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武力を持たないなら知力を

世の中

あたくし明日24日に1つ年をとることになっていまして、その記念に(?)つらつら思うところをしたためる次第。
少々長く、長いだけあってアレですが祝儀だと思って読んでいただければ幸甚。

デモとかSIELDsとか、これからどうなっていくのかな。
みんな忘れてしまわないよね?

思うに これがディベートゲームなら
「賛成派」「反対派」に分かれて相手を論破するのが目的になるだろうけど
これは思いきり現実の話だし
基本的に双方「戦争を防ぎたい」という目的は一致しているんだから、
お互いを敵と見なすのではなく、
対話して歩み寄って目的を果たしていかなきゃいけないと思う

単純に「賛成」「反対」の二項対立の問題じゃないと思う

安保法案に「賛成」と言っている人、ひとりひとりにたずねてみたい
皮肉とか批判じゃなくて純粋に。

「どこからどこまで、どんなふうに賛成?」
「どこをとっても留保なく、OKと思っている?」
「法案の内容。
 採決までのプロセス。
 『有事に際しては政府が総合的に判断する』という運用の仕方。
 不安なところはひとつもないですか?」

「権力が暴走しないための有意なストッパーが保証されていると思いますか?」

 

「反対派」も考えなきゃいけないと思う
具体的に、自分の国をどうやって守っていくのか。

今回の「裏の話」として武器輸出とかもありますが

それ以前に、そもそもシンプルな話ですね、

日本で有事があったらアメリカ兵が戦う(傷つく)契約なんですから、そりゃ向こうが強く出るのは当然ですよね、ある意味。
大きなリスクを負う者のほうが主導権握るわ、そりゃ。

私たち日本人は「戦争したくない」思いでいっぱいですが
それを「だけん何かあったらアメリカさんよろしく」と転嫁してきたのも現実

私がアメリカ人だったら
「戦後の貧しい時期ならいざ知らず、
 今さらアジアの戦争にアメリカの若者が駆り出されて死ぬなんて、オーマイ!
 日本人は一滴の血も流さないなんてムシ良すぎ!」
と思うんじゃないかな。

アメリカの言いなりがイヤだっていうなら
その代わりに、こっちも頼るのをやめなきゃいけない
つまり、自分たちで力を持たなければならない

それは軍事力ではなく・・・
今回の法案に反対していた人たちの多くは武力を持つことに反対で
平和的に平和を実現・維持していきたい考えのはず

・・・・なんですが。

今回、facebook見てるといろんな意見が流れてきて興味深く見ていたけど
すごくびっくりしたのは、業界(?)では有名人らしきセンセイが

「政治は大企業やマスコミと癒着しているんだから、政治を変えていこうと思うなら、
 大企業の商品は買わない。テレビも見ない新聞も購読しない。薬も医者も使わないことだ(大意)」

と発言していて、それに何千件もの「いいね!」がつきシェアされていたこと。

えええええ
平和を望む思いが、こんな排他性に向かっていくこともあるのね。

まー確かにそういう側面(企業や各団体と政治との癒着)もあるでしょーが・・・・


私は、むしろ反対の意見を持っています。

平和的外交、つまり対話メインでやっていくためには
誠意はもちろんですが知恵や知識も必要

交渉って、一方的に自分の思い通りにしようと思ってもうまくいかないじゃないですか

妥協といえば言葉は悪いけど、
いかに相手とよく話し合い、互いに歩み寄れるかですよね

歩み寄りには相手を理解することが必須です
相手の主張や考え方の背後にある、国内問題や、歴史的経緯や、文化や国民性
それを知ってないとね。

もちろん自分たちのことも理解してもらうために
自分たちの文化や歴史や問題点も客観的に学んで認識し
論理的に、硬軟とりまぜて交渉していく

「理解する」って、ニコニコ仲良くするって意味だけじゃないよ
だまされないため、裏をかかれないため、約束を守らせる言質をとるためなど
シビアな外交術にも、「相手を知る」ことはすごく大事でしょ。

武力に頼らないなら、
多方面で賢さや辛抱強さ、オープンマインドとタフネスが必要

それは、
「大企業はダメ、マスコミもダメ、テレビも新聞も医者もダメ」
ダメと決めつけておしまい。
そういう閉鎖性、排他性、攻撃性、思考停止とは真逆だと思う

自分とは異なる他者、他国、他宗教の人々と
どうやって互いに理解しあい、共存していくか?
常に勉強。常に思考。常に実践。

もちろん直接的には政治の仕事とはいえ
投票するのは自分たちなんだから
何も知らないんじゃ判断できないよね

まぁ私もテレビ特に情報番組系はあまり見ませんし
確かにマスコミの報道に辟易することは多い

新聞に書いてあることがすべてではないのも当然ですが
でも新聞って読んでると勉強になりますよ

(特定の新聞を定期購読せず、折々に各社のをいろいろ読んでます
 売店で買ったり、図書館や実家で読んだり、いろいろ。)

