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皐月の九

日々

●5月某日: 夫が入院ついでに(ってのも変な話だが)サクを車で幼稚園まで送ってくれる。私も乗っていく。サクは珍しい「車登園」にはしゃいでいたが、園に着くと、スタコラサッサと入っていって、クラスメートとふざけ始める。子どもも五月病なのか、最近はまた、ママと離れがたくて泣いている子もけっこういるのだが、「サクは親なんか眼中にないって感じだな・・・」とうなだれながら(?)夫は病院に入っていった。私はいったん家に戻り、1時間後にまた園へ。今日は保育参観である。事前に渡されたクラスだより、「参観前に読んでくださいね」のところが、もう本当に行き届いていて、頷くことしきり。

「普段の遊びと生活の様子を見ていただきます」「といってもママが気になって遊びに集中しにくい状況かと思います」「今日の様子だけでがっかりしたり、心配になったりしないでくださいね」「ひとりで遊んでいても大丈夫。まだひとりで遊びこむ時期です」「家に帰って「どうして○○しなかったの?」「ちゃんと○○しなさい」なども言わないで」「参観中、おかあさんにくっついて遊ばない子も大丈夫です、無理に離そうとせず、少し一緒に遊んで様子を見てあげてください」

サクは最初、園庭の奥の方で砂遊びに熱中していたが、園庭に増えてきたお母さんたちの中に私を探し始めるそぶりを見せ、見つけるとニッコリして寄ってきて、しばらくつきまとっていた。やがて飽きたようで、園庭の別のスペースに行ってしまった。小さな小屋みたいなとこで、友だちとお店屋さんごっこを始めた模様。

それにしても年少組ってカオスな!! 泥だらけになってる子、友だちとケンカになってる子、裸で走り回ってる子、トイレの中から泣いて先生を呼ぶ子・・・その中を、オーバー60の担任の先生が軽やかに走る、走る、走る! そして、なんとかかんとか、全員を教室の中に集めて座らせ、絵本を読んだり手遊び歌をさせたりするんだから、これはもう奇術の類としか思えません。

●5月某日: サク、本格的に覚醒してからの一声目が「パパは?」。パパがいないのが淋しくてしょうがない、というわけではないが、「パパがいないという非日常」が彼の中で大きく、その確認といった感じ。日常の様子に特に変わったところはなし。13時半、幼稚園に迎えに行くと、すべり台の上から「いまから パパの びょういんにいくよーーーっ!」と大きな声で叫ぶサク。そら、他のママさんたちも「え、パパ、どうしたと、どうしたと?」ってなりますよね。「や、病気じゃなくて。親知らずで」「親知らずで入院?」「なんか生え方がすごく悪いらしくて」「そんなこともあるんやね〜。一泊?」「や、四泊くらい(笑)」「ほとんど出産やね(笑)」ほとんど出産(笑)。

バスと地下鉄を乗り継いで歯科大病院へ。抜歯手術は全身麻酔の上、予定通り2時間で終了。心配されていた神経への接触もなく、夫は施術後すぐに意識も回復し、喋ることもできた。患部を外から冷やすためアイスノンを固定し、抗生剤等を点滴している夫に、サクは「パパ、だいじょうぶ?」を連発。「サクも歯磨きしないと、こういうことになるんだよ〜」という誰かのセリフに、「パパ、きのう はみがきしなかったの?」と問い返す。うん、そういうことなるわな(笑)そうじゃないんだけど(笑)論理的だ(笑)。病室でおちあった義父母と、少し早い夕食を外でとって(スシローに行った。そんなところが初めての義父母はいたく感心しとんしゃった)、車で送ってもらって帰宅。サクはさすがに疲れたようで、お風呂に入るころからぐずぐず。