『ごめんね青春』 第4話

複雑すぎる恋愛相関図w しかもコロコロ変わるw 『マンハッタン・ラブストーリー』を思い出しますなあ。進化版だよね。

今回、「うわっ」てなったのは、二次会で暴れる斉藤由貴。これ完全に「橋本聖子セクハラ事件」に想を得てるよね。クドカンジェンダー論にもなってるこのドラマだから、「あれを拾わない手はないでしょ」って、パッケージされたものを見たらそう思えるんけど、思いついて、実際に取り入れちゃうクドカン&磯山Pやっぱりすごいわ、好きだわー。

しかも、「女上司 → 男部下」だけじゃなくて、女校長 → 保健室教諭 の「女 → 女」パワハラまで取り入れてたからね。1話の「サトシ → 平助」に続いて“壁ドン”を嘲笑しつつの、えげつないシーンやったでホンマに。これを「大人のコミュニティ」でやったのは意図的なものだよね。このドラマの校内では、最近よく描かれる「スクールカースト」の影は薄い。そう、「まず隗より始めよ」じゃないけど、まず大人からだよなあ。寝かぶって起きてから狼狽しまくる斉藤由貴に言うえなりかずきの「おばさんはもうちょっと寝てていいよ」が超ウケた。

えなりといえばドンマイ先生に一目ぼれして何かに取り憑かれたような講談も良かったw クドカンのこういう俳優の使い方はホント神ww

で、蜂矢なんだけど、へぇーそうくるか!と。もちろんまだ4話だからして、ここから紆余曲折あるんだろうと思うけど。めっちゃブーメランな言葉の数々、この回の前半に自分で言ってるんだよね。姉の祐子の恋を「短絡的で人に迷惑をかける、軽蔑すべき行為」と評し、「女子高にいる男子教諭は3割増しでいい男に見える」と平助に言い。

それでも、ラストにやっぱり自分で言ってた「好きにならなきゃ好きな理由はわからない」論に拠るならば、「ハートの吊革」はきっかけに過ぎなくて、もともと平助を好きになる萌芽が胸の中にあったってことだろうか? 「吊革一緒に握ったから好きになった」のではなくて、「好きになってたから吊革で一気にドカンときた」っていう。3話までの蜂矢を見てたら、そういうふうに見えんこともない。うーん、よくわからんけど。

もっとわかんないのはサトシで、こいつは何なんだろうね? あの話聞きながら「普通にうまい」とみしまコロッケをパクつくような奴だけど、でも蜂矢父の畑を手伝おうとする殊勝なとこもあり。よくわからん。ひとつ思うのは、祐子の目から見た礼拝堂焼失事件は、またきっとガラリと様相が違って、きっとろくでもないものなんじゃないかということw

告白されて「先生のことが好きなら先生の幸せを祈ってくれるよね?(くもりのない笑顔)」もひどけりゃ、「あれ何?えっえっ?」と他に気を取られてろくに告白を聞いてないのもひどい。無自覚に傷つける側と傷つけられる側をハッキリ描いてる。「ねぇ、私たち付き合ってるの?」と「がっついていこう!!」、表裏一体のホームルームがどちらも一理あって面白く、告白したふたりの生徒会長を思うと、やはりどちらもむごい。3話までで男女共学の成果を描いてきて、ここからは男女共学のつらさ、しんどさも描いていくんだねえ。