霜月の十
●１１月某日： テレビ出演した橋下、国防について。「自衛隊の名称変更は良くない。しかし自衛隊は世界最強の隊。その力をもっと高め、もっと明らかにする必要がある。戦後、防衛費はGDPの2％と定めて今に至るが、まったく経理的な考え方であってナンセンス。（核武装を口にした石原について問われて）日本が核武装することはあってはならない。けれど、国民の生命を預かる政治家として、核についての知識、各国の核戦略などを考えるのは当然のこと。これまでアメリカに頼って考え無さ過ぎだった」。ビミョーに論旨をすり替えつつヒジョーに歯切れのよい口調が論旨を（実際以上に）明確にアピール。やはりこれが、橋下の最大の武器だなあ。まあ、心酔する人もあれば警戒心を抱く人も相当数あるので諸刃だが。私はいまだに判断しかねるね。明らかな詭弁を堂々と弄する姿ってイヤだよね。
政局のニュースが多い昨今、久しぶりに見る社民とか共産とか公明とかの党首が、そろって穏やかな顔をしていることに気づいて驚いてる。。最初から分をわきまえているというか、割り切ってるというか。二大政党や新興勢力が現実との折り合いに四苦八苦した政策を掲げているのに対し、この人たちは、消費税増税は「反対」。原発は「即時廃止」。ＴＰＰは「反対」。と、あっさりしたもんである。すげー言いっぱなし臭だ。福島みずほなんて自分で「第四極」と言ってた。身の程を知った感じが妙にウケるし和みすらするんだけど、政党としてそれでいいのか。現状維持が目標で闘う気ゼロって感じ。（滅亡せず、少数の支持者の受け皿として）存在してること、ただそれだけでも意義はあるのかもしんないけど。
さて、午前中、私は走り、夫はサクを連れて天神へ。明日のゴルフ（の雑用係）に備えてユニクロでチノパンを購入したとのこと。なんでも、部屋着にしたいほど着心地が良いそうです。2,000円だったのに！ 夕方、夫の会社の同期が来宅。ご実家でとれた新米をおみやげにいただいた。ははーっ（平伏）。子どもにはアンパンマンやらしまじろうやらのお菓子を、私には最近おすすめのバンドのCDを焼いてきてくれるという細やかな心遣いながら、相手を恐縮させないのほほん感。夫にもこの手の匂いがあるので、類友か。夕食は夫がメインで作りわたくしも一品だけ提供。サクがお客さんをターゲットに「おいで、おいで」と俺の相手をしろ要求。私のところで何度も却下したが（笑）。最後はみんなで真央さんや明子さんの演技を見て拍手で散会。サク、SP衣装の真央ちゃんを見ると「まおまおだー」、演技を始めると「まおまお、がんばれー」と言うようになった。順調に洗脳が進んでいる…。
●１１月某日： 非常に安定感のある雨が降る中、夫は伊都のゴルフ場へ旅立っていった。お偉いさん方のコンペの雑用係である。「こんなに降ってるのに？」「ああいう人たちはそうそうのことじゃあきらめない。合羽を着てでも廻るつもりだろう」あきらめ顔だった夫だが、果たして現地で中止が決まったらしく、明るい声で電話をかけてきた。「うれしさのあまりつい買いすぎた」と言って帰ってきた両手にスーパーの袋。まあ、出るわ出るわ肉やら魚やら。おまけに午後には整体にも行って、「すげーパワーアップした！ 今夜は張り切って作るぞー！」といつも以上に夕食作りへのモチベーションが上がった様子。これっていったいどういう俺得だ。野菜サラダ、サーモンのカルパッチョ。野菜たっぷりの焼きビーフン、手羽先の炒め煮。に舌鼓を打ちつつ、ワインを傾けつつ、フィギュアスケートの試合を見ている私を見て夫、「エミの至福の時間だな…」と言う。ようやく気づいたか。昼下がり、夫の整体中には雨が上がったのでサクと散歩した。雑貨屋２軒、図書館、本屋、そして酒屋。完全に私目線の１時間半であった。今日のサクはどこででも、「行くよー」とか「今度はあっち見よう」とか声をかけると、「はーい」と素直てけてけやってくる、なんかすげーイイコだった。
●１１月某日： この秋最後かもしれないな、と思える最高の晴天。久しぶりに家族で大濠公園に行く。案の定、園内の駐車場には列ができているしすぐ近くのパーキングもほぼ満車。５分ほど歩くところに車を停めた。私、2周半（5キロ）、夫、1周を順番に走る。夫を待っている間、私が50ｍほどをかるーくジョグするとサクがキャハキャハと走ってついてくる。折り返して荷物を置いてる場所に戻って「ゴール！」とハイタッチ。なんか喜ぶので、それから約50m往復×６、７本走った。腕を曲げて振って走る、ってことができるようになるのはいつごろなんだろう？ 外のコンビニでお弁当やアイスを買って公園に戻り、中の島で食べた。食べているときは風も吹かず、日なたはぽっかぽか。で、こんだけ走って遊んで食べたのに、どーして君はさくっと昼寝しないんだい、サクよ？（4時半に落ちたんだが、それはそれで困るじゃないか。）夜は天ぷら大会。ささみ、イカ、しいたけ、かぼちゃ、玉ねぎ、大葉…を夫が次々に揚げたのをぺろりと平らげる。
