『マッサン』 第13週「急いては事を仕損じる」
今週ここまでの #マッサン 。「急いては事を仕損じる」の週タイトルが燦然と冠しているので、主要人物が何をやっても不安しかない。
昨日、5年寝かせた樽栓あけてジャブジャブ景気よく流してるときも、カタルシス半分だったもん。主人公にはあんな感慨無量な顔させてさー。ひどい脚本演出だよw(ほめてます) #マッサン
これまでPR戦略に長けた人物描写できた鴨居がGOサイン出したのが、「目覚めよ日本人 舶来品の時代は去りぬ メイドインジャパンここに 極まれり」って。この冗長さにも不安しかなかったし。これ史実に近い売り文句なのかな? #マッサン
ウイスキーおめでとうの食卓を見ながら、息子4歳が「エマちゃん、ママがすきになったみたいだねー」と安心していたが、あれはサイダーとご馳走で懐柔されてただけ。今週ここまで、エマに「ママ大好きー」な描写がまだ1個もないのも徹底してる #マッサン
早苗の軟化には驚き。エマをめっちゃかわいがってるわ、エリーもろとも広島に迎えようとするわ。対してエリーが強気になってる描写もいい。早苗に「母親になって強くなったな」と言わせたのも。憮然とした顔だがそれ以上反論せずに。2人とも見事な経年変化、すごく良いシーンだった!! #マッサン
そして苦悩する政春に向かって「大将も苦しんでると思うよー」のエリーのひどさハンパないwww #マッサン
あくまで「売れなかったのは熟成が足りなかったから。自分の技術が足りなかった」と言う #マッサン に鴨居の表情と態度は一変。さすがの大将も、彼の資質を真に見抜けてはいなかったとみえる。
しかし「客の舌を育てるため、また事業性の面からも今は香料等を付加」の鴨居も、「良いものを作ることを追求すべき。本物をわかる人にだけ飲んでもらえればいい」の #マッサン も、どちらも間違ってはいないわけで・・・簡単に答えの出ない問題を真正面から描いてて面白い
工員の生活などを思い苦悩しつつも「味」「本物」にこだわる技術者の #マッサン 。一方、政春が思い通りに動かないと見るや外部の人間を招聘し、配置換えも通達。工場の労働者たちも一顧だにしない鴨居は、経営者の冷酷な一面を見せる。くっきりとした対比。
両親の喧嘩を止めるため、「人参食べる・食事の前におやつは食べない」と、その場しのぎの約束をするエマ。夫婦は穏やかな表情に戻ったけど、問題は何も解決してない。ウイスキーについては、きっと #マッサン はそういう欺瞞を許せないだろうな
さて、あたくし子どもを産んだ2010から朝ドラを本格的に見てるわけですが・・・
(承前)なんとなくの幸福感、ホッとした感で年内の幕を引くのが恒例のBK朝ドラにあって、今年の #マッサン の苛酷さたるや! 来年もきっとしんどい日々が続くんですよねわかります。
先日やってた「ごちそうさん」の総集編を見たらめちゃくちゃ面白かった。よくできたドラマだった。でも、マッサンはマッサンで作家性があって面白いドラマだと思う。愛と冒険の夫婦の人生を描くドラマ。BK朝ドラにはそれぞれの色があってすばらしい。来年も楽しみに見ます。私、夫と余市の蒸留所行ったことあるんだー! もちろんいろいろテイスティングもしたよ!