サクことば24 満2歳7か月 あってない / こっちはも?

●動詞の否定形。「たりない」、「ねない」など正しく活用する。「いかないで」と、否定+お願いの合わせ技も。「なんにも たべてない」 と、副詞を用いた全部否定も正しく言う。

最近採取した(笑)誤用は、「●●(←サクが探していたおもちゃ)あった?」という私の質問に対して、「あってない」。普段はふつうに「ない」と言うのに、「あった?」と聞かれて、思わずそう答えちゃったんだろうなと思う。

もうひとつ、電気を「消す」ことも「つける」ことも、両方を「けす」という。「サクちゃん でんき けしたよ〜」 ごはんは「たべる」、お茶や牛乳などのみものは「のむ」、というように、電気には「けす」という動詞なのだとインプットしているんだろう。

●電気の話題でもうひとつ(何の小咄?)。交換済みの洗面所の電球を、その場においたままにしていたら、目ざとく見つけたサクが「これ なに?」と聞いてきた。「電気だよ」と答えると、「でんき〜!」と納得したうえ、トトトと移動して玄関の天井の電球を指し、「こっちはも?」。トトトと移動してリビングの照明を指さし「こっちはも?」。「これも電気」「これも電気」と言いたかったんでしょうが、ザンネンッ。

●それから、私がリップクリームを塗っていたら、「サクちゃんもは? サクちゃんもは?」と、?自分にも塗れ”アピール。これも、ザンネンッ。

でも、考えてみたら不思議ですよね。「こっちにも」とか、「こっちには」とか、「こっちまでも」とか、助詞が連続するpターンもあるのに、どうして「こっちはも」とか「サクちゃんもは」は誤用なんでしょうか(わかる人いたら教えてプリーズ)。そして、その理由を説明できないけど、誤用だという判断だけはできるのが、母語話者というものなんですね。