師走の三 / 勘三郎逝去、FNS歌謡祭

●12月某日: 朝から寝るまで、勘三郎逝去のニュースがどこか頭から離れなかった一日。テレビはもちろん、ネット上の反響もすごいものがあり、あらためてこの人の影響力の大きさを知らされたけれど、なんて悲しい。午前中、「どんぐりの家」赤ちゃん向けお話会。今日は人数が少なかったんだけど、そこによく近所の公園で会うナオくんがいて驚き、喜ぶ。久しぶりだったからか、サクは時々緊張している様子もあったけど、親の私はいつもながらにここの雰囲気に癒された。夕食中にFNS歌謡祭にチャンネルを合わせたら、トークや過去のVTRはほとんどなくどんどん演奏が続き、番組がウリにしているコラボも面白くて、「サッと風呂に入ってちょっと酒飲みながら見るか」と夫と意見の一致をみる。で、白ワイン一本。「結局、空いちゃったね」と言うと、夫、「楽しかったな」と。こういう一言を惜しまず声にするところは夫の美点だと思う。

番組では、玉置浩二とV6のコラボ「愛なんだ」がライブ感あふれてすごくよかった。V6が全員すごくいい顔と喉をしていて、アイドルソングなのに大人の歌になってた、愛にあふれてた。玉置の歌のすばらしさは言わずもがな。和田アキ子とギタリスト雅とドラマ―、たった3人でやった「古い日記」、こういうの見ると、「アッコにおまかせ」も結構よく見てる我が家ですが、和田さんにはパンチの効いたリズム&ブルースをもっとどんどん歌ってほしいと思う。雅のギターには昔を思い出して胸が切なくなるほど。槇原敬之EXILEとの「Choo Choo Train」も持田香織との「冬が始まるよ」もどっちもステキ。鈴木雅之ゴスペラーズの「ハリケーン」の違和感のなさ。デリコが中心で歌った「Happy Xmas」の多幸感。館ひろしとマッチの「おいらはドラマ―」、ステージも良かったが客席のV6城島の盛り上げっぷり、客席のV6ではイノッチも相当盛り上げてたなあ。ジャニーズの若いグループがみんなかわいかった。山Pがひとりで歌ってた不思議な曲がなんかおもしろかった、ギターが押尾コータローだったし。T.M.レボリューションとか、当時別に好きじゃなかったアーティストでも、かつて流行った曲を年末の特番で聴くと懐かしさがすごい。西野カナが思ってたよりずっとうまくてちょっと見なおした。歌詞の詩情のなさに嘆息するのは私がおばさんだからでしょうかね。サクが一番喜んでたのはいきものがかりの「風が吹いている」。五輪の時期にさんざん聞いて以来、今でも大好きらしい。