弥生の四 / WBC台湾戦

●3月某日: 花粉と黄砂とPM2.5がすごい…。晴れた町が白い。今のところ幸いにして花粉症は発していないが、こうして公園にいる間にも、サクとふたりしていろんなものを吸い込んで、蓄積していってるんだろうなと思うと暗澹とする。昼食後、台所に立っていると、背後がすごく静かで、なんだか集中している雰囲気。黙々と何の作業をしているのかと思ったら、リボン(いつかもらったプレゼントにかかっていたもの)のあちこちを洗濯バサミで止めて、工夫して、しまじろうのぬいぐるみの抱っこひもを作っていた。「ほらー、あかちゃん!」と誇らしげに見せにくる。そうか、最近、友だちの赤ちゃんがこういう格好で運ばれてくるからか…! 昼寝を挟んで、夕食前まで、片時も離さず抱っこしてた。

夜、WBCは2次ラウンドの1回戦、台湾戦。そら台湾はアジアの強豪だけど、いくらなんでも、ってぐらいの総力戦になる。先発の能見は押し出しで1失点、前半の日本は単打を散発して残塁の嵐。超ピンチで登板した二番手の摂津はさすがに落ち着いた投球でがんばったが、次の回(次の次だったか?)で1失点。嫌な雰囲気になっていたが、8回表、井端、内川、阿部の3連打+坂本の安打で、やっとこさ2点獲ったどー! …と思ったらその裏、即座にまーくんが1点とられて勝ち越されましたから〜! すがすがしいほどに打ち込まれてた…。しかし9回表、4ボールで出た鳥谷がきわどいタイミングだったが盗塁成功! そして打席は井端、この人が、井端という神でして、いぶし銀のセンター前タイムリー! 3対3! 延長に入って、中田の犠牲フライで勝ち越し! いや〜長い戦いだった。22時くらいから徐々に寝る準備を整えていた夫だが、こうなるとやはり最後まで見て、終わったのはなんと24時前。夫、「冷静に考えたら割とクソ試合なんだけど、これだけ必死だと相当盛り上がるな」。もうね、野手も、松井稼頭夫しか残ってなかったんだよ。ほんと、台湾の皆さんもおつかれさまでした(試合後、一列に並んで観客に感謝の礼をする姿が胸熱)。東京ドームは(福岡とちがってw)満員だったが、みなさん帰れたのであろうか…。

●3月某日:午前中、夫は歯医者。私はサクの風邪薬をもう一度もらいに行く。サク、病院への角を曲がった途端にピタリと足を止め、座り込み。抱き上げて「お鼻がまだ出てるから病院だよ」と言うと、「お口アーンある?」と聞いて、答える前から口を手で押さえてる。が、診察室ではなんとか口を開け、家に帰ってからも「じょうずにできたでしょ?」と大いばりだった。午後、美容室に行く。気づけばかなり長くなっている。前の晩までそんなつもりなかったのに、なぜか急に気が向いてボブに。思ったほど丸みのないフォルムになったが、パーマもかけてないし頭の形や髪質もあるだろうし、ま、こんなもんだろう。てか、こんなに短くしたのは久しぶりなのに、帰宅してからもほとんど鏡を見なかった自分が怖いわ…。

夜、NHKで震災から2年のコンサート。AKB、SMAPperfume、日本のアイドルは皆かっこいい。こういう復興関係の番組に出ても覚悟が感じられるっていうか信頼できる。あと猪苗代湖ズが久々に見られて嬉しかった、やっぱりぐっときて泣きそうになった。