弥生の十八 / フィギュアワールド

●3月某日: すごくいい天気。こちらではもう、桜が満開である。青天に桜が映える。息をのむような光景。いつもの町がまるで違って見えるよね。で、今時分で満開ってことは、サクが入園するころには、すっかり散ってしまってるよね笑 家からほど近い公園、長らく工事をしていたのだが、このたびリニューアルオープン(って商業施設みたいな書き方だが)した。春休み中の子どもたちがたくさん。目新しい遊具と賑やかな雰囲気にすっかりテンションの上がるサク。楽しそうで何よりだけれど、すごい汗。気温も高い日だった。今どきの公園って、大人用の健康器具みたいなのがいろいろあって面白いよね。太ももを伸ばす用とか、腰を回旋する用とか、「人間工学に基づいた」って感じのものたち。

フィギュアワールド女子SP.浅田真央が78.66で歴代世界最高得点をマーク! これまでの最高点(キム・ヨナバンクーバー五輪)は、現行ルールよりも規定要素がひとつ多い状態(スパイラルがあったんだよね)で出たものだったので、今回の得点の価値たるや、とてもとても高いのである! 3AにはGOEが1.86もついて、基礎点8.5と合わせて10.36! ブラボー、真央! TES42.81に加えて、SS8.96を筆頭にPCSも35.85と極めて高い。こうなると強いよなあ! しかし2位のカロリーナ・コストナーは浅田に肉薄する77.24点。五輪と同じく3F-3Tをクオリティ高く決めて、SSは9.21。37.46のPCSは浅田を上回っているのだ。美しく強い戦いだわ…! リプニツカヤが74〜点で3位、そして鈴木が自身初となる70点超え、71.02点を引退試合でマークして、4位につけたのがすごくすごくうれしい! やっぱり、スケートの試合があると、そのあともずっとリザルトとかTwitterとか見ちゃって、寝るのが遅くなるわー。

笑っていいとも!」テレフォンのゲストは小泉今日子

●3月某日: 友人たちと久留米は石橋美術館へ! 予定の電車に、親子4組9人、全員乗り遅れなかった。すばらしい。30分ほど揺られる移動時間に、「遠足に行く子どもたち」のワクワク感が伝わってくる。「はじめての美術館」展。これまで美術館に縁のなかった人、子ども連れのお母さん…などをターゲットに、コレクション120点が展示される。といっても、幼児が大きな声を出したり、走ったりすると、即座に優しく注意されるのではある。中洲のアジア美術館で夏休みに毎年やっている「絵本ミュージアム」などとはだいぶ異なるので、気を遣いながらの鑑賞にはなったのだけれど、結果的に、このスタイルはとてもいいと思った。ビギナーのための美術展として、出品や分類や展示デザインはポップめに、わかりやすくされている。けれど、さわらない・走らない・騒がないなど美術館マナーは生きている。それを守るに値する作品が展示されているということ。子どもに媚びたり甘やかしたりするような展覧会ではないということは、大人もちゃんと鑑賞を楽しめるってことである。急ぎ足ではあったけど、良い絵や、美術館の雰囲気を感じ取ることができて、満足感あった。ちなみに、子どもが泣きだしたり騒ぎ出したりしたら、退出して、またいつでも再入場できる。

福岡では今が花の盛りで、館内の広い庭園には花見や子ども連れのお客さんがたくさん。我々もさっそく陣取る。自分で作った弁当だって、外で友だちと食べるととってもおいしいw 池の水際で遊び始めた子どもたち。絶対誰か落ちるよな、と思いつつ見てたら、真っ先にサクが片足落ちた。サク、しばし軽く落ち込んでたが、「そーか裸足になればいいんだ」と気づいて大復活。完璧な晴天で日差しが強く、最高気温23,4度もあろうかという、暖かいよりむしろ暑いぐらいの中で、3時間以上走り回り続ける子どもたちであった。途中から、もちろん半袖になる。ズボンは最初から膝丈。

フィギュアワールド男子は羽生がSP4位からの逆転優勝! 2位の町田とは0.33点差…! ついに、羽生の4回転サルコウが試合で入ったのだった! GOEは0.0だったけれど、転倒でも回転不足でもなく降りたのがすごい。4TはGOE+2.00、後半の3A連続ジャンプ2本もキッチリ(2回目のセカンドジャンプは2回転になったけど)。こうなると、やはり、今の羽生は強い。フリーは191.35点。しかし町田の184.05点も世界最高レベルの得点である。クアドは4Tが2本。ふたりとも、後半はきつそうだったけれど、そのギリギリ感に魅せられた。銅メダルには、ハビエル・フェルナンデス。彼も2種類の4回転を決めた。オリンピックはやはり特別な舞台だったのか、4回転×2と3A2本をきっちり決められる選手はほとんどいなかった(ゼロかな?) ワールドではそれを果たした選手が3人。

「笑っていいとも」テレフォンのゲストは黒柳徹子