卯月の十 / スイッチインタビュー 「ヤマザキマリ×中村勘九郎」

●4月某日: 幼稚園3日目。朝、起きるには起きたけど、しばらくするとテレビの部屋でゴローンと寝転がって、朝ごはんも始めは「いらない」と言ったりする。もともと朝は食が進むほうじゃないし(というか基本少食)、疲れがたまってきたのかなーと思いつつ、少し待ったりして誘うと、なんだかんだで完食し、ご機嫌で登園。11時半に迎えに行っても、すぐには帰らない。足で作ったトンネルをクラスの男の子にくぐらせつつ、しばらくすべり台などして遊んでいた。午後も昼寝などせず、超元気。やっぱ体力あるわ、3歳9か月。しかもちょっと目を話したすきに、出席ノートの先のほうの日付に家にあったシールを貼りまくり、巻末の「発育の記録」欄にも謎の数字や文字を書きまくり・・・。その行動自体はすごく面白いんで、「これ、シール貼ったらいけなかったんだよ〜」とは説明したけど怒りはしないで、「じゃあさ、このページ(月ごとに絵がついている)の余ってるところに、なんか絵を描いたら?」と提案して妥協点とする。お花が咲き、青虫が這ってる余白に、車が走ったり飛行機が飛んだりしているカレンダーイラストになった。で、あとで見たら、先の日付に貼ってしまったシールも、自分で剥いでいた。いたいけ。

Eテレスイッチインタビュー、「ヤマザキマリ×中村勘九郎」の回のアンコール放送を録画で。ヤマザキマリ、いるんだねえ、こういう、波乱万丈を地で行く人。阿部寛をして「エネルギッシュ」と言わしめ、「テルマエ・ロマエやってるときは、作品についてものすごく熱く語ってた、でも今はなかなかつかまらない、会ってくれない。他の仕事やってるんでしょうね笑」だって。中村勘九郎、やっぱり歌舞伎の家の御曹司は30そこそこでも喋り方が老成してる(笑)。「父がかっこよすぎたから、10代のころなんかも、他のものに憧れるってことがなかった」というのは凄いと思った。そんなにもかっこよい親とか、親への迷いない尊敬と憧憬とか、想像を絶する。「怖いのは完成しないのではなく、簡単に完成させてしまうこと」だっけ? ミケランジェロの言葉を引いていて、やっぱり芸事は求道精神なくてはできないよなあ、と思う。

●4月某日: 幼稚園4日目。着くと、カバンを教室の所定の位置に置きに行くのだが、その段階からもう、ふざけて走り回っている。靴下を脱がせようとしてもギャハギャハ笑って逃げて回るので、まーいっか、と思って「じゃあママまたあとで迎えに来るからね」と外に出ようとすると、ダーッと走ってきて自分も靴をもってくる。「ふっ、かわいいな、やっぱりママが帰るとなると追いかけてきて…」と思ったら、靴を履くや、園庭の向こうのほう、先生と園児たち数人が集まっている一角へ、一直線に走って行ってしまった。ふっ。11時半に迎えに行くが、やはり容易に帰ろうとしない。「今から、おばーちゃん来るから」と言うと、やっとその気になって帰る。

母、チラシ寿司などお店で買ったお惣菜などいくつかを、来る途中、どこかに置き忘れてきたことに気づき、地団駄。それでもお昼ごはんに困らないぐらいの食料がバッグに詰め込まれていたあたり、母親ってやつは…(苦笑)。ちなみに、帰りに、買った店に寄ってみると、見つかったらしいです。田中将大ヤンキーズにて3回目の登板は本拠地デビュー戦。8回無失点2安打10奪三振というすばらしい内容。