『とと姉ちゃん』 第18週 「常子、ホットケーキを作る」
自分のしんどさは心にしまって元気に振る舞ってしまう常子。とりあえず「誰かに話してちょっとすっきりする」ができたらいいね。鞠子だって理解者なんだもん。花山が戻ってくるのは確定事項だけど、その経緯はまだよくわかんなくて楽しみだなあ #とと姉ちゃん
宗吉と照代が戻ってきて、なおさら年月の経過を感じるなあ。彼らも昔のままじゃないし、三姉妹も今では無邪気に思い合ったりぶつかり合ったりだけの関係性じゃない。鞠子のそばには水田もいる。綾にもさらに月日が流れている。そして花山がいない喪失感。#とと姉ちゃん
RT ドラマガイド2の表紙になってる新しいポスター(?)もすごい好き。常子の聡明な表情! 前編では駆けながら振り向くカットだったのが、今度は座って、真正面から。大人の女性になったんだねえ。しみじみ。
賢いとか気が回るとか、手のつけられないお転婆だけどその分…とかじゃない、常子の不思議な聡明さがとても好き。
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RT あと、この写真もすごい好き。大先輩と写るときにこういう顔できちゃうのが、唐沢寿明をして「演技も歌もうまいし絶対的な自信を持ってる」って言わしめるゆえんなんだろうなー。そういうとこも何かすごくいいなって思う。充希ちゃん。
とと姉ちゃんってやっぱりフレッシュな若手女優さんじゃできない話だよなー。Q10もごちそうさんも問題のあるレストランも(最初の2話だけ見たこないだの月9も)もちろんうまかったしよかったしけど、とと姉ちゃんの高畑充希が一番好きだなって思う今。
理想か現実かで雑誌の意義を問い直すのと共に、社長常子の試練、花山と常子の関係の深化、そして姉妹(特に美子)の社会人としての成長まで描かれることになるようで、すごく面白い。1つの命題は多くの問題を含んでいることがよくわかるし、なんだか普遍的な問題なんだよね #とと姉ちゃん
お茶を飲みながら宗吉夫婦と話す常子。それがすぐに妙案に繋がったりしなくても、話せる相手がいるって有難いこと。話を聞いてくれる宗吉たちも自分たちの案件で迷いを抱えている。花山だって天才だけど完全な人間には程遠い。みんな悩みながら迷いながらぶつかり合い助け合っている #とと姉ちゃん
それにしても、沈思黙考する常子がまたまたすっごくいいです。彼女がどういう結論を出しどういう行動をするか、すっごく楽しみになる。考えこむことのすばらしさ。数多くの朝ドラヒロインの中にまた新たな個性が!と思う。私は常子大好きだよー #とと姉ちゃん
かかのお説教よかったなあ。美子が常子に自業自得だときつく当たるのは結局常子に甘えてるからだよね。金策の話は美子の前でされてるわけだし。「花山さん呼び戻すべき、金策や説得方法はとと姉ちゃん考えて」では回らないことは美子にだってわかってるはず #とと姉ちゃん
親もまた不完全な人間なのだと知る者が大人なんだとしたら、「父がわりの姉」と「父のように慕う師匠」の不完全さを補うために働くことが美子の大人試験なんだね。今週は何気に美子週だわ #とと姉ちゃん
文句を言うだけなら誰だってできるんだよね、美子はまだ現実にコミットしてない。でもこういう問題が持ち上がったことでひと皮むけるんだろうなあ。娘たちそれぞれの個性と共に、長女マインド・妹マインドなどもよーくわかってるんだよね、かか。#とと姉ちゃん
姉だったり妹だったり一人っ子だったり、口下手だったり甘えん坊だったりお調子者だったり、人はまずそういう個人の性格でもって社会に出るんだよね。で、社会で仕事したり育児したりすることで自分の性格の凹凸に初めて気づいたりもする。#とと姉ちゃん
常子が出した結論も、結論に至るまでの過程も、それをきっちり先方に伝えたり、社員に対して説明し誠意を尽くすやり方、言葉や表情も、成長したなあと同時に、「これぞ常子だなあ!」と思う。つらいシーンの連続だったのに感動。常子の決断はいつも胸を熱くさせるものがある。#とと姉ちゃん
女社長、財務状況逼迫の会社と足元を見ていた社長。またもイヤな奴の登場である。#とと姉ちゃん には男尊女卑傾向や長いものに巻かれる人間も出て来るけど、隈井や五反田、東堂夫、水田のようにそうじゃないない人間もいる。谷のような絶妙な造形も。戦後の貧富の状況と同じ、人間にもレイヤーがある
「潰れかけた会社に花山を連れ戻すのは迷惑」は社長として大人として至極まっとうな判断だけど、それは花山を「外」の人間としてみなすこと。花山の心があなたの暮らしの「内」にあれば、他の社員たちと同じように最後まで投げ出さないでくれるはず。とはいえ(続 #とと姉ちゃん
