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2015年 元日の夜に(中)

moonshine

順番が逆のようですが、2014年は楽しい年でした。

子どもが幼稚園に入る前、離れてみたら淋しいのかなとか、自分に自信がなくなるのかなとか(自分の場合、「子どもが小さいから」という逃げ道が心になかったとはいえません)想像していましたが、入ってみると、ドキドキやハテナもありますが、それも含めて幼稚園って楽しく刺激的だなと感じています。うちは小さい幼稚園ですが送り迎え必須なこともあり、他の子どもたちの様子も普段からようく見られるし、大人同士も出会いの宝庫で(それほど密な人付き合いをしているわけでもありませんが笑)、育児生活が劇的に多角的になり同時に深くもなりました。

ごく限定的な世界で「おなじだよね、だいじょうぶだよね」と確認し合うよりも、あるていど広くて風通しの良いところで、さまざまな人(さまざまにがんばっている人)を見るほうが、「みんなそれぞれでいい、だから自分も自分でいい」と感じられて、楽しいし、ラクだし、前向きになれるなって思います。

本は自分の現実的生活をはるかに超えた世界を見せてくれるので、そういう意味で「生きやすさ」を与えてくれるものでもありますね。ネットもそうなんですが・・・いかんせん、ついつい惰性で不要不急のものを見続けたりもしちゃうので・・・。

さまざまな人を見て、そのすばらしさを感じられたといえば、もちろん昨春に始めた「ママじゃない私ポートレート」で、少々気恥ずかしいタイトル、自己満足の企画であっても、私にとっては意義深い活動でした。完全に思いつきと勢いで始めたのにもかかわらず、約9か月で15人ものポートレートを作れたのは我ながらちょっとした驚きです。モデルさんになってくれた方がいたからこそできたことで、読んでくれた方も含め皆さんにものすごく感謝してます、そして一人ではここまでの勇気と行動力も出なかったし続くものじゃないので、ちひろちゃんとハイタッチしたいです。

3月のある夜、ムダにインターネットしてたらちひろちゃんもちょうどTwitterにアクセスしてて、何となく会話してるうちに思いついたその一瞬前までは、周りの人にインタビューしてる自分なんて一度も想像したことなかったんです。なぜ、「やってみよう・やれるんじゃないか?」と迷いなく思えたのか不思議です。真夜中だったからイケイケ(死語)だったのもあるけど、酒は飲んでなかったしな、確かあのとき。

まぁ考えてみれば、昔から、テレビ番組もそうだし、雑誌や書籍化されたものにしても、インタビュー・対談・鼎談形式のものを見るのは好きだったんですよね。昔から、好きな役者やアーティスト、アスリートがいれば、その本業のパフォーマンスのみならず「この人の来歴や心情を知りたい、この人自身の言葉で語っているのを聞いてみたい」と思うタイプでした。知らない人同士の対談や鼎談でも、テーマや、語られている内容が面白いと思えばどんどん読んじゃう(見ちゃう)タイプでもありました。

それから、やっぱり、個人でブログを延々とやってきたことも大きかったと思います。ええ、ココのことです(笑)「ママじゃな」はポートレートなので写真ありきだし、インタビュー文章も「モデルさんが語ってくれたこと」がメインコンテンツなのですが、その切り口も編集も私という甚だ未熟で偏った人間によるもので、それを臆面もなく(笑)やってのけられたのは、個人ブログの履歴が長かったからだろうと。

もちろんレベルは素人ですが、何はともあれ自分は書き続けられる、興味を持ち続けられるという確信に近いものが、きっと無意識にあったと思うんですよね。ほんのひと握りではあろうけども、面白く読んでくれる人もいるのではないかな?とも。


この5年、年に一度やっている「メールくれくれ企画」( http://d.hatena.ne.jp/emitemit/20140930#1411091384 )でメールをくださる方々とのやりとりも、「ママじゃな」につながったと思います。

このブログへの感想はもちろん、どういう方が読んでくださっているのか、その“人となり”や“それぞれの生活”が、文面から(もちろんほんの一部でしょうが)垣間見られて、毎年それを読むのが本当に面白く、尊くも感じられて、いろいろな方とのこういう触れ合い、誰かの人生をちょっと感じることが、自分は好きなんだなと認識できるようになっていたんです。これまでメールをくれた方々にも心からお礼を言いたいです。

インタビューをして記事を編集するという「メイン活動」に付随しては、まず活動内容を具体的に考えてチラシを作ったり、ブログのアドレスを取得したり、ブログの導入部を描いていったりという初期活動があり、それから、随時、モデルさん(候補)に企画の説明をして、勧誘をして、OKしてもらえたら日程の調整をしてという作業、幾度ものやりとりがあり、ささやかながら会計もあり、もちろん相方ちひろちゃんとの相談や意見のすり合わせもあります。みなさんに「ブログを見てくださいね」という紹介や宣伝も、ネット上にしろ、リアルにしろ、随時してきました。

当然ながら勧誘した方すべてが取材OKしてくれるわけではないし、紹介した中で実際にブログを見て楽しんでくれる方は限られています。断られたり、興味のない様子を目の当たりにしたり、思ったようなリアクションが得られなければ、ショボンともします。

まったく初めてのこと、お手本になるロールモデルのような存在がいるわけでもない状態で、曲がりなりにも「実務」をこなし、「感情」をそれなりに処理してこられたのは、短くはなかった勤め人時代の積み上げが役に立ったのかなと思っています。仕事には雑務がつきもので、それをなるたけ効率よくこなせるのも「能力」のひとつだし、失敗や挫折感に打ちのめされるのではなく糧にしようと思える程度には経験があったようです。

自分には営業経験はないんですけど、これまで見てきた営業マンたちの様子を思い出すこともありました。いやー、営業の人とたくさん飲み散らかしてきたのもムダじゃなかった(笑)。行動しないと始まらないし、アピールすることも大事だし、未熟でも、無礼があっても、とにかく自分の誠意と意志を示すしかないんですよね。31才までの社会人生活は、そういうことを大いに学べた大切な時間だったのだとあらためて思い知りました。(つづく)