『半沢直樹』 第1話

子どもを産むまで10年近く勤めていた会社でも融資事業を行っていた。よって、客先の事業状況・財務状況を調べて稟議書を作るとか、各支店(事業部)の実行目標高とか、それを達成するために期末に駆け込み実行したがる現場と審査部署/決裁機関との対立とか(ドラマ序盤のように気味悪く協調することもあるとか)、融資が焦げつきそうなとき/実際に焦げついたときの対応とか、非っ常〜〜〜に懐かしかったです。私は経理畑にいたので、国税が乗り込んでくるとことかぞくぞくしちゃいます。

もちろんドラマ的にデフォルメされているとこもあるけど、現実はドラマよりよっぽど厳しかったりもする。これから 古御門先生 半沢は西大阪スチールの回収に奔走するようですが、現実の営業マンって当然ながらひとりでたくさんの客を担当してるわけだし課長クラスとなれば複数の営業マンを統率してるので、いろんなことが同時進行で、それこそこのご時世、ひと月に複数のお客さんが不渡りを出すことだってありえるのです。

・・・などというのは業界外の方にはてんでピンとこない、それこそ薄汚れた虚業って感じに見えるかと思いきや、視聴率いいのでびっくりしました。貸金には遠い世界で働いている我が夫も面白かったらしく、視聴継続する、と。コメディ部分もほとんどないのにねぇ。真面目で薄っぺらくはないけどメリハリがきいててわかりやすいし、やっぱり何より 古御門先生 堺雅人の力かねぇ。堂々たる人気役者ですな。

どーでもいいけど、原作者・池井戸潤の小説は読んだことない。宮部みゆき東野圭吾といった人はもはや御大クラスとして、昨今、映像化で人気の小説家は、この池井戸潤のほか、海堂尊有川浩湊かなえ万城目学冲方丁などになるんだろうが、いずれも読んだことない。例外は三浦しをんぐらいか。これで読書が趣味とか、世間では全然通用しないだろーな。