承前)とはいえ、常子には(常識的判断の他に)「見捨てられた」思いも大きいと思う。花山に惚れ込み、心が通じ合っていたと思えばこそ、愛想をつかされた衝撃・自分への失望も大きいのでは。思いが深ければ必ずしも深追いできるってわけじゃないんだ、大人は。そこで美子が動く! #とと姉ちゃん
いったん花山を突っぱねたのは常子の感情的態度だよね。あんな出て行かれ方、やっぱり心の傷にはなる。でも谷と美子に促され、すぐに翻意して潔くまっすぐに謝罪し「これから」を語った常子。…に対して、どこまでも受け身でエラそうな花山の子どもっぽさが際立ったw #とと姉ちゃん
花山だって十分大人げなかったし、結局花山の作りたい雑誌は常子としか作れない。なのに悪かったねの一言もなし!態度でかい! でも彼らの「内」では、それも花山の性格として認められてるんだろうな。君子のぼんやりや、かつての森田屋のうるささと同じように、それが花山の個。#とと姉ちゃん
ここ数回の常子は、料理学校に、水田と岡に、妹たちに、谷に、そして花山にと、頭を下げ通しだったな。学校は向こうが約束破ったのもあって浅い下げ方だったけど。どんなに謝っても常子は卑屈じゃないし擦り減らないように見える。孤独だけど強いよなあ。強くなる過程を見てきたなあ。#とと姉ちゃん
谷さんは迷惑かけられてるわけじゃないんだよね。苦になってない。そういうお人よしな性格もあるけど、人は誰かの情熱を意気に感じれば、損得なしに主体的に動くもので。世の中のいろんな大きな物事が、そんなふうに多くの人の手助けや関わりがあって形になってるよね。#とと姉ちゃん
木皿泉『二度寝で番茶』より。「多分、人のために何かやることを時間やお金に換算しちゃうと、"損じゃん"ってなる。自分の時間が無駄になって、自分がなくなっちゃうような気分になる。でも、人のために何かしてこそ、アイデンティティというものができていくような気がするんですが。」
承前・木皿泉)「確かに、笑いたくもないのにニコニコしながら人にサービスしてお金もらって、それでへとへとになった体と心を癒すのにお金を使って…そんなこと繰り返してたら、タダで何かやるのはバカらしくなると思う。人のためにタダで何かしてあげることって、今は異常なのかもしれない」。
承前・木皿泉 「人のために何かやることも、されることも負担なんだと思ってるんだね。一見タダに見えてもタダってあり得ないと思ってて、必ず何かと引き換えだと思ってるんでしょう。ケチむごい世の中ですね。」
よっちゃんすごく良かったよね! 衝動に突き動かされて思いを口走るタイプの美子が、思いを常子にではなく谷に、そして花山にぶつけた。自分にできることを考えること。困ったときは人に相談したり手助けを求めること。感謝すること、謝ること。全部、大切なことだよね。#とと姉ちゃん
#とと姉ちゃん 理想と希望に溢れて雑誌作りを始めた常子が、現実にぶち当たって悩んで間違えて悩んで失敗して決断して断絶して、それでもやっぱり最後に理想は捨てずに現実も受け入れながらもう一度皆と手を取って歩き出すまでの流れがすごく等身大でよかった。不完全なところが好き。
最近は写真もあまり出ないととだけど、常子の中には常にととがいるのではないだろうか?RT だから強い。そりゃあ常子のすることはとととは違う。それは常子と、ととが違う人だからであって、常子は常に常子らしい。それはととが娘たちに望んでいた生き方なんだと思う。#とと姉ちゃん
常子は女子会には頼らないタイプだ。一人で考えて一人で決める。檀さんがあっさりとナレーションしているから気づきにくいけど、ひょっとしたら常子は心の中でととと話しているのではないだろうか。そして星野青年とも話しているのかもしれない。そういう人は強い。#とと姉ちゃん
いろんな嘘が出てきて全部ばれた最後に「嘘はいけませんよ」と花山の妻がたしなめるのが、すっごく心憎いな! 描きようによっては不安だったり危ういポジションになりそうなところ、三枝子はとても安定した存在なんだよね。良妻賢母だからじゃなく、みんなに嘘がなければ。 #とと姉ちゃん
料理の手順が伝わらないのは過程をきちんと示せていないから、というのが花山と常子の断絶や森田屋夫妻の新しいお店、鞠子の言葉を深読みしすぎてた水田にもかかってきてるんだなあ。みんなきちんと伝えあえてホットケーキのように丸くおさまってよかったですね #とと姉ちゃん
記事の成功も恋の成就も半ばわかってたことで今日は後日譚に近かったけど、米がなくうどんすいとんばかりの日々に家庭で食べるホットケーキは本当にうれしかっただろうなと感じ、キッチン森田屋誕生も胸が熱く、最後に流れた主題歌のメロディにこのフェーズの終わりを感じてしんみり #とと姉ちゃん
試作品を作ったりレシピもキッチンも提供。損得勘定したら損だけど、宗吉は迷惑をかけられてるとは思ってなかったはず。照代が言ったように気分転換にもなっていただろうし、こうして関わることで、結果的に自分たちの仕事の道しるべの発見にもつながった。#とと姉ちゃん
