facebookでおすすめした本(その2)


夏にやってたシリーズなので季節感はごめんなさい。日記も2か月遅れだし、基本的に季節を先取りではなく取り残されるブログですw

 

【夏のおすすめ本 その8】

夏は、子どもが主人公の作品がよく似合います。
 池澤夏樹『南の島のティオ』もそのひとつ。
25才の時に初めて読んで大好きになった短編集。

 子育て中の今読むと、「子どもにとって“豊かさ”とは何だろう?」と考えずにいられません。もちろん、子育てをあらかた終えた方や、子どものいない方にもおすすめです。南の島の夏の空気とティオ少年の柔らかな心が、読み手の心をほぐしてくれるよう。

以前、友だちが「これ、エミちゃんきっと好きだと思うからあげる。読んでみて」と持ってきてくれたとき、私の本棚には既にこの本があったのですが、「きっと好きだから」の部分がビンゴで(ビンゴっで死語ね)すごくうれしかったことでした。

 


【夏のおすすめ本 その9】

みなさまご覧になりましたか、土曜日のNHKスペシャルドラマ『経世済民の男』前編。

オダギリジョー × “金融の神様”高橋是清 × ジェームス三木(脚本)
ってことで、あたくしが食いつかないはずがない番組でございます。

とはいえ、幼稚園の夏祭りがあったり世界陸上で忙しかったり(←全放送時間録画して見てます)で、まだ前半20分ほどしか見れてないんですが、特筆すべきは壇蜜ですよ!
 『半沢直樹』出演時の壊滅的な状況から、別人のように女優化してる!!

いやー、うれしいです。私、『壇蜜日記』読んで以来、軽く彼女のファンやってるんですよ。

 「夕方は暇さえあれば猫を抱き相撲を眺めている」
とかね、さらっと書いてあるようで、なかなかどうして日記文学の香りがたちのぼる文章。すっかり感心してしまいました。

きっと脚本とか読み込めるタイプだと思うんですよね。これからも良い仕事あるといいなあ。
めざせ、次代の高岡早紀! 

 


【夏のおすすめ本 その10】

鎌倉・稲村ガ崎の素朴な四季の風景を丁寧に書き込みながら、登場人物たちが、日々を淡々と過ごしたり話し込んだりする様子が描かれた小説。この起承転結の無さ、受けつけない人もいれば、私みたいにハマる人もいる! 夏だけの話じゃないんだけど読み返したくなるのは夏なんだよなあ。

 シングルファーザーである主人公は5歳の息子クイちゃんと一緒に暮らしていて、この子がまた、いい。初めて読んだのは大学出てすぐぐらいだったけど、自分の子どもに「就学するまではなるべく文字を教えないようにしようっと」と思ったのは、この本によるところも大きいです。って理由はここらへんにも書いたことがあるけど→  

幼児に文字は教えたくない その3(完) - moonshine

 
まあ、そんな願い(実験したい願望)もむなしく、子どもは勝手に覚えてしまうんですけどね・・・。

 


【夏のおすすめ本 その11】

9月になった今、いつまで続けるんだよ?ってネタだけど、まだ残暑は厳しいし! 

…って言いたいけど、もうけっこう涼しいですね、しょぼん。
 角川も新調も「夏の100冊」やってるんだから、あたくしも「エミの100冊」やりたかったのよー!
ってことで来年の夏まで続きます(嘘です、とりあえずもうちょい…)。

さて、みなさん、「割礼」ってご存知ですか?
アフリカ、特に赤道付近の国々で伝統的に行われている、性器に刃物を入れる通過儀礼です。この本では「女性器切除」の割礼を受けた女性が、その儀式に象徴されるアフリカ女性としての抑圧の半生を綴っています。古い昔の話ではありません。反対運動も強いけれど、今でも続けられている地域は多いそうです。。。衝撃の本でした。

 

【夏のおすすめ本 その12】

まだ夏だ!

今年はじめ、期間限定サイトで、読者からの質問を募集し村上春樹が答えるという企画が催されました。4000通近い質問に答えたというから、村上さんはやっぱり鉄人だ。で、それを書籍化したものが、今、書店に並んでますね。『村上さんのところ』(新潮社)。

それはまだ読んでないんですけど・・・実は、同じような企画は1996~99年というインターネット普及黎明期にも行われていたのですよね、ホームページ上で。そして書籍化されたのがこちら。『そうだ、村上さんに聞いてみよう』。めちゃ面白いです! こんなに面白く回答できるなんて、さすが世界のムラカミハルキ。非凡すぎます。だから世界のムラカミハルキなんでしょうけど。

・一時期主夫をやっていた村上さん、家事を続ける秘訣は?
・性欲は強いですか?
・“女の子”であり続ける条件は?

このような質問に村上さんがなんと答えたか、興味のある人はリンク先へどうぞ~!

 


【夏のおすすめ本 その13】

肌寒いけど夏シリーズ続けるもん!

日本史オタクながら世界史はサッパリなあたくし。無知を思い知らされる一冊。だけど無知だからこそ「へぇー!」「ほぉー!」の連続で、すべてが興味深く読める。伸びしろはあるはず…!

 これだけ世界に通じている2人の著者が、
 「軍事を選ばないならインテリジェンスが必要」
 「今を知るためには歴史を学ぶこと」
と結論づけているのには励まされる。知識や教養って「机上の空論」的にバカにされがちだけど、あたくしはこれからも勉強して、真のインテリをめざしてますからね(←と宣言するところがなんかバカっぽいが)。

IS、ウクライナ問題、朝鮮半島、中国共産党、オバマ・・・。そして、集団的自衛権の問題についての言及も「へぇー!」「ほぉー!」でした。詳しい感想はコチラ↓ あ、世界史関係で面白(くて分かりやす)い本があったら紹介してください!

 

【夏のおすすめ本 その14】

 誰ですか、もう秋だなんつってるのは。

本日放送のスペシャルドラマ、『陰陽師』の予習復習をしたい方はこちらをどうぞ。
さすがに今から予習は間に合わんか。

 別に原作の超ファンってわけでもないし、役者さんに含むところもないんですけども、これ読んでると、晴明に染五郎ってのはともかく、博雅に堂本光一くんっていうのが謎キャスティングすぎて、この違和感を誰かと語り合いたい!! 

かつて萬斎さんが安倍晴明をやったときは伊藤英明が博雅で、それもどーかと思うのですが(未見)、光一くんに比べれば全然理解できる。

今ならば、博雅には20代なら永山絢斗、30代なら鈴木亮平か成宮寛貴、ジャニーズなら今井翼あたりが妥当じゃないかと思うのですが。光一くんだったらどっちが晴明かわからんくなりそうじゃないよ。

あまりに予測不能すぎて逆に興味をそそられます。

 

南の島のティオ (文春文庫)

南の島のティオ (文春文庫)

 

 

 

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