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長月の十一

●9月某日: 湯布院へ。恒例の、夫の会社の保養所泊で、一年に2度くらいのペースでかれこれもう8年ほど行っているが、かつて経験したことのない渋滞であった。湯布院ICの出口3,4キロほど前からもう長蛇の列であったろうか。そこから湯布院の山手にある別荘村まで、なんだかんだで1時間近く、家を出てから合計3時間弱もかかったのだ。ここまで本格的な渋滞を経験したのは初めてだったサクが、車中で一度も寝なかったのにもかかわらず、「はやくつかないかなー」と時々言いつつも、本格的にぐずることがなかったのにはまったく感心。聞いていたCD(嵐のアルバムですよ。ふふふ)の歌に合わせて変顔で踊ったり。道路地図で車の進みを確認したり。

やっとこさ4時半に着いて、とるもとりあえず温泉である! はぁー、これがあるから飽きずにここに来るのよね。天気はよく、由布岳が頂上まできれいに見えている。サクいわく、「あのやま、つるんとしてるね」。

湯布院はすばらしいところだが民放地上波が3つしかなく、しかもその放送番組の選択が滅茶苦茶(としか私には思えない)なので、今回、家で録画していた番組をDVDに落としてきていた。保養所にDVDプレーヤーがあることを発見していたので。もっと早くからこうすべきだったー! 『ど根性ガエル』と『嵐にしやがれ』を見ながら夜ごはん。

いつもはここでは焼肉をすることが多いんだけど、近日、焼肉の宴が予定されているので今回はもつ鍋にした。近くのスーパーの品ぞろえがよくて(このスーパーの発見は今回の渋滞の思わぬ副産物であった)、巻き寿司や豚足も買っていたんだけど、どれも美味しかった! 家族でババ抜きシリーズ。なぜかサクが一度も負けない。ビール、赤ワイン。赤ワインが超あたりであった。

 

●9月某日: 湯布院の山手の朝はさすがに寒い。夫を先に温泉に行かせて、サクが起きるまで布団にしっかり入って本を読みながら待つ。世界陸上が終わってから無性に読みたくなってチビチビ再読していた『シドニー!』が終わり、上橋菜穂子の本業(文化人類学)の本『隣のアボリジニ』にとりかかる。外泊時には必ず本を持って行きます。

サクが起きてから一緒に温泉に行く。浴室内もけっこう冷えていたので、源泉を足しつつ割と長く入っていた。サク、浴槽内でバタ足、お尻浮かせ、カニ歩き。布団を上げ、家の中を片付けて10時半に出発。日田方面に向かい、大山町の“農業者によるバザール”木の花ガルテンへ。昨日の渋滞ぶりを思えば賭けだったが、駐車場はまだ満車でなかった。

「農家のおもてなし料理」がモットーのオーガニック野菜のバイキングは既に満席で、渡されたブザーをサクの首にかけてバザールや物産館を物色。夫の目がマジ。買ったのは、しいたけ(生)、干ししいたけ、さつまいも、みょうが、しょうが、ピーマン、なめこ、オクラ、ネギ、唐辛子、バジル、すだち、片口イワシ。ピロリロリーン、とブザーが鳴ってレストランのほうへ移る。バイキングにテンションが上がるサク。取り皿がしっかりしていてあたたかみもあって、とても良い感じ。野菜とても美味しかった。えのきの梅肉和えと、根菜の甘酢揚げが特に印象的。カレーもスパイスが効いていて良かった。

お腹いっぱいで帰途についたというのに、眠気というものを知らないサク。子どもは元気だ。夜は、買った野菜で天ぷら。ミョウガや生姜を丸ごと揚げたやつが超おいしい。キュウリと生姜とミョウガと唐辛子を和えたサラダも超おいしい。薬味サイコー。焼酎の水割りにすだちを絞りながら飲んだ。そのためにすだちを買ったんである。