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『ごめんね青春!』 第3話

ドラマ

合同文化祭とか、テスト勉強のために学校外で合宿(みんな私服・風呂エピあり)とか、学園物のセオリーだよね! 合宿の場所が「寺」っていうのが、もう、イイ!! このための、平助実家が寺設定か!て思うくらい(違う)イイ!!

三島コロッケを持った蜂矢りさが寺にやってきて、みんなが一生懸命そして仲良く勉強してるの見てすごく素直にうれしそうだったのが、うれしかった。りさのキャラがイマイチつかめなかったんだけど、前回ラストで平助の言葉に心を動かされて合同文化祭の企画に乗ったことといい、彼女、いい先生なんだね。「愛と謙遜と純潔」という三女の校訓に忠実だから怖く見えるけど、基本的に生徒を恐怖政治下で統制しようとしてるわけではなく、生徒の喜びを自分の喜びにちゃんとできるんだ。平助がトン高男子生徒の“兄貴分”的な先生であるように、リサ・ブラックタイガーには、三女のお姉さん的ところがあるんだね。

ブラックタイガー先生がブラックバーン校長よろしく「Go to the classroom!!」クドカンってほんと、こういう嗅覚鋭いよなw りさ、このときちゃんと黒い服着てたw 

痴漢ザビエルについて「女子はそういう恐怖にも晒されてるんですね」というさりげない一言がいい。主人公で教師でイイ奴の平助だって、“女子の恐怖”に気づけてないってこと。一方で、男子はボイン(死語)な人妻のおっぱいを揉むために頑張る。それは男子のどうしようもない習性でもある。おバカだけど可愛い習性。

で、女子に、「男子」と書いて「アリ」と読ませる。軽く鳥肌。クドカンジェンダー論、なんかすごいことになりそうだ。

本来、対等なはずの男と女。それを一方的に「アリ」だなんて、どんだけ上から目線なん?って感じが、一見、する。だけど、世の中の現実は、女子の方が弱い性で、無意識のセクハラ発言や性的な目に晒されてるってことを描いてきて、だから女子は(防衛や地位向上のために)口も達者になり勉強も努力するもので、その間、男子はおちゃらけてる(か、おっぱいのために勉強する)ばかりで、男女共学クラス解消への抗議についても、男子はドンマイ先生にドンマイしてもらって(これ、すごいウケた笑)泣き寝入り。結局、動いたのは女子からだった。

こういう過程を描いたうえでの「アリ」なんだよね。まぁ私自身が女ってこともあるんだろうけど、なんかすごく肯定感にあふれるシークエンスだった。もちろん、女子はエラいわけでもなんでもない。あまりんの尻軽。蜂矢祐子も、クドカンのことだから聖女なんかじゃ絶対ないはず。この「アリ」から、どうなっていくのか、楽しみですねー。

面白いなと思うのは、このドラマの中でのコミュニケーション。意外と早々に明かされた、「三宮校長=DJカバヤキ三太郎」。(ハンドタオル、平助はやっぱりちゃんとジップロックしてたねw) 校長からは、特に生徒への愛は感じられない。DJのときも、「一方的にしゃべらないで」と言いながら、なんの深い考えもなさそうに、自分が一方的に喋る。でも、高校生だった平助も、海老沢やあまりんも、DJの言葉に、胸打たれたり、ハッとしたり、新たな行動を起こしたりする。

やたら「コミュニケーション能力」が重宝がられ、「非コミュ」「コミュ障」って言葉がネットでひとり歩きしてる昨今だけど、コミュニケーションって、「相互の意思伝達」とか「キャッチボール/ラリーが続く」とか、そういう一義的なものじゃないんだろうな、って感じが、このドラマを見てると、する。

ドンマイ先生だって、蜂矢にこっそり嫌がらせして舌出したり、生徒になりすましてLINEの会話に混じったり(悪質w)してるし、生徒のがわだって先生を揶揄の対象にしたりもするけど、でも「ドンマイ」の頭ナデナデに生徒は癒される。そこにはコミュニケーションが成立してる。

クドカンの「時代を見る目」って、ほんと鋭くて、しかも優しいんだよねえ。爆笑しながらハッとさせられて、ホッとさせられる。


◆今回の小ネタ: 

  • 「そんじょそこらの嫁さんじゃねーぞ、バカ殿さまに出たことあるんだぞ、腰元役で!」(笑)
  • 「殴る」の未然形、「ボコる」。未だ・殴る前の状態・・・「メンチ切る」 なぐ・・・「られてぇのかゴルァ!」(笑) これに冷静に対応できる平助先生萌えw