#とと姉ちゃん もう単純に、綾さんやみんなとわいわいお料理する姿や、茜ちゃんが美味しそうにホットケーキを頬張る姿が、暮らしの中の幸せの象徴みたいで良かった。キッチン森田屋の響きも可愛いし、鞠ちゃん水田くんもいい感じだし、普通の人々から明るさが広まっていくようで、じんわりした。
対立するかのように見える二つの考えに、キッチン森田屋という別の新しい選択肢を提示するという、このドラマのテーマまでそろそろたどり着きそうと感慨深く思った。名前としてもかわいいね、キッチン森田屋。 #とと姉ちゃん
仕出し屋そのものを、そのままの形で守り受け継ぐことではなく、「お客さんに美味しいものを届ける」という理念を守っていく。「あなたの暮らし」も紆余曲折あっても結局「人々の普通の暮らしを守る」という理念を譲らなかったように。大切なのは理念。胸熱やわ。 #とと姉ちゃん
へー、来週は鞠子が主人公なんだ! 平塚らいてうに会うのは鞠子なんだね。スピンオフ的と見せかけて本編としっかりつながる感じだったらいいな。たのしみー #とと姉ちゃん
今日は8月6日、それで思い出したんだけど、#とと姉ちゃん で原爆投下について「次は東京に落ちるという噂が」「これで戦争が終わるという噂もありました」というナレーションを一部の人が非常に憤慨していてちょっと驚いた。当時、東京の人がそういう噂話をするのはごく自然だと思うので。
「苦しんだ人が大勢いるのに原爆投下で戦争が終わったかのような語調は失礼」という批判だけど、原爆投下で戦争が終わったとは言ってないんだよね。当時はそういう噂もあった、と言っている。それでも「そんなことを(よりによって朝ドラで)言うべきではない」と仰るのだろう(続 #とと姉ちゃん
東京大空襲で被災した人々を見た常子たちが「私たちも深川に住んでいたら死んでいたかも」のようなことを言うのも批判されていた。なんという自己中心的な人たちだ、深川の知人友人を心配しないのか、と。
私は、食糧がない、自由な発言も許されないのが何年も続き、ひっきりなしに空襲警報が鳴っておちおち眠れないのが何か月も続き、今夜は自分の家が、自分が空襲で焼かれるかもしれない時代に、とにかくまずは自分たち家族の命を考えるのはとても自然で、自分もそうなってしまうだろうと思いました
それでも「そういった好ましくない言動を公共の電波で流すべきではない」という意見があるんだと思う。「そういう描写は嫌いだ」は個人の感想だけど、「誤っている」「そうするべきではない」と断じる語調が多いのが気になったのだった。こういう反応がメディアの自主規制につながるような。
戦争の犠牲になった人々に対して後世ができるのは、「先の戦争を忘れない、伝えていく」ことであり、「もう二度と戦争を起こさない」ことに繋げていくことだと思う。そのためには多角的な研究や創作が行われるべき。もちろん、創作について何を摂取するかどういう感想を持つかは個人の自由。
戦争という非常時に人はどうなってしまうのか? 戦争はなぜ起きたのか? 戦争はどのような経緯をたどり、どのように終わったのか?繰り返すけど、ドラマは「当時そういう噂があった」と言っただけで、「原爆が戦争を終わらせた」と(欧米人の感覚のように)肯定したわけではないけれども、
「二度の原爆はポツダム宣言受諾に影響したのか?」「原爆がなければ戦争はもっと長引いていたのか?」「そうであれば何が起きただろうか?」「なぜ原爆が落ちるまで・・・南洋の島々が玉砕し沖縄で地上戦が行われ本土の多くが空襲されるまで、戦争を終わらせることができなかったのか?」等々…
多面的に知識を増やし、いろいろ考えるのはすごく大切なことだと思う。それは被爆者を踏みにじるのではなく、むしろ戦争について深く考え、同じことを繰り返さないための行為だと思う。「戦争は良くない。やってはいけない」それは真理。でも戦争紛争テロが起こり続けているのも現実だから、
戦争をしないため、今ある紛争を止めるために何をすべきか、何ができるのか、よくよく考え実践し続けなきゃいけないと思う。私は、そのために、知識を増やすのは本当に大事なことだと思ってる。様々な視点での研究や創作が続けられるのを願うし摂取しなければと思う、とと姉の戦争描写はその1つだった
当時の東京人が、二度の原爆を知って(情報統制はあったにせよ)どれほど怖かったか。「これで戦争が終わるかも」と噂したとして、当時空襲を免れた人が、空襲に遭った人たちを見て「自分じゃなくてよかった」と反射的に思ってしまったとして、後世の私たちの誰が責められるだろうか?
その姿を、「創作作品で描くのは不適切だ」というのはなあ…。視聴者のそういった反応は、作り手側やメディア側の自主規制、思考停止につながりかねないと思う。森達也『放送禁止歌』で書かれたことだけど。URL