霜月の四 / NHK杯

●11月某日: 午前中、公園へ。良いお天気であたたかく、公園日和…だが、しーん。誰もいない。子どもたちはどこに棲息しているのか…。やがて、初対面の女の子(2歳8か月だった)とお母さんがやってくる。ハニカミつつ接近するサク。やがて、子どもたちはなんとなく打ち解け、私たち母親同士もお話。「神奈川に住んでいて、去年の春に引っ越してきた」と言われて、ご主人の出身地でも親戚等がいるというわけでもないらしいので、気軽に「転勤ですか?」なんて尋ねてみると、「原発事故の影響を鑑みてこちらに引っ越してきた」とおっしゃる。そういう方がたくさんいることは知識としては持っていたのだけれど、正直、驚いた。そしていろいろと考えさせられた…。

今日からNHK杯。ライブ放送で見られる数少ないフィギュアスケートの競技会だ(おかしな話)。夕方の男子シングル、会心の出来、という顔で演技を終えた織田信成の点数が意外に出ないことに悲しみ(回転不足とロングエッジの影響)、ちょっと元気のないハビエル・フェルナンデスを心配し、そして高橋大輔。4Tを降り、幅も流れもある美しい3Aを降り・・・てところで既に涙腺がゆるむ。続くコンビネーションジャンプも完璧。会場はもう、食い気味のスタンディングオベーション! 小さなガッツポーズのあとも表情のまったくゆるまない高橋。すごい緊張感&集中力で臨んだのだろうなあ…と想像するだに涙が止まらない。ってとこで、号泣するモロゾフ&泣く気配のない歌子先生がカメラで抜かれ、笑った。95.55点! 夜は焼き肉。ピーマンとかキャベツとか玉ねぎとかも牛脂まみれにして焼いて食べたったー! 浅田真央も71.26点で首位に立つ。70点台が当たり前のようになってきた。

●11月某日: 私は朝ランヘ。夫とサクは朝マックへ。私たちはほとんどファーストフードを利用しない夫婦だったんですけど、子どもができると変わりますね。お昼ごはんどき、なんかサクの様子がおかしい。最後まで食べ終わらないうちに椅子から立ってしまうのは珍しくない(爆)んだけど、お腹を下にしてうずくまってる…? 「おなかいたいの?」と聞くと「おなか いたい」。しばらくすると復活していつもの暴れはっちゃくになったのだが、カタストロフィは夜、やってきた。夕飯からの延長で晩酌をしつつフィギュアNHK杯を見ていると、マーライオンあらわる。イヤな予感がしてそばに置いといた洗面器が2/3ほどを引き受けてくれた…。吐くと直後はスッキリした様子だが、徐々にまた気分が悪くなってくるらしく苦しむサク。二度目は1時間半後で、今度は高所(夫が立って抱っこしていた)からやってくれたので、洗面器はほとんど弾いてしまった(笑)。それにしても、吐かれると後始末やら着替えやらで大変なんだけど、ひと段落つくと、すごいナチュラルに飲んでますね、私たち、吐かれた部屋で(笑)。親って鈍感になれるのね。水分補給(しすぎないよう)に気を付けながら深夜まで様子を見る。