師走の十一

●12月某日: 人生最強の肩こりが治った。なんだったんだろう。喉はまだ痛い。喋ろうとすると咳き込む。雨なので、長靴を履いて、傘をさし、歩いてスーパーへ行く。サクもちゃんと歩く。時々、前からでも後ろからでも、ちょっと離れたところから、歩いている我が子を見ると、すごーくかわいく見えて、優しく切なく愛おしく、たまらない気持ちになる。でもあんまり距離ができると危険が迫ったときにすぐに庇えないのだ。夜ごはんのカレーライス、自分の分(甘口)をぺろりと食べ終わったサクが「おかわり、おかわり」とスプーンでがんがん机を叩く勢い。しょうがないので、ごはんに、大人のルウ(辛口だけど玉ねぎどっさりなのでやや甘味が増しているとは思う)をうすーくかけて渡すと、バクバク食べて再おかわり。残業して帰ってきた夫が食べるごはんにしわ寄せがいったのでありました。ルウを多めにしてしのぐ・・・。猪瀬都知事、辞意。まあ「政治のアマチュアだった」という本人の分析の通りなんだろうが、ここまで議会が彼を追求する様子はあまりに不愉快なものだった。そして彼だけにあの法人からの資金が回っていたはずはないのだが、そのあたりどーしてくれるんでしょうか特捜。

●12月某日: 幼稚園のプレクラスに行く日なので、起きてからしょっちゅう窓の外を見てはやきもき。バスで行くか、自転車に乗せていくか…。結局、後者を選ぶ。「今日は雨だからレインコート着て行くよ」と言うと、サク、「レインコートきたら、シャツがぬれるよ?」と一度、難色を示すも、「だいじょうぶだよ」と(根拠なく)私が言うと、「サクちゃんのレインコート、しんかんせんだよ!!」(そうなんです)とすぐに気持ちを切り替えてた。けなげー。家を出たときはけっこう降ってたけど進むにつれて小降りに。「だんだんやんできたねー」とサク。私はサクを赤ちゃんの頃から割と薄着させてきたほうだと思うが、それは雨の自転車行軍(笑)にも役立ってる気がする。車を運転できたら行動範囲も広がるし雨の日の送迎も楽だよなーと思う。いっぽうで、雨が降れば、なんらか「めんどくさい」プロセスが必要なのは人間にとって自然なことだし、「めんどくさいこと」を普通に経験させるのも自然なんじゃないかとも思う。ま、運転の練習するのが気が重く、夫も否定的(私は運転が下手なタイプと確信しているらしい)だからってのが一番なんですがね、ふ。午後、昼寝しないサクと画用紙にクリスマスツリーを描いて、折り紙やヒモなんかで飾りを作って貼りつける…という遊びをしていたら、ノリノリになってきたサクが「カニもかざろうっと」と言って、カニらしきものの絵を描いて切って貼ってた。なぜ、カニ? 夜、ゆうべ夫が仕込んだぶり大根が激うまー。日本酒がすすむ。