弥生の四
●3月某日: 朝からサクは張り切って夫と自転車の練習へ・・・行くも、割とすぐに帰ってきた。雨らしい。だけど、昼ごはんを食べた後の練習を見ると、もう乗れるようになっていた。夫がハンドルの間を握って前から少し引いてやり、そこから手を離す。ゆっくりだけど、ちゃんとペダルを漕いで進んでる。聞いてた通り、バランスバイクの経験で感覚がつかみやすいみたいだ。とてもうれしそう。
そこからサクの肌着やパジャマや、食料品などいろいろ買い物へ、車で。自分が着るものは、自分で選びたがる・・・というか、私や夫が選び出してきた場合も、「それいいね」「それはちょっと・・・」と意思決定に加わることが重要みたいだw
夜ごはんは、焼き鮭、味噌汁、ひじき煮、わかめときゅうりの酢の物。『真田丸』を10分ほど遅れて追っかけ視聴。今日もサクを寝かせてから見ようかと思っていたら、夫が「今から見よう~料理したり体操したりしながら見るのが好きなんだ☆」と言うので。果たして、真田丸とともに美味しい煮物ができあがりましたw
●3月某日:
昨日息子5才が幼稚園の遊具で左手中指を負傷し、骨が欠けて爪が剥がれ指の腹を裂傷して縫うという、指とはいえ割に大怪我をした。骨は綺麗にくっつくし爪も生えてくると言われたけど、裂傷の傷が深く神経が…と外科の先生も驚く案件。いつものように昨日の一部始終を手帳に記録してたらちょっと涙が
園長先生がタクシーで連れて行ってくれた病院に私が着くと、待合室で園長先生と並んで座る息子は怪我した左手の手首に右手の指を回して支えてた。血の気が引いた顔だったけど泣いてはいなかったのが、私の顔を見て徐々に緊張が緩んできたのか、ポロポロ涙がこぼれだしてやがて痛い痛いとわんわん号泣
あとで園の先生やクラスの子たちからもいろんな証言(笑)があったのだが、足まで真っ赤になるくらい出血してたらしいんだけど、怪我の瞬間からほとんど泣いてなかったらしく、裂傷を見たベテラン先生も「これは縫わなきゃだろうな」とは思ったけど骨折とか神経とかそこまでは想像できなかったもよう
泣きながらレントゲンを撮られたあとに泣きながら診察室へ、そこで初めて傷を見て私もうわーってなる。私が先生に説明して、先生が患部を見て、洗って、写真を撮って、処置の道具が用意されて、麻酔液らしきものをジャバジャバかけて、けっこう時間がかかり
息子はその間、泣いたり、ちょっと落ち着いたりを繰り返しながら、とにかくイヤな予感はバッチリあるらしく、「これからなにするの?」と怯えたり「おかあさん、てをはなさないで」と懇願したり、「そこいたいからさわらないで!」と、私が撫でさする場所にダメ出しをしたり。
麻酔液かけたとはいっても針を刺すと痛覚は覚えるものらしく(先生談)、その瞬間はうわあああと叫んだけど先生はさすがに上手で手際よくやってくれた。で、ガーゼ巻いてギブス充てて固定して、処方箋もらって薬局行って、荷物を取りに幼稚園に戻って、園の電話受けてから約3時間後に帰宅
荷物をとりに幼稚園に戻ると、ちょうど弁当を食べ終わった時間の子どもらが、息子の姿を見てわらわらと出てきて囲んで「○○、だいじょーぶ?」「いたかった?」等いろいろ話しかけてきたのは微笑ましかった。私が「針でチクチク縫ったんよー」と言うと、「えーっ!ゆびのなかを?!ぎゃー!」と大騒ぎ
今日は先におうちに帰るね、と言うと、息子の通園カバンと手提げバッグ、デザートとしてみんなに配られた蜜柑を、それぞれ別の女子が教室からサッと持ってきてくれて、女子って気の利くことよ、と感心。今日は隣に座った男の子が、みかんの皮をむいてくれたらしいし性差って話じゃないんだろうけど
