『軍師官兵衛』 第26話「長政初陣」

やっべ、この調子じゃ、また視聴率上がってまうやないけー! 2010年代の好大河として認識されてまうやないけー! 
って感じで、たまに「いいな」と思えても、素直に喜べない私ですこんにちは(笑

うん。とりあえず今回、良かったのよ。今回だけを見てると。挙げていきます。

●影のある軍師になった岡田くんがカコイイ

松坂桃李くんが意外にも(失礼)イイ!! 若いし華奢だから、主人公の息子キャラがハマるのはもちろんのこと、血気に逸る演技もうまいし、何より時代劇のセリフがすんなり聞ける! これには驚きました。3年前にヒロインの夫をやったムカイさんあたりより、よっぽど、時代劇適性があると思った!

●一応、恵瓊に官兵衛と会うよう命じるあたり、硬軟とりまぜた対応をする小早川隆景がイイ! 鶴見辰吾が出てくると締まる!!

●恵瓊と官兵衛の会談がイイ! 切れ者同士に見える!! 「備後・備中・・・・・の四か国」「四か国じゃ少ない」 / 「羽柴と毛利が手を組んだら…」「荒木村重に使った手だな」のやりとり。

宇梶剛士清水宗治がイイ! 「命には使い道がある」という主人公のモットーに対して返される「今が命の使いどき」の返し。大河には、主人公サイドだけでなく全ての主要人物に美学があるべき!主人公と異なる美学も肯定されるべき!

●「秀吉の養子・秀勝の初陣を錦で飾るための名目的な小戦」。こういうの、良い。

●「戦の臭いがぷんぷんする」という太兵衛。いかにも猪武者っぽい。クンカクンカして「?」な顔する桃李くんもかわいい

●長政の初陣。「意気込んではいたものの戦場の激しさ無残さに腰を抜かしたりトラウマになったり」が大河の初陣のデフォルトだが、びっくりしつつも恐れを振り払うようにがむしゃらに戦い、大威張りで父親に報告する姿が、定石を外す&いかにも「黒田長政」っぽくて良かった!

●信長がさほど「ゆとり」じゃなかったw

●小朝さんさすがに滑舌が良くて安心して見られる

●光さん、産気づく&いきむシーンなくすんなり出産(このドラマの淡白さが、こういう点ではありがたい…)

高松城の地質調査ご一行様。や、「官兵衛やん自ら行くんかい」と思わんこたぁないんだけども、こういう実務のディテールが描かれてこその「軍師物」だと思うのであるよ!!

●水攻め準備中が、ちゃんと、ロケ。セットや人数が、さすがに大河!!って感じでお金かかってる。私「のぼうの城」を見たのが今年初めだったので、とてもじゃないけど見てらんないかと思ったら、意外に見られてびっくりした。これが大河だ!!!


んだけんじょ(去年の方言)、当然、「これでいい」ってわけじゃないんですよ。毎週見てるのに理解できない、狐につままれたような気持ち・・・以下の不審点(不信点)、はそう簡単に払拭できないんですよ!! やっぱり、積み重ねっちゅーもんが軽視され続けてるために、「ぐおおおおー!」って感動に至らないんですよね。

●官兵衛やんのホワイト軍師からブラック軍師への転身が説得力無し

●そのうえ官兵衛やん、ホワイトパパからブラックパパへ急激すぎる転身w

●長政は長政でいきなり拙速な子に転身ww

●宇梶さんにまたこんな役をやらせるキャスティングの冒険のなさ

●嘉島典俊にわざわざ再び弟キャラをやらせながら、小一郎秀長のキャラが全然立ってない

ピエール瀧は、「龍馬伝」ですら、あんなにキラリ光ってたのに。ピエール瀧の魅力を殺す脚本演出ってある意味スゲー

●エッ来週もう本能寺始まるの?!