師走の七 / ファミリーヒストリー「又吉直樹」

●12月某日: パパに行ってらっしゃいしながら「くるまにあたらないようにね〜」と注意を加え、ドアが閉まるや、「きょう、サクちゃんのパンツ買いにいくんでしょ?」と無邪気な瞳で私を見あげるサク…。ゆうべチラッと言ったことを覚えている。「でも、今日、雨だからね〜やめとこうか〜」「かささしていったらいいんじゃない?」「や、でも、ちょっと遠いからね〜」納得したらしい。聞き分け良し男さん!!! しかも今日は珍しく素直に昼寝した。睡眠不足気味だったらしい。で、寝起きの悪いこと悪いこと。今日の良い子ちゃん貯金は一気に使い果たされたのであった。こんなもの男さん。夫は引き続き風邪モード。「こんなときですが日本酒を2升ほどもらってまいりました」と帰ってきた。でかしゃったー! あ、最近、海老蔵のブログを愛読しているわたくしがいます。更新多すぎてとても全部はチェックしきれないけどねww 東国原、維新離党&議員辞職。

●12月某日: 自転車で西松屋へ〜。3kmぐらい自転車をこぐとけっこう疲れる。昔はこんなことなかったのに…前カゴにサクを乗せているからだと信じたい。もう後ろカゴに移行すべきかね〜。でもサクは細身ちゃんなのでまだ13キロ前後ってとこなんだよね。肌着と靴下とパンツが目的で、当然お安いんで「これ何となくかわいくないこともない?見ようによってはかわいいんじゃ?」てトップスを1枚買ったら、翌日着せたときに脇の下がほつれ、みるみるうちにパックリ裂け目が。どこかに引っかけた様子もなかったのにムムム。夜ごはん、餃子を5個食べたあと、サクが「もっとたべたかった」と悲嘆にくれている。えーーーひと月半前までは0個だったくせに、いきなりそんなに好きにになったんですか? てか、パパも5個、ママも5個だったんだが。

だいぶ前に録画していた「ファミリーヒストリー又吉直樹の回を見る。又吉の叔父さん叔母さんにあたる人数の多い兄妹、90代?100歳近い?で存命されてる皺くちゃのおばあちゃん、みんながすごく明るい。亡き又吉の祖父(兄妹たちのお父さん)の知られざる過去、激動の人生を追っていくVTRを見て、だいたいこういうとき、どのご家族も息をつめ、非常に張りつめた顔で、また涙ナミダだったりするのだが、なんだか始終ニコニコしてお話しながら見てるこの人たち。最後は「聞けてよかったー。直樹のおかげだね。ありがとう」「昔のこと喋らない人だったもんね」「(発掘された30才頃の写真を見て)けっこういい男やん」「お母さんみたいに生きててくれたら、今ならいろいろ聞けたのにねー」「しょうがない、あとは向こうにいってから聞くわ」「聞いたら直樹の枕元に立って教えてあげる」なんか、そのニコニコ具合に泣ける私(泣)。文学や小説に親しむたちである又吉が、お祖父さんのこんな話に胸打たれないわけないのに、感情の奔流を表情に出さず、静かに家族の雰囲気に溶け込んでいる様子もとても良かった。沖縄のお盆の行事のラストで、叔父叔母兄妹の長姉?があちらに戻る死者たちの名を呼んで「ありがとう。また来年待っているからね」と言うのだが、そこで「宝定さん、エミ子さん」と、ともに乳児時代に亡くなっている自分たちの兄姉の名まで呼ぶところにも、なんか、涙。