霜月の九 / 給食試食会

●11月某日: 朝、雨。近くのお友だちに拾ってもらって登園。12時に再び幼稚園へ。まだ雨が降っていて、歩いて行ったんだけど家を出るのがかなりギリになってしまって半分以上走っていく。「今日寒いねー・・・って、あれ? 汗かいてる?」とママ友に言われる。幼稚園の給食試食会であった。以下メモ

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・旬のものを食べると、一年を通してバランスよく食べることできる。旬のもの『ばっかり食べ』でいい。

・子どもが美味しく食べる条件、嫌いなものを食べやすくする条件。
→1.空腹 2.よい食材 3.作り立て 4.少しでも食べたことを喜ぶ 5.作り続ける出し続ける 6.共感し合える食卓。

 給食はみんなで同じものを食べる共感。弁当は家で作ってもらったという共感。それぞれに別の共感がある。

・よい食材とは、旬のもの。できるかぎり無農薬、無添加のもの。地域のもの。なぜそういうものかというと、おいしいから。おいしくないと子どもは食べない。

・口腔内は感覚器官。子どもにとって食事は脳や心の発達につながる。添加物、化学調味料、旨みの摂りすぎに注意。加工食品の多用は、味覚の発達の単一化につながる。味覚の発達の単一化は思考の発達を阻害する。

・そんな本日の幼稚園給食試食会メニュー。先生いわく「これはお誕生会くらいのごちそうです」お、おう・・・(園児っぽさ皆無・・・

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・人参ごはん、れんこんミートローフ、味噌汁、野菜の和え物。ミートローフは1人2枚。塩分はこれで、一人1.8から1.9gぐらいとのこと。まず一食あたりの塩分量を決めて、それを各料理に振り分ける形で献立していくらしい。すごいっすね…

・れんこんミートローフの材料、鶏ミンチ、れんこん、玉ねぎ、ごぼう、にんじん、干ししいたけ、えのき。れんこんの半量はすりおろし、その他の野菜は粗みじん切り。具材と塩、さけ、少量のケチャップをまぜて天板の上で形を整えオーブン220度で20分程度焼く

・和え物は、白菜、もやし、小松菜、海苔、ほうれんそう。かなりの大きさと歯ごたえ。味付けは、塩ゆでするときの塩と、醤油たらり、柑橘。あ、柑橘は「今日は切らしててたので、入ってませーん」と言っていた(笑) 「海苔でコクが出ます」

・給食では、卵・乳製品は使わない。

給食の先生 「最初はそれでバランスよい献立が作れるか不安でしたが、じゃ、海苔を足そう、小魚を足そう…とやっていくと、結局は "まごわやさしい”(豆、ゴマ、ワカメ=海藻、野菜、魚、椎茸=きのこ、いも)にいきつくんですよね」ち、ちひろちゃーん!

・私の友人にして「ママじゃない私、ポートレート」カメラマン
 ちひろちゃんの「まごわやさしい」お弁当ページはこちらです 

まごわやさしい《橘ちひろのおべんとうを真上から》

 
・幼稚園の給食の先生 「海藻について。昆布は、日本人の食事ではさまざまな加工品に含まれていてよく摂取している。ひじき、昆布は子どもには与えすぎないほうがいい。わかめ、のりが安心」 そ、そうなんです?

・F先生 「幼児期(0-9才)の食卓は帰ってくる場所。思春期に食生活が乱れたり停滞してもここがしっかりしていれば戻って来る。素朴なものを美味しいと感じられる子どもに。自信をもって素朴なものを作り続けましょう」 
ええ、うちの園はキャラ弁とか皆無、むしろ地味弁ほど尊ばれる世界です。その点は楽(笑)

・給食の先生 「筋肉はいくつになっても作れるが、骨は子ども時代・若い時代にしか作れないことを心に留める。子どもには活動量をまかなうエネルギー源が必要。炭水化物や油もしっかりと。油は生鮮食品と同じように考えた方がいい。酸化しにくいよう、できれば小瓶のものを」

食への考え方も人それぞれだと思うけど、たまにこういう話を聞いて自分の中の指針を再確認する作業っていいよね。あと、6人に1人が貧困といわれる日本で子どもたちがどういう食事をとっているのか、どういう食事をとらせたいのか、そんな食事がとれるような社会をどうやって作っていくのかだよね・・・。何はともあれ、給食おいしかったです!! 

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同じ方向の友だちと一緒に歩いて帰り、そのまま、その子がうちで遊んでいく。途中、ちょーっと雰囲気が悪くなったので、「おやつは仲良く食べな」と言うと素直に椅子に座って待ってるので「用意できるまで一緒に歌ってよ」と幼稚園で最近歌っているのをリクエストすると、声をそろえて歌ってくれた。くっそかわええ。

夜ごはんは、鍋。豚肉、豆腐、糸こんにゃく、キャベツ、ごぼう、しいたけ、まいたけ、春菊。締めにちゃんぽん麺。ビールのあと、夫がもらってきた美味しい日本酒を冷やで飲む。思えば、冷やで飲んだのがいけなかったのだ。冷たいとのどごしが良くてどんどん飲んじゃうから。体内であたたまるまで、酔いを認識しないから。いけなかったのだー。しかしこの夜は楽しかった。

 

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