朔太朗的日常:満4歳6ヶ月 引き算の感覚
私がフライパンでミニウインナーを炒めているのを、サクが椅子の上に立って覗き込んでいる。
- サク 「おいしそー」
- 私 「全部で何個ある?」
- サク 「1、2・・・(数えて)9こ」
- 私 「何個食べたい?」
- サク 「4こかな」
- 私 「じゃ、ママは何個食べれる?」
- サク 「(すらっと)5こだね」
なにげなーい会話の流れで、ふと思いついて聞いてみたら、めちゃめちゃすらっと答えるもんだからびっくりしちゃった。あるの!? もう、引き算の概念あるの?!
面白いので問題を変えてみた。
- 私 「じゃ、ママが3個だったら、サクちゃん何個?」
- サク 「6個だね」
すらっと! すらっと答えた!! 引き算の感覚、わかるんだね! 直感的に!
すごく面白かったので、夜ごはんのとき夫に報告したら、まあ当然、夫もサクに尋ねてみたくなりますわな。「ウインナーが全部で10個で、パパが3個だったらサクちゃん何個?」 サク「えー? 5こ?」 すらっと不正解(笑)。
これは、10個からの引き算=繰り下がりの問題というよりも、10個のウインナーが実際に目の前になくて頭の中で想像しなきゃいけないのが難しかったのでは?と推測。日をおいて、私の実験は続く。
◆
2週間ほど経っていたか、ある朝。いつものように自転車で登園しながら、なんでだったか、そういう雰囲気になったので、やってみることに。
- 私 「ウインナーが5個あるよ。サクちゃん、何個食べたい?」
- サク「(楽しげな様子で)3こ!」
- 私 「じゃ、ママは何個食べれる?」
- サク「えーっと・・・2こ」
想像上のウインナーについて、けっこうすんなり答えた。
- サク「じゃあね、ウインナーが7こあるよ。おかあさん、なんこたべたい?」
- 私 「3こかな。じゃ、サクは何個食べれる?」
- サク「えーっと、ちょっと、まってね。わかった、4こ!」
わかるんだ! その後、数字を変えて何度か繰り返す。正解続き。もっとやってやって、とサクもノリノリ。
- 私 「じゃ、今度は難しいよ。クッキーが9個あります。サクちゃん、何個たべる?」
- サク「4こ!」
- 私 「じゃ、ママの分は何個ある?」
- サク「えーっと、ぜんぶで9こでしょ、えーっと・・・・・5個。あっ、ちょっと、とまって、とまって、おちちゃった!」
ん? 自転車を停めて振り向くと、地面後方にサクの手袋が片方、落ちていた。
手袋を外して、指を折りながら考えていたらしい。
そういう手段、教えたこともないし、教えられたこともないと思うんだけど、やるんだなあ。テレビで見たことあったのかな? あるいは、お友だちとか?
繰り下がりを含む問題については、またいつか尋ねてみよう。たぶんまだできない。
◆
そうだそうだ、どうしてそういう雰囲気になったんだか思い出した。
自転車で坂を走らせながら、「あー重い重い。サクちゃん、もう大きいもんね。15キロだもんね」と言うと、サクがキリッと「ちがうよ。15.1キロだよ」と言ったんだった(←自分で体重計に乗って数値を見て報告する)。
それで、「あ、そっか。15.0キロと、15.1キロって、どっちのほうが大きいか知ってる?」と聞いてみると、「え? 15.1キロでしょ?」と当然のように答えたので、「小数点が入っていても、数字の大小って、けっこう分かるもんなんだなあ。」と思い、「そうだ引き算・・・」と思いだしたんだった。