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『民王』 終わりました

ドラマ

正直、最終回はさほど盛り上がらなかったかなー。無難にまとめた印象。

城山の化けの皮が剥がれる。翔と泰山が入れ替わっている「ふり」をする。貝原は裏切った「ふり」をしているだけだった。翔は希望の会社に就職。泰山は政権に返り咲き、蔵本との盟友関係も盤石に。

・・・と、王道の最終回、ハッピーエンドだったんだけど、王道だけに、あまりワクワクしなかったのかな。

ラスボス・城山が「単なるイヤな奴」だったのが物足りなかったのもある。「選挙はお金かかるからお手元のリモコンで投票してくださーい!」ってのは度を越した荒唐無稽さで、「ねえよ」の3文字が私の頭で激しく点灯してた。なんかちょっと全般に頭悪い最終回だった気が。やっぱり「リーガル・ハイ」って特別なドラマなのね。

最終回の前の回で貝原が裏切りを宣言した瞬間・・・いや正確には荷物をまとめたあと「小早川」の酒が出てきた瞬間に「うわーっ、やっぱり裏切るんだ!」って目の前が真っ暗になって違う違うそんなんが見たいんじゃないとうわごとのように呟いたていたのですが、数十分経って落ち着いてみると、いやいやこれ裏切ったと見せかけて敵の懐に入っていい仕事しちゃうアレでしょって目が覚めましたw で、そのとおりだったので「もうちょっと予想の斜め上いってくれよ~」とうそぶきつつ、泰山と貝原の抱擁をニコニコしながら見守っている超ぬるい私が(笑)。いや、予想通りでつまんなかったんだけど、貝原ダークサイド落ちで終わるよりは100万倍マシ!!

面白かったのは泰山の妻・綾。甲冑着こんで槍持って夫を追廻わして焚きつける凶暴な「内助の功」を発揮したのと、「もう使っちゃった」な一億円の使途。綾も、真衣も、エリカも、女性陣の描き方がなにげに良いドラマだった。みんな、男に媚びてなくて。知英ちゃんの健康的だけど子どもっぽくない色気と思い切った演技が印象深い。

しかし何よりこのドラマの魅力は入れ替わった遠藤憲一菅田将暉の演技で、それが見られなかったのが最終回の一番の残念さ。「ふり」じゃだめなの。エンケンさんのおどおどしたかわいさと菅田くんの親父くさいかっこよさが堪能できないの。

逆に言うと、作品終盤まではそれをたっぷり堪能できたのが一番楽しかった! エンケンも新境地だと思うし、菅田くんは新たな可能性を示してくれた。菅田くんの輝かしい未来が眩しい。NHKドラマいける、文芸映画イケる、深夜もコメディもイケる。もう無敵じゃないですか!!

番組公式サイトやタイトルバックと、ドラマ本編では、翔のキャラデザインがだいぶ違って、シャイニー系のグレースーツでなくダークな色のスーツを着せ、パーマの髪もやや伸ばしたドラマのキャラデザインが大正解でした!!! あー、菅田くん、いい。いいわ。最近窪田くんと私のマッチング(作品選び)が悪いから、すっかり菅田くんになびいちゃってるわ。

このドラマでの演技見てても、菅田くんてほんと「新人類」(←いつの時代の語彙だよ)って感じがホントにする。若さゆえの萎縮とか恥じらい(自意識過剰的な)とかと無縁なんだよね。すごく演劇的とか、憑依系の役者とかいうわけでもなくて、彼は演技がうまい下手以前に、たやすく自己を捨て去り自分をオープンできる性質があるんじゃないかという気がしてならない。「自己に対する揺るぎない肯定感」があってこその「いつでも捨てれます、いつでもなんでもできます」なんじゃないかなって。もちろん印象論ですけど。

このときのスタジオパークでの印象がすごく強かったんですよね。自分のために再掲。




菅田くんの次回作お待ちしてます!! 一生くんの萌えキャラもな! あ、でもこのドラマ、いかにも続編やりそうな感じで終わったよね。入れ替わりの謎って根本的に残したままだし。