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『重版出来!』 第4話・5話

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●4話

新人発掘回。いわゆるコミケの様子をドラマで見ると、言ったことないのになぜだかミョ~な親近感を覚えるw 

期待の新人・大塚シュート役に、中川大志くん。素直で熱心で、クセのないサッカー漫画を描く若手としてぴったりなキャスティング。てか、現代劇で見たの(認識したの)初めてです。こうして見ると、本当に福士蒼汰くんとよく似ていて、福士蒼汰くんがクセのあるイケメンだということがよくわかりますね。役者ってクセというかフックのある顔であることも大事なんだなーと。いや私は『平清盛』のときの少年頼朝で気を吐いた姿を見てから中川くん応援し隊です。

そして天才・中田伯登場! 東江さん(このドラマ、変わった名字の登場人物が多いですね)との対比がクーーー!でした。絵は下手だけど唯一無二のストーリーや漫画の見せ方のセンスを持っていて、マンガしかないと心に決めている中田伯。すごく絵が上手だけどストーリーにも見せ方にも難ありで、自分の才能に自信もなく就活しようとしていた東江さん。

書いてみるとこれ以上ないほどわかりやすい対比だけど、すごい熱量で見せるんだよねー、このドラマ。東江さんの迷い、そこに飛び込んでくるツブしの安井! 東江さんが、黒沢の熱意に打たれてマンガの道を進むと決めたのに、安井になびく気持ちもすごくわかる。そして「わたし、東江さんに、失恋してしまいましたぁぁぁ」の黒沢の涙の爆発力! 失恋の涙なのに、何だかすべてが昇華された気分。

中田伯のネームが、絵やコマ作りの独特さもそうだし、「ピーヴ遷移」ってタイトル自体が、得体のしれない大器感を感じさせてすごい! そして永山絢斗・・・花開きつつあるね!!


●5話

炭鉱の町に始まる社長エピソードは、あらすじだけを見れば手垢のつききったもの。だけどこれまた、不思議と見せるんだなあ。聖なる予言者、火野さんの説得力よ。そして宮沢賢治の本に出会った久慈青年が「ただ文字が並んでいるだけなのに」とのめり込み、涙するシーンの吸引力。そうなんだよ~そうなんだよね~って。

久慈や、彼をマネする五百旗頭が、「運を貯める」ために善行を積むのも嫌味なく見せる。自分もちょっと善行を積みたくなるじゃないですか。それにしても、お年寄りに優しくするオダギリジョーの絵って、どの作品でもすばらしいですね~(cf.「最後の警官」「おかしの家」)

リサイクルセンターでザクザクといっしょくたに、無慈悲に裁断されるのと、初めて出版され本屋に平積みされる、宝石のように輝いて見えるのと。全体にけっこう教条的な回だったけど、リサイクルセンターまで見せるのがこのドラマの良心だなーと思います。

東江さんと中田さんの物語が静かに続いているのもいいですね。