如月の六 / ソチ フィギュア団体 男子ショート

●2月某日: 午前中、育児サークル。今日も寒気が強く、子どものいる家庭では風邪はもちろん、ノロやインフルなど様々な病気が跋扈する時期で、しかも雨が降りだした。欠席の連絡も多く、役員仲間と「今日はもう学級閉鎖ならぬサークル閉鎖する〜?」なんて話も出たのだが、彼女の運転で近所まで送迎してもらって教室を開けてみると、見学の方が2組。よかった〜。サク、仲良しのRくんと走りまくったあげく謎の言語で会話して大盛り上がり。夜ごはん、焼き餃子は我が家で月に1,2度は出てくるレパートリーだが(手作りじゃない餃子をレパートリーといってもいいのだろーかw)、ものすごく餃子食べるサクによって最近は親の分が浸食されてるんで、今日はプラスして焼きシュウマイも。形状が違うだけでほとんど餃子と同じな気もするが、なんか新鮮〜。

ところでゆうべはAM0:30にアラーム(バイブ)をセットして仮眠したつもりだったんだけど見事に爆睡だったよね…。ハッと目が覚めたとき「1時間半にしてはずいぶん寝たような・・・?」と思って時計を見ると2時だったもん、しゅん。TLひらくと上位3名の順位および点数がすぐにわかって、それだけ確認してふて寝(まさにふてくされ寝)した。

ということで朝イチでゆうべのソチ五輪・フィギュア団体男子ショートの録画を見る。プルシェンコが登場すると大盛り上がりで「ジェーニャ! ジェーニャ!」とコールする観衆を着替えながら見てた夫が「これ、なんて言ってんの? ロシア語で“はーな! はーな!”かな?と言う。日本人選手以外で判別できる男子選手はチャンのほかには彼ぐらいである夫なりの親愛の情から出た暴言ってことで、わたくしとしては笑いで受け止めたんだけど、そんな夫の小ボケは前座状態で、演技はもっともっと笑えたのである。「すごすぎて笑えてくる」って、あるのね。ほんと。

31歳プルシェンコ、満身創痍で手術を繰り返し、1年前はベッドから降りてリハビリを始めたころ。競技に復帰したのは去年の11月で、あれよあれよというまにたった1枠しかないロシアの男子枠を勝ち取り、事実上超ひさびさの国際大会しかもオリンピックで4-3を降りるって! 3Aの「俺様はコケん!」的な強引な着氷といい、カメラ目線や観衆の煽りといい、これぞカリスマ。プログラム自体は、直後に滑ったアボットなんかと比べるとハッキリわかるんだけど、ハッキリ言ってオールドスタイルで、それを何とか今のルールでレベルを獲れるように合わせてきた…って感じのもの。しかし、なんかそれだけにものすごい迫力、有難さがある。ソルトレークトリノバンクーバーと、彼はこうやって戦ってメダルを獲ってきたのだ。そして今も十分戦えている。ありがたやー。なんかすごくいいもん見た。91〜点。

皇帝がつくった猛々しい会場の雰囲気冷めやらぬ中では相当滑りにくいってもんで、アボットは完全にジャンプの調子がおかしくなってまさかの65〜点。ラス2で出てきたチャンもやたら緊張した面持ちで手汗を拭いながらスタートポジションにつき、3Aでステップアウトして89〜点。まあ彼の場合、個人戦までにはきっちり修正してくるとは思うが、もともと得意としない彼の3Aの調子は個人戦のメダルの色に大きく影響してきそう。で、最後に登場した羽生もさすがに緊張した面持ちで、固い感じで演技を始めたのだけど、4Tが軽い!美しい! ふりむきざまの3Aも完璧な出来で、そうなるとあとは羽生ショー。いつもよりドヤドヤはしてないものの、超サイヤ人(戦闘民族)たるところを存分に見せつけてくれた。度胸よのう。ステップで笑ってるの見て鳥肌立ったわ。97〜点。これでもステップ・スピンにLv3あったからね。てか、今大会、ステップのレベルとりが厳しいみたいだ。ハンヤンのSP何度見ても楽しい。すんばらしい3A!! んで、見た後はしばらく、あの曲が頭から離れんくなる。