『塩のひみつ』その2
●日本で使われる塩は約85%を輸入に頼っている。
☆グラフ1 塩の国産/輸入割合
輸入の内訳は、メキシコ 361万トン(46.6%)、オーストラリア 331万トン(42.7%)、その他83万トン(10.7%)。多くがメキシコやオーストラリアで作られた天日塩。
●日本で使われる塩のほとんどは工業用で、その大部分を輸入に頼っている。
☆グラフ2 塩の使いみち
- 食品工業用・・・みそ、しょうゆ、かまぼこ、インスタントラーメンなど食品加工などに使う
- 一般工業用・・・皮なめし や合成ゴム、染料、各種化学製品の製造などに使う
- ソーダ工業用・・・塩(Nacl)をナトリウム(Na)と塩素(Cl)に分解し、か性ソーダ(NaOH)やソーダ灰(Na2Co3)、塩素ガス(Cl2)などのソーダ製品をつくるのに使う。
●雪の多い地域では、道路の凍結防止のために塩水がまかれる。塩が濃い塩水はマイナス21度まで凍らない性質を利用したもの。
●家畜も塩をとらないと体の調子が悪くなる。牛のえさの草にはほとんど塩が入っていないため、塩のかたまりをなめさせる。戦前までは塩のかたまりなどというものがなかったので、塩をそのままえさにまぜて食べさせていた。
●わらで編んだ「かます」に入れて売られた塩の1俵は40kg。当時はにがりをたくさん含んでいたので、竹ざるに塩を入れ、下にツボを置いて、にがりを落として使っていた。にがりは豆腐にする。