2015北京世界陸上、男女マイルリレー!

女子。


2013モスクワワールドでは、アリソン・フェリックスを故障で欠いたこともあり2着に甘んじましたが(優勝はロシア)、今回は雪辱を期していたはず。なんたって、アリソン・フェリックス(今大会400m優勝)サンヤ・リチャーズ・ロス(ロンドン五輪400m優勝)、フランセーナ・マッコロリーと、3人まではロンドン五輪マイルリレーの優勝メンバーです。

しかし! その前に立ちはだかるのが、ジャマイカの400ファイナリスト四天王。デイ、ジャクソン、マクファーソン、そしてウィリアム・ミルズ。4走、アリソンからトップでバトンを受け取ったマッコロリー、選考会たる全米選手権で「やらかして(by 織田さん)」個人種目に出られなかったものの、大会前まで今季ワールドリーダーだったくらい、もんのすごい速いはずの人なんですが、ジャマイカのウィリアム・ミルズがぴったり後ろにくっついたあと最後の直線できっちり抜き去るという、ベテランらしい落ち着き払った走りで母国をついに優勝に導きました。

それにしても2走、アリソンの走りには興奮した! 2走まででずいぶん差が開いてしまって、いくらアリソンでももう無理だろってぐらいの、ほとんど半周近い差に見えたんだけど、よどみない足の回転で一蹴りごとに差は縮まり、余裕をもって追い抜いてアンカーへ。400のラウンドで3回、4継とマイルリレーで2回ずつ、今大会計7回の走りを締めくくるにふさわしい、アリソン劇場でした。解説の伊東さんいわく「アメリカは本当はアンカーに渡る時点でもうちょっと差をつけておく構想だった」と言っていましたが、それは1・2走の苦戦(というよりジャマイカの1・2走の善戦)の問題だったのだと思う。

それにしても、さすがにファイナリスト4人というメンバーは華麗ですね。来年の五輪が楽しみ!


男子。

今大会、なんとトラック個人種目では金メダルゼロというアメリカが(ちなみに女子もアリソンの1個だけ)、ここではさすがに牙城を守りました。ラショーン・メリットがめちゃめちゃ喜んでいたらしい。良かった、良かったね~。

4走、バックストレートで、ジャマイカのアンカー、フランシスが、「後先考えない走り(by 実況w)」でゴボウ抜きし、一度はトップに立ったのですが、そこはメリット落ち着いていた。最後は観客席かビジョンか、どこかをよそ見して確認する様子も見せての余裕のゴール。でもフランシス、盛り上げてくれました。「あそこはああするしかなかったんです」と伊東さん。20才の若い選手。台頭しておいで~。

ところで陸上のチャンピオンシップにおいて、最終日、最後の種目が男子マイルリレーなのは定番で、それだけ「お祭り」感もある。選手のほうもある意味それは同じらしく、スタート前、「誰もいなくなった競技場に自分たちだけがいて、観客の視線を独占しているという優越感」について解説伊東さんが語っていたが、そのころフィールドの男子走り高跳びがもつれにもつれ、ジャンプオフという珍しい自体に陥っており、むしろマイルリレーが終わってからも試技を続けていたのが何か面白かったw 

私もハイジャンプのほうに手に汗握ってたから、「はい、それではマイルリレーです」ってカメラが切り替わったとき、「ちょ、ハイジャンプ中断するなや!」て軽くムッとしたもんw