息子はもう泣いてはなかったんだけど、みんなに囲まれたりママが先生たちと話してるのでドギマギしてる感じで口数少な。タクシーを呼んでもらって待っている間、さかんに生あくびをしだした。こんなこと、ふだんの昼間は全然ないので、やっぱり緊張と弛緩だったんだと思う。
病院前に置いていた自転車を拾って、近くのコンビニで好きな食べ物など買ってやって帰宅。そのころにはもう元気で、昼ごはんも良く食べ、1時間半くらい昼寝して、起きてきたら麻酔が切れたらしく痛みを訴えたので鎮痛剤を服用、すぐに効いた。
昼ごはんもおやつもパクパク食べて食欲もあるみたいと報告しといたので、夫が息子にも私にもおつかれさまと、豪華な刺盛を買って帰ってきた。月曜から豪勢にいく家庭はあまりないので余りきっててかなり値下げされてたものらしいがw
そこはグッジョブなんだけど、こちらも奮発して買ってきてくれたハーゲンダッツのアイスクリームは・・・片手(中指だけといっても、さすがに怪我した当日、当たると痛がるので結局左手はほぼ使えないのだ)では食べにくいよねえ・・・w まあ、そりゃがんばって食べてたけどもw
息子は、夕方や夜ごはんのときはややハイテンションな感じ。非日常感があったんだろう。風呂は平日に早く帰ってきた日にいつもそうしてるように、夫と。左手に袋かぶせた状態なので身体も髪も洗ってやらなきゃいけないんだけど、躊躇せずいつも通り息子を風呂に誘ってたのは有難し。
右手は使える(息子は右利き)といっても、着替えやトイレ、ごはんも歯磨きもやはり不自由は出るものだし、ちょっとでも当たったらまだ痛い、とはいえ息子は不平を言ったり凹んだりすることはなく割と元気で落ち着いてる。こういうときに悲嘆にくれたりする年じゃまだないってことかな。
夜も寝つきよく、夜中は一度も起きず、翌朝(今朝)もいつもどおりの時間に起きて、親の手を借りつつも普通に支度。こんなに落ち着いてるもんかね、すごいな、と夫と話したんだけど。まあしばらく経つと不自由さにストレスためたりすることもあるかもしれんな。
土曜日に自転車を買って、翌日にはもう乗れるようになって喜んでた矢先の月曜日の怪我で、治るまで自転車がお預けなのはちょっとかわいそうだが、それもまあ今んとこ受け容れてる様子。親としては神経が無事なことを祈るのみ。そのことは今は考えてもしょうがないよねと思うしかない…。
怪我した遊具、昨日病院から園に戻ったとき確認したけど、どう見てもそんな大怪我が起きるとは思えないもの。状況次第でこういうことは起きるんだなーと。子どもに気をつけろっていっても無理だし、先生が防げたとも思えないし、誰も恨まなくていい怪我なのは救いだけども。
今日は通院したあとケロッと幼稚園に行って、園庭で激しく楽しく助け鬼などして遊んでいたらしい。先生が「あんまり速く走ったら手が痛いんじゃない?」と気遣っても「だいじょーぶ!」と言ってたらしいけど…大丈夫なんだろーか…明日はおでん作りをするらしく張り切ってエプロンを鞄に突っ込んでた
今朝もあさ来た見ながら、昏睡する雁助を顎から映すショットが香取くんに見えて仕方ないらしく、雁助がその角度から映るたびに「かとり・・・かとり・・・」とつぶやいていたので、まあ私もとりあえず安心というか。いろいろありますよね。
この先もいろいろ病気や怪我をするはずで、そのとき、参考にできるようにと思い記録。いずれ振り返ると「あんな怪我、かわいいもんだったなあ」と思いそうな気もする・・・。
ところでサクに朝もたせた弁当を、午後2時過ぎに私が食べたんだけど、ことのほか美味しかった(笑)。