弥生の十七 / 福山雅治@テレフォン / フィギュアワールド開幕

●3月某日: 育児サークルのメンバーと公園でお花見ランチの予定が、雨の予報でカラオケに変更になる。っていうかカラオケ屋を探して予約したのはわたくしなんですが。大人5人、3歳以下の8人。走り回らなければ間がもたない子どもたちをあるていど泳がせつつ親は親でそれなりにお喋りしたりし・・・となると、どうしても、戸外か、よほど広いお宅か、カラオケの個室、ぐらいの選択肢になる。中にひとり、慣れてる子がいて「歌いたい」と言い出したのを皮切りに、子どもたちの間でマイクの争奪戦が始まる。今どきの3歳児よのう。中のひとりは、先週、ご主人に異動の内示があり、宮崎への引っ越しを控えている。家さがしと幼稚園さがし、引っ越し準備・・・白目になる。ギリギリまで内示がないのは金融系のお仕事では仕方のないことなんだけどねえ。他のメンバーも、近隣に住みながら、みんな見事にバラバラのところに入園する。幼稚園の多いこのあたりなんである。

いいとものテレフォン、福山雅治。福山が定番のう進行を弾くという簡単なお仕事で、タモさんに即興でブルースを謳わせる。これがもう、抑揚の付け方といいシャウトの仕方といい歌詞の内容といい、「いかにも」なブルースで「さすがタモさん、巧すぎる…!」って大うけしてたんだけど会場けっこうシーンとしてた。しくしく。日本ではマイナー芸なのだった。

フィギュアワールド@さいたまアリーナ開幕。ティムシェル町田が神演技!!! ジェレミー・アボットが笑顔でリンクインしてきただけで、既に涙。4Tは転倒したものの、少なくないスタオベと、うれしげに手を振る姿にまた涙。短髪、気合の表情でリンクインする小塚、7拍子?の曲への観衆の完璧な手拍子に涙。マックス・アーロンの滑りを応援しつつも、その「マンボ」の音楽に、高橋大輔の不在をまざまざと思い出しながら、涙。町田樹の最高の演技に喝采、号泣。すべてのリミットから解き放たれたような、どこまでも伸びやかな滑りだった。トマシュ・ベルネルのすべてのジャンプ成功と、その後の気持ちの良さそうなスケーティング、演技後のほぼ全会場のスタオベと、全身で喜びを表すスケーターの姿に涙。金メダリストとしてリンクインした羽生結弦のチャレンジングな笑顔にほろり。ハビエル・フェルナンデスの本領発揮の演技にほろり・・・

私も大概、スポーツに「物語」を見ているなーと思った。ただ、パッと出たものをマスコミ等によってサッとストーリーづけされたものじゃなくて、4年間以上見てきて自分で主体的に作った「物語」なんだろうと思う。もちろんそれは主観でしかなく、しかも結局は物語だから公平性はないんだけどね。偏ったものでも、「自分の目」というフィルターを通してることが大事で、誰もが「自分の目」フィルターを信頼してるんだろう。