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『ボクらの時代』 蜷川幸雄×小栗旬×綾野剛

いやあ、私ったら随分書き起こしまがいの連ツイしてたのね。

小栗旬に惚れ直した鼎談だった! 小栗といえば、まぁ女性関係が暴れん坊なイメージ(瀬戸内寂聴が彼の手相を見てなんというか知りたいところ。寂聴氏、EXILE ATSUSHIには一言目に「淫乱」と言い放ったのだ!)だけれども、これ見たら、隠しようもないクレバーさ。巨匠を相手に「電話するときはいまだに緊張する」と言葉では言いながらも、臆せず話すし質問するし(また、その質問の内容が良い!)、多忙で大変そうな綾野に対しても包み込むような友情を見せる。おしなべて、率直で、自然体。

これは彼の性質でもあるし、アイドル俳優としての絶頂期からの過渡期をもう何年も前に泳ぎ切ってきた経験値もあるんだろうな。もちろん、泳ぎ切れたこと自体が彼の才能ともいえる。40になっても50になっても良い俳優でいてくれるんだろうな、と思える役者、いい男!

蜷川幸雄はそんな小栗のことをすごくよく理解していて、すごく好きで期待しまくってるんだろうな、というのが丸わかりのトークだった。藤原竜也といい、自分のミューズについて語る蜷川の言葉が大好き。演出家というのは若手俳優ととどんどん年が離れていくもので、若い人の輝きを見つめ続け、愛せないとできない職業だなと思う。まだ短い付き合いだから綾野については小栗ほど突っ込んだ評価はしなかったけど、とりあえず「結婚向きじゃない」ってのは明言(笑)。誰も否やの無い評価である(笑)。

今の綾野剛は、とにかく「自分の役」と深く深く対峙して、「役」を、その仕事が終わっても「落とさず」、「背負い続けて」生きてる。そういうことを、ピース又吉との『スイッチインタビュー』で言ってた。なるほどと思った。一度やった役の人格、役の人生を自分の中に取り込んで、残したまま、生きてゆく。だから、「自分」がどんどん重く、大きくなっていくんだなあ、と。

又吉との対談でも今回の鼎談でも、とにかく、「自分、自分」って感じなんだけど、まあ、これだけ3年も4年も仕事漬けだったらそうなるだろうな、と思うし、もともと、「職人」的じゃなく、「芸術家」タイプの役者なんだろうとも思う。でも、そうやって「役」を自分に上乗せしていくスタイルって、ずーっと続けていったらどうなるんだろう? この先も、どんな仕事でもきっと一途に繊細にやっていくんだろうなと思うけど、こういう場所でのたたずまいって、何年か先、どうなってるんだろうなー。