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『ロング・グッドバイ』 第1話 「色男死す」

ドラマ

アバンタイトルからタイトルコールが終わるまでの短い時間の、なんと贅沢に感じること!! 

いったいいつの時代のどこの日本だよ、てぐらいの映像だけれども、「その突っ走り感や、良し!」である。こういった(ほとんど過剰に近い)雰囲気作りは、今やNHKドラマに一日の長がある感じですね。

それにしても、

善助の嫁=福島リラ、NHKが好きそうな人材だな〜って思って見てます。元トップモデルさんなんですね。なるほど、なるほど。もしや、ナレーションは善助=濱田岳か?! と思いながら見ていたら(声がそんな感じだった)、滝藤賢一さんでした。ご活躍で〜!

第一話は綾野剛の独壇場かと想像していたんですけども、思いのほか浅野忠信に惹かれた自分がいました。原作は未読でも(これで趣味は読書とか名乗るのおこがましいな)、フィリップ・マーロウともなると、未読なりにイメージがあります。キャスティング発表時、浅野忠信じゃ胡散臭すぎるのでは?などと思ったものですが、そこは未読なので、役者にコロッとやられて、「説得力あるな〜」と感心しきり。

彼、「見返りを求めず濡れ鼠を拾ってコーヒーを振る舞う人間」に、ちゃんと見えたのです。てか、私の浅野忠信歴がほとんどないんだよな。いかに映画を見ていないかわかる発言だが。

滑舌(っていうか発声の問題?)は、うーん…なのかもしれんけど、それゆえになおさら??? 彼のセリフを「聞き漏らしたくない」と耳を傾けたのでした。セリフ回しもけっこう好き。なんといってもたたずまいだな〜。さすが映画俳優。

ただ、ちょっとわかんなかったのは、磐二(浅野)と保(綾野)のホモホモしいまでの雰囲気っていうかwww 磐二にとって、保がどういう存在なのか、ってこと。「来る者は拒まず」「困っている者を見たら助ける」という彼の性分で保を受け入れていたのか。ほかにも、事務所に現れるとビクターで酒を酌み交わすような友人がいる中での一人が、保だったのか。それとも、保は彼にとって特別だったのか? そこんとこ、特定できる描写ってなかったよね?

原田志津香の死に方についての「手口が残虐すぎる」という指摘は、探偵として、また保の友人としての的確な観察眼によるものだと思うけれど、保がワンオブゼムなのか、ワンアンドオンリーなのかで、今後、磐二が「なぜこの事件に首を突っ込むのか」の理由についての解釈も変わってくるよなーと思うんであります。

や、別に、ホモホモしいかどうかの解釈にこだわってるわけじゃなくてだね!!! …ま、ハードボイルドって、往々にして、ホモホモしさがあるものかもしれんけど。

綾野さんは安定のワンコぶりでした。
が、もしかしたら私は、ワンコじゃない綾野さんが見たかったのかもしれない…。と思えた初回でした。今後、話が進む中で、別の顔が出てきたりしたら面白いのに。

柄本明の万能ぶりには、毎度、頭が下がる。

カーネーション」のあと、渡辺あやがどんな作品を手がけるのか。ドラマファン達の大いなる楽しみでした。脚本としての評価は、1話を見た限りでは、まだわかんない感じ。