卯月の四 / キョンキョン・大竹しのぶ他・春の新聞週間

●4月某日: 春から役員をつとめている育児サークルは校区が支援するサークルのひとつで、今日はその、サークル群の開講式。育児サークルからは役員3人、子ども4人で出席する。10時開始で9時58分ごろには着いたのだが…すでに始まって何分も経っている雰囲気。さすが、大半はシニアで構成される式だけある。しかも、公民館の使用方法について(使用時間とか照明、戸締りなど)はわざわざパワポでまとめてあるし、わざわざ作られた「サークル活動の意義について」なんて啓蒙ビデオを見てのグループワークもあるしで、充実しすぎててちょっとコワい…! ちびっこギャングたちがおとなしくできるはずはなく、15分ほどで階上の図書室を半貸切させてもらい、個別にもろもろの説明を受けることができたのは不幸中の幸いであった。みんなより1時間以上早く解放され、隣の公園に子どもらを解き放って遊ばせる。ふう、結果オーライだ…。本日は私たちの入籍記念日だったので、夜はワインと、ちょっと豪華な食事。いつもながら、理由があるってステキなことだ。

あさイチ プレミアムトーク」にキョンキョンキョンキョンって、存在に虚飾がまったく感じられなくて、姿かたちもたたずまいも言葉もすべてが「実像」って感じですごくいい。「10代よりも20代、20代よりも30代、30代よりも今のほうが楽しい。若いころ、ひとつひとつのめんどくさい問題から逃げずに、ズルをしないで、自分なりの答えを見つけて解決してきたから、あとが楽になってるんじゃないかと思う」 「(何年も新聞書評を担当しているうちに)自分の言葉で伝えようとすることで、読んだそばから忘れるのでなく、読んだものについて深く考えるくせがついた」など、語られることは、自然体で軽やかで、それでいて深みもある。

●4月某日: 朝、大竹しのぶ×市村正親×宮本亜門の「ぼくらの時代」録画見る。大竹しのぶという人は、本当に、どこにあんな情熱を隠し持っているんですかね。対照的に、市村正親はほとんどすべてが情熱でできている。宮本亜門が昔オタクだったというのは何となくうなずける。

さて。全国的に春の嵐。天気図が、なんか、すごいことに。等圧線が…! 明らかに、日本列島を中心にぐるぐる円が描かれとる。テレビも新聞も、不要不急の外出は控えるよう呼びかけている。幸い、結果的にここ福岡はそれほどの荒天にはならなかったのだが、夫の実家への帰省は早い時間に出発し、着いたあとは雨が降り続いたため、サクともども、ずっと家の中にいた。そしてこの地はやっぱり寒い…。春休みで、ひとりでじぃじ宅に4,5日遊びに来ていた名古屋の甥っ子(春から小2)が、最後の日に自発的に書いた手紙を見て、思わずうるっときそうだった。文字も、文も、内容にも、すごい成長が感じられたのだ…。食べ物いっぱい(お酒もいっぱい♪)の夕餉。魚屋さんの刺身と握りがおいしかった〜。握りって久しぶり。

春の新聞週間(?)とやらで、各界の著名人からの寄稿が。カンニング竹山(3紙+デジタル版を購読。「野田政権のときに比べて原発についての情報がすくなくなっていると感じる。何なんだろうなと」)、小島慶子(2001年米多発テロの時、自身がパーソナリティをつとめていたラジオ番組の開始10分前に第一報が入ったが、ありとあらゆる情報を断片的に伝えただけの状態で放送は終了。それが、翌朝新聞を見ると、情報がわかりやすくまとめられていて驚いた)も面白かったが、やはり、片山善博鳥取県知事2期で「改革派知事」として知られ、菅内閣総務相、現在は慶大教授)。

紙の新聞は良識的価値観をもってニュースにアクセントをつけています。ゴシップも国際情勢も政治も断片的に羅列されたネットのニュースだと読む側が整理しないといけない。限られた時間の中で大切なものを把握するには、編集機能でろ過された記事を読むことが重要です。

という冒頭の3文の簡潔さ・的確さに感銘。消費税増税の際の新聞の軽減税率適用について、

賛成です。さらに書籍も対象にすべきです。もっぱら低所得者対策として食料品への軽減税率が議論の対象となっていますが、活字にも特例が要ります。「身体の栄養」と「心の栄養」は両方必要で、心の栄養の部分である新聞、書籍が課税によって縁遠くなってはいけない。新聞、クオリティーの高い月刊誌、週刊誌を組み合わせて、初めてバランスの取れた情報を得られると思います。日本の将来のためにも、新聞や書籍を読むのにコストをかけない政策は必要です

の意思表示はうれしい(しかしこれ実現するのかな…特に書籍…)。