにはそのしょぼくれ具合が逆に甘く疼くんやろうな。自宅で籠城するめ以子の孤独が刺さるわ #ごちそうさん
そして、テンプレの皮をかぶったバケモノみたいな作品が #ごちそうさん だなあ、私にとって。家族に食べさせるという今の責任を愚直に果たしてきため以子はそれがあるからとりあえず救われる。求められるし、そしたら応えずにいられない。対して、自宅の庭の闇に突っ立ってる悠太郎の淋しい姿よ…
この回に竹元教授の「有難い話です」が入ってたんだ。悠太郎が安全の一点張りで立ちはだかるから、竹元は何の斟酌も無く美の追求をできるんだよね。この2週間、家庭では全ダメだった悠太郎だけど一貫して職場では戦ってたもんね。そこも掬いあげる脚本、ぬかりない。#ごちそうさん
「追い出すなんて無駄なことせんどいてください」この言い草ですよ! 無駄なことって。おまえおまえおまえおまえ! め以子もっと強く殴れ!グーで顔いけ!と思っちゃうのに猫パンチなの。夫婦描写だよねえ。#ごちそうさん としか言いようがない。口開けたまま食らいついてる室井ww
悠太郎が狡さ全開の仲直りをしくさるもんだから、竹元教授がめ以子(のカレー)を女神とまで褒め称えるのだな。竹元の耽美主義を安全面からカバーするのが悠太郎だけど、ここでは悠太郎のひどさを竹元がフォローする形に。双方無意識に、補完し合う関係なんだな。#ごちそうさん
和枝との軋轢や震災や谷川さんエピ、そしてこの浮気騒動までくると「美味しい食事や日常」の先に、生命が持つ深ぁい業のようなものを容赦なく描くドラマなんだなって初見でもわかってきたんだよね。生きるって「#ごちそうさん」と言うしかないんだな、というか。第1週の斜め上さも腑に落ちてくる