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『ごめんね青春!』 第9話

ドラマ

なんと次回がもう最終回なのね〜。生徒たちも教師たちも一致団結してるし、ヤリチンえなりの不倫も終わったしドンマイ先生も落ち着いたし、ここからはいよいよ主演ふたりのごめんね劇場ですよ!!

どいつもこいつも、みしまFMの「ごめんね」グッズを持ってやがる(笑)。つまり、「誰もが誰かに“ごめんね”と謝りたい気持ちを抱えて生きてるんだ」ってのが、あの一堂に会した場面で一目瞭然になったんだよね・・・。壮観だった。

これ、グッズを、ジャンパーとかキーホルダーとかクリアファイルとか靴下とか、やたら種類多く用意してるのも面白いし、みしまFMのジングル音とともに三宮校長ことカバ焼き三太郎がいちいち狼狽しまくるのも爆笑で、このために生瀬勝久をキャスティングしたのね!って納得しちゃうほど。ほんと、天下一品のリアクション芸である。

で、住職の嫁愛、息子愛が大爆発。やだやだ、危うく、ダンナ子どもの前で泣きそうだったじゃないですかー。証拠もないんだからと高校生の息子を信じて庇い、いま三十路の息子のために面前でやや取り乱して・・・先週のコスメ父に続き、親ってのはとにかく子どもを溺愛するものなんだ。ってのを、まっすぐにやるクドカンが大好きだー! 

家族愛ってのはこーゆーふうに書かれると泣けるの! わかった?!(と、軍師官兵衛の作り手のほうを向いて) ったく、今作の風間杜夫に泣かされるとは思わんかったよ・・・。ラップでは爆笑で泣きそうになったけど(笑)

そうやって、父親に「もう大人なんだから、自分で考えて自分で決めろ」と言われ、考えた結果、よりによって文化祭前夜に、好きな女(そして自分を好きだと言っている女)に罪を告白しちゃう平助もガキなら、それを「許さないけど私たちは結ばれる運命だから、これは試練、乗り越えましょう」と対応しちゃうりさも、大概な「恋する乙女」思考なんである。

なんたって、「“いずっぱこ”の名にかけて」ですから。ハートの吊革伝説が鉄道会社のなんてことない商法だってのは、ドラマの中でも強調されてましたよね。それに乗っかってるんですから。や、もちろんりさは、そんなもんがなくても平助に惹かれて恋に落ちたかもしんない。でも、学生のころとかって、ああいうジンクスみたいなので恋心が必要以上に増幅されて盛り上がっちゃうものじゃないですか。かといってりさ先生、いってももう27,8でしょうからね、これはやっぱりちょっとイタいと思うんですよ。

だけど、りさが「運命」「試練」「乗り越えましょう」と自然に言えるのは、彼女が敬虔なクリスチャンだからでもあって(そのためのクリスチャン設定だったのかなと思う)、信仰心があれらのセリフをものすごく強く、美しく、崇高にすら感じさせる面もあって、見てて、なんだろう、「イタいけど、かっこいい」「イタいけど、全然いい!」って気持ちにさせる。まさに「寒いけど熱い」だ! 満島ひかり輝いてる!!

「ごめんね」の気持ちを抱えたまま大人になった人間たちの後悔やリスタートを肯定するドラマであり、とりわけ、平助とりさの「いい年して、それかよ」と言いたくなるようなイタさは、「いくつになっても、イタいとこからやりなおしたっていいじゃないか!」ってことなんだろうなーと思う。

「文化祭なんて寒いもの」「寒くたっていい、寒いって言ってるやつがもっと寒い」ってのも、「ダサいくらい我慢しろよ(あまちゃん)」の言い換えで、これまたクドカンの底流をなしているもの。ま、昔からそれを、「踊る阿呆に見る阿呆」って言うんですよね。

そう、平助を、学生時代はバカだったけど今は語源とかにも詳しいし、言語センスがあるっていう設定にしてるのは、クドカンの自信だなーと思う。教師モノっていろいろあるけど、「国語」の先生として、「日本語」について真っ向から語る先生って・・・ホント、金八以外に誰がいるっけ?ってぐらいだもん。

麻生祐未が去ったのにはちょっとびっくりした。クドカンは「いま・ここバンザイ」\(^o^)/なところもある作家なので(「11人もいる!」も再婚夫婦だった)、死んだ妻に操を捧げて・・・ってのはちょっと意外。ま、住職めっちゃデリヘル頼んでるみたいだけどさ(笑)。再婚したら原節子になる麻生祐未、最終回に戻ってこないかな? どっちにしても、きっと母ちゃんは成仏しちゃうんだよね、「11人もいる!」の広末みたいに・・・。

ということで、プレ最終回にふさわしい盛り上がりを見せ、祝祭の最終回になだれこんでいく・・・・って、まさかの選挙特番で一週スキップ! ちくしょう、大河だけじゃなかったのか、その仕打ちを受けるのは!! そら選挙大事だけどさあああ・・・ぐぬぬ・・・