サクことば16  満2歳5か月 アスペクトの多様化

やべっ、記録が追いつかなくなってきたー。
最近の進歩。

言語学でいうところの「アスペクト」ってやつですかね、述語部分の形態が多様化してきた。これが非常に、発語の自然さに寄与している気がする。

  • いま、○○している: 単純に「おえかき」とか「ふきふき する」でなく、「いま、おえかきしてんの」 「サクちゃん、ふきふきしてる」と進行形で言う
  • 要求の「○○して、○○しよう、○○したい」: 要求するときも「たべる」とか「のんのん(乗る)」とか「でんしゃ つくる」とか原形に近い動詞で表していたのが、「しょうぼうしゃ さがして」とか、「いっしょに つくろう」とか、「おかし たべたい」とか言う
  • 否定の○○ない: 「おうち かえる じゃない」とか、「テレビ ない」とか「ごはん いらない」とか、「名詞または動詞の原形+ない、じゃない」で表していたのが、「おうち かえらない」 「テレビ はじまらない」 「ごはん たべない」 「とどかない」 「いかない」 「おいしくない」など、だいぶ、動詞を活用させるようになった。ただし、「○○じゃない」等、前述の言い方もまだ併用中。ここで、活用形の誤用(たとえば、“行かない”を、“いくない”と言うなど)はまだ見られない。
  • ○○しちゃった: ex.“食べちゃった、てへっ”的なニュアンスで使っているよう。ただし、これは活用が難しいのか、「できたっちゃった」とか「でてきたっちゃった」などの誤用が見られる。「見つけた」の意味で「みつかっちゃった」と言う。以前は普通に「みーつけた」と言っていたのに、やはり言語能力が高まるにつれて、一時的な誤用が生まれるらしい。
  • ○○みたい: 以前にも書いたが、「たまご みたい」とか、「あかちゃん みたい」とか比喩の意で「みたい」を口にする。その前には、「おとうさん じゃがいも」「おかあさん じゃがいも」「あかちゃん じゃがいも」のように、同種のものの大小を父・母・赤ちゃんで表す遊びにハマっていた。ここでもうひとつ面白いのは、「みたい」を「見たい」のアクセントで発音すること。比喩の「みたい」は平板なアクセントで敢えていうなら「み」が強いですよね。しかしサクは、「見たい」と同じく、「た」を強く言うのだ。
  • ○○だって: 「えぬえちけー だって」 「どんどん でぃんぴっく だって」(←ロンドン五輪のこと)。のように、伝聞の意味で「〜〜だって」と言う。