文月の十六
●7月某日: ついに一学期の終園日。園の周辺の大規模工事の関係で、1学期の始園が例年より遅れ、その分、あとが延びて、小中学校が先に夏休みに入るというイレギュラーな学期だった。6月7月は大雨と酷暑続きだったけど、親も子供も毎日がんばったといえましょう。午前保育で帰宅したあとは、すいかがたくさんあるのでシャーベットを作ったり、なんちゃって幼児教育教材を一緒にやったり、まあ1か月間、子どもとつかず離れず仲良くできればと思う。幼稚園最後の夏休み。
創刊号目当てで買った「暮らしの手帖」、巻頭で土井善晴さんが提唱する「一汁一菜」にぶん頷く。ハレの日とケの日をきっちり分ける感覚が大事で、それが暮らしの土台になる。家庭の日常に過度の「ものすごくおいしい」を求めないこと。それが一汁一菜。おいしさは確保された上で時間が短縮できる。
味噌汁は具だくさん。あるものを使う。ダシじゃなくて水でいい、ていうのが基本。美味しくしたければ肉なり油揚げなり入れればいい。煮干しを具として使うのもおすすめ。大きければ頭とはらわたをとって入れる。水に具を入れて弱火で煮て味噌を溶くだけ、ほとんどさわらない。すると時間ができてくる
「一菜」は基本、お漬物。でも、一汁一菜を基本にしてると不思議に余裕が出てきて「もう一品作ろうかな」て気持になったりする。卵焼きとかきんぴらとか。あるいはいつもの漬物を刺身に…。すると家族も「わあ!」てなる。食べる方もいろいろ気づくし、「逆に何かしてあげよかな」という気持ちになる。
誰かが誰かに何かしてあげようという気になるのはそんなときで、ケの食事を基本にするから起こること。求めすぎなくても、普通に愛情のある家なら小さな楽しみは自動的にやってくるはず。インタビュアー「子どもの育て方にもつながりますね。」
ということで、ふだんの食事はケを心がけて、よりいっそう地味にいきたいと気持ちを新たにしたのでしたw 暑いし。そんな今日の夜ごはんは、焼きちゃんぽん。トマト、きゅうりのピリ辛漬け(子どもはピリ辛くないやつ)。夫は飲み会だったが、会の都合であまり飲まずに割と早めに帰ってきて、そこから飲みつつ「ゆとりですが何か」の5話を見る。2人ですっかりはまっている。
●7月某日: なんか夫が朝から揚げ物してる。交替で朝ラン。私、今日はやめとく予定だったけどやっぱり気が向いて9時半ごろから行った。もう30度を超す時間なのでおそるおそる走り始めたけど、意外といける。3キロぐらいでもいいかなと思ってたところ、6キロ。やや曇りがちだったのと、走る前に夫がむいてくれた桃のパワーではないかと思われる。朝ランはいつも朝メシ前なんだけど、たまにごはん一膳、いや半膳でも食べると、そのエネルギーに驚くものだ。
午後、夫が電器屋に買い物に行くのにサクを連れて行ってくれたのだが、留守番の私、ひどい頭痛に襲われてずっと寝てた。意地で夜ごはんまでに治した感じ。だって夫が朝から揚げ物までしてたんだもの…。てことで夜ごはん、イカとししとうのパスタ、ナスの揚げ浸し、うるめ鰯、野菜いろいろサラダ。ビールは少なめに。