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『サムライせんせい』 第7話

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ラスト前!

コメディ部分がかなりこなれてきた感じ。もともと、役者がわも、脚本演出がわも、コメディセンス抜群ってドラマじゃないと思う。がんばってるなーって感じがしたりもする。その「がんばってる感じ」があまり欠点に思えず、「がんばれ、がんばれ」って思えるのも大きいんだけど。

脚本も、さほど練られてるわけじゃない。一応ヒロイン格のハルカが、リオに比べてキュートさが著しく不足しているのもかわいそうだし、小宮山も小人物でしかなく鬱陶しい存在。今回の海道の登場も唐突で、その悪のフィクサーぶりにもオリジナリティは少ない。

だけど武市半平太というキャラクターの魅力がドラマを牽引する! 今回、錦戸くんに魅力はやっぱり顔と雰囲気だなーとあらためて思った。バタ臭い顔立ちなのにどこか古風。端正なのに小器用ではなく愛すべき不器用さを醸し出す。そんな稀有な雰囲気。

海道の手の者たちと公園で戦って、その本拠に誘われていくところ、すごく良かった。タイムスリップしてきた武市半平太。無知で奇矯な存在であっても、彼には侍の矜持と、修羅の幕末で場数を踏んできた強さがある。だからむやみに怖がらないし、金や権力をふりかざされてもビクともしない。見ていてそれが気持ちいいんだよね。黙っている錦戸くんの据わった目、沈鬱な表情がかっこいい。暗いヒーロー性がある。そこにアテレコをかぶせて心の声を語らせる手法も好き。喋ると滑舌がイマイチなのがかわいさとしてプラスされる。錦戸くん、好きだ―。

で! 錦戸くんの半平太と神木くんの龍馬がバディを組んだ途端に、このドラマの魅力は100万倍! キャスティングしてくれた人ありがとう・・・!

朴訥とした半平太に比して、神木くんの龍馬は都会的でシャープ。滑舌もすばらしい龍馬が土佐弁で喋り出す時の高揚感。そして2人の殺陣! いやー、チャンバラって問答無用に盛り上がる! 2人の剣客がとっさの判断で打った阿吽の呼吸のプロレスは、北辰一刀流免許皆伝のほうが上という結末。からのー、海道確保! 沸いたわー。

そして、どこからどう見ても奇人変人のチョンマゲと、警察に追われる血まみれのお尋ね者の2人が、体を支え合いながら、大東京の夜空の下、立ち入り禁止の札をくぐって一時の休息場所を得る・・・。そこで流れ出す関ジャニさんの歌のイントロに、私、ものすごーく胸が締めつけられてしまいましたの。

今まで、いくつもの映画やドラマで作られてきた、強くて弱い、かっこよくてカッコ悪い男たちの破滅的な物語。「俺たちに明日はない」が、そこにあったの。彼らはとても孤独な存在であり、彼らにしか分かち合えない淋しさをもっていて、けれど突き詰めれば相容れない2人なのだと、もろともに滅びてゆくしかないんじゃないかと、ズキーンと感じてしまったの。くー、やるじゃん、「サムライせんせい」!

陽性でポジティブ、人と人とを結びつけシェイクハンドさせるイメージの龍馬が、裏サイトで活動する思想犯じみた描き方なのも結構面白くて、神木くんがまた、軽妙でシャープな中に危うさをも感じさせていいんだわー。どう決着つけるんだろう。楽しみ。