今回の法案の件だって
いろんな立場の人が、少しずつ違う意見を述べていて考えさせられた

高齢化や教育、地域社会など身近な問題にも多角的に触れられています

まあ新聞のメイン購読層って今やお年寄りだから
そっち寄りの紙面だったりはするけどさ

何より、ちゃんと編集・校正された文章で書いてある
一定の文章力や論理性が担保されている

ネットって感情論が多いし
自分と同じ意見・興味のあるものしか見ないじゃないですか

いや、私もじゅうぶんネット中毒ですけどね
でも情報は広くバランスよく摂取したい

新聞だってテレビだって、
使ったうえで批判すべきところを批判していけばいい

いろいろ見たうえで、自分なりに取捨選択し、考えるのが大事なのでは?
そりゃ難しいけど、自分だってできてる自信はないけど
世の子どもたちには将来そういうふうになってほしい

大企業、大団体。権力が腐敗していたとしても
そこで働いているのはほとんどが良識と誇りをもって自分の仕事をしてる人たち。

そうやって納められた税金の使い道にもいろいろ論点はあろうが
とりあえずそれでゴミ収集したり上下水道や道路や橋を維持したり
恩恵を受けてない人なんていない

人間の歴史は争いの歴史であり、人は愚かで弱い生き物でも
子どもに「君が生まれてきた世界は醜くてどうしようもない」とは教えたくないな。
人間はすばらしい、希望があると思えるところだってたくさんあるでしょう

物事には負の面だけでなく正の面も必ずある
複式簿記の世界では、資産と負債、収益と費用は表裏一体。

これはダメ。あれは反対。以上終わり。
そういう極論、思考停止は何も変えない、生み出さないと思う

 

複式簿記、財務諸表といえば
前述の「大企業や各団体・マスコミは悪」説のセンセイは別記事で
「大企業は莫大な利益に対してスズメの涙くらいの税金しか払ってないんですよ~」
って書いてたけど

企業会計をかじった人ならすぐにわかる、あの間違い。
わたくし有価証券報告書でちゃんと確認してみました。

ソフトバンクは788億の利益に対して5百万しか払ってない!」

とセンセイは書くが、それ持ち株会社単体の話。(受取配当金の益金不算入ね)
連結グループ全体で当該年度、ちゃんと2,776億も納税してるじゃないですか。
(連結グループ全体の税引前利益は7150億)

だいたい、会計上の収益と税務上の益金、会計上の費用と税務上の損金は違いますからね、かなり。

センセイがそれを知ってて、大企業ヘイトのためにデッチアゲの表をばらまいてるのか、
それともセンセイの無知による単なるミスなのか知らないけど、
それに何千件もの「いいね!」がついてシェアされてる。
結果的に人をだましてる。だまされてる人がたくさんいる。

「自分で考える」ことを手放すって、怖い。

 

ヨーロッパでは経済問題に加え、難民受け入れ問題も大変ですね
アメリカの国務長官が受け入れ枠の順次拡大を表明し
再来年は10万人受け容れると発表したそうで

「中東をひっかきまわした張本人でもあるんだから当然」ともいえるし
「そうやってヨーロッパ諸国に恩を売っている」ともいえる

でも、これが外交力だともいえるし
とにかく紛争から遠いところに行きたいと思っている難民がいれば
外交だろうが偽善だろうがありがたい話かもしれない

物事のとらえ方はひとつではない
難民問題だって日本は他人顔をしていていいのかどうか…

正直、私だって家族や親しい人が平穏無事ならそれでいいって思うし
多少詳しいのは日本史だけだから(笑)
鎖国して生きていければいいのになとか思ったりもする

でも無理だよね。
電気に頼る生活してる時点で。

世界の中で平和を保つ。信頼を得る。
そのためには勉強、思考、実践。

めんどくさいけど、遠い話だけど、
千里の道も一歩から。三人集まれば文殊の知恵。って感じで、
できることからコツコツとやっていかなきゃいけないと思う。

完ぺきに正しい答えを見つけなくてもいい・・・
っていうか、それを見つけようとすると、
現実を見ない理想主義に陥るか、
あるいは無力感に襲われて投げ出したくなるかだから、
わからないながらも、日常生活の片手間にでも、
他人事じゃないんだと思って知識を求め、考え続けることが
結局は唯一できることだし、それをみんながやれば変わってくると思う、

理想論だと言われるかもしれないけどまじめにそう思ってる。
それが希望というものだ、と子どもたちに教えたい。

武力を持たないことを選ぶなら、
そういうめんどくさい手間を、多くの人が、
これまで以上に引き受ける覚悟が必要なんじゃないかなと思っています

以上、3,600字ほど書きましたかね
最後まで読んでくれた人がいたなら(いるか?)ありがとうございます~
(以上、facebookからの転載でした。意外にも(?)なかなか反響あったような。)