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『ボクらの時代』 唐沢寿明×及川光博×谷原章介

『ボクらの時代』において、ひとりが突っ走り、ひとりが影響されて追随し、ひとりが良識人としてゆるやかに歯止めをかける…といえば、数年前の「紀里谷和明×大沢たかお×江口洋介」の回が伝説と化しているそうですが(私、見逃しちゃったんだよねーーー痛恨!)、この回もそんな展開になるんじゃないかとワクワクしておりました!! もちろん、役割は、突っ走り(唐沢)、追随(ミッチー)、良識人(タニショー)です。

蓋を開けてみたら、まあ役割としては概ねそんな感じが無きにしも非ずだったけど、でもやっぱり3人3様に個性的で深みがあって、すごくよかったー! これ30分番組やめようよ。Eテレのスイッチインタビュー見習って、がっつり1時間でやろうよ!!

唐沢寿明の竹を割ったような性格は、イマドキの俳優ではなっかなか見られないもので本当に面白い。毎朝、隣のかばん屋さんのおばさんに「キヨシくん(本名)、いってらっしゃーい!」と声をかけられるのに、「うるせえクソババア!」と返して登校していたそうだ。ひどい(笑) 

唐沢、ミッチーとの初対面は、大河『利家とまつ』の撮影で廊下ですれ違ったときの「ちょっと来い、おまえ、こっち(オカマ)か?」。タニショーとの初対面は、民放ドラマの顔合わせ(?)でやはり廊下で「おまえ、何ちんどん屋みたいな格好してんだ?」 「この人、第一印象悪すぎるよね!」とミッチー。それでも、ふたりは「ぼくたち、合計ウン千万単位で飲ませてもらってるよねー」と。唐沢「それぐらいいってるかもな・・・」。

唐沢の話を聞いてて思うのは、もちろん、そういう江戸っ子・下町生まれ的な生い立ちが根本にあるとはいえ、「キャラクター」を演じてるのでもあるんだなってこと。「舞台あいさつで俳優たちがズラッと並んでお金払って来てくれてるお客さんの前に立って、全員『いい映画が撮れたので楽しんでください』って、それだけってのはあんまりだろう」と。エンターテイナーなんだよね。サービス精神。

それにミッチーが大きく首肯して、「生身の人間が、生身のままで出て、どうしてお金をもらえるなんてことがあるだろうか」って言うのね。タニショーはこのくだり、黙ってうなずいてた。

そんな、「すばらしき傍若無人」な唐沢だが、鳴かず飛ばずだった若い時代から、事務所の社長に言われて「大嫌いだった」チノパンを履いてお坊ちゃま風なルックスでオーディションを受けだしてから、やたら合格してブレイクしたらしい。それで、以降、今も事務所など「周囲の意見」をとても信用して従っているらしい。自分の見方より人のほうがあてになる、と。脚本演出にもいっさい注文つけないらしい。

ミッチーとタニショーは宝塚を見に行ったとき同じ反応らしい。両手をお祈りみたいに組んで夢見がちな目で舞台を見上げている(というポーズを、唐沢がやってみせてくれる笑)。「スターさんが出てきたとき、ワー、素敵ーっ、て拍手するじゃない。その流れで、そうなるんだよ」と当たり前のように言うミッチーもステキ。唐沢は、宝塚に「イマイチ馴染めない」と言う。「あの人たち、めっちゃ客弄りするじゃん。俺が客席にいたら、『院長、総回診ですか』とか言ってさ。どうリアクションしていいかわかんないんだよな」。さすがの唐沢も舞台の上の宝塚スターには立ち向かえないのかww

タニショーはモデルの仕事を「女性モデルに比べて1/10くらいしか仕事がない。これは男子一生の仕事ではないのではないか」と思い、一念発起して俳優に転身したらしい。ずーっと、恋敵役、恋の当て馬役の時代が長く続いて、ついに月9でキムタクの恋敵の役が訪れたときは、「当て馬のピークだな」と感無量だったらしい(笑)。それ聞いた唐沢が、間髪入れず「なんだそれ」とひとっつも共感できないといったふうにツッコんでたのもよかった